DevelopingKeroism.jpgTVアニメ版『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』第12話(最終話)「アンリエットの帰還」を観ました。予想に反してバトル展開はなかったですが、導く者と導かれる者の信頼関係をダンスとして描いたのは新鮮でしたね。しかし、シャロの可愛らしさといったら!
大方の予想通りにトイズをまた失いましたが、それでもめげない4人が愛おしいところ。森との決着は3期か、はたまた劇場版か?楽しみにしたいですな!

 さて本日は、Low先生の『発イク!ケロリズム』(ジーウォーク)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりの登場となりますが、前々単行本『秘密のハートマーク』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
思春期真っ盛りな少年少女達の欲望任せにセックスしまくりな日常を描く作品集となっています。

 収録作は読み切り形式の短編9作+描き下ろしの掌編1作(2P)。描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は16~24P(平均20P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。
お話的な読み応えはほとんどありませんが、エロの分量は長尺で用意されており、また作劇の方向性がエロ重視な構築と密接に関係しているスタイルと言えます。

【読み手の羨望を呼び込む無邪気な“リア充”テイスト】
 この作家さんが得意とする少年少女のエロエロ日常劇が収録作の半数程度を占めつつ、残り約半数は「PLUM FE」を初出とするRPG的世界観のファンタジー作品が中心。
258471ab.jpg色々と特殊な短編「おじさんの詩」を例外としつつ、日常劇とファンタジー劇の両方の作品に共通するのは、溢れんばかりの好奇心と性欲でイチャ付き合いながら盛んにエッチしまくる少年少女達の描写となっています(←参照 ファンタジー世界でもイチャイチャ 短編「脱!女戦士」より)。
 カップルを描く作品においては、二人が性愛関係に至った過程などは大幅に省略しており、チャンスを見つけては親が留守の家やら公園のトイレの裏やら、学校やら別れ際の玄関やらでとにかくセックスに励む様子に、堪え切れない性欲と相手を独占したい感情が伺えるのが魅力でしょう。
 この描写からいわゆる“ハッピーロリータ”系の作風に分類することも可能であると思いますが、どちらかと言えば子供達の恋愛の微笑ましさではなく、“リア充”感を強烈に持たせるタイプであり、そのリア充的幸福感は、この年齢層で女の子とセックスしまくりであった諸氏を除く大半の読者にとって既に取り戻せないものである故に、ある種の“おいてけぼり感”を感じさせます。
寝取られテイストを意識した短編「となりのセンパイ」や、友人であるクラスメイトの男子に彼女さんとのセックスを見せ付ける短編「ないしょの体育倉庫」など、作中のカップル以外の第三者の意識を介入させる作品が目立つことも、作中の充実感への嫉妬や羨望を強調することにつながっており、それらが作品の雰囲気の快活さと混ざり合うことで独特の読書感を生み出しています。
 ファンタジー系にしろ日常系にしろ、ストーリーに展開というものがなく、ひたすらエッチという衝動性に溢れた作劇であり、話のオチもこれといって印象に残る要素に欠けますが、ギャフンオチで軽快にまとめていると評し得ます。

【大人になりかけボディの思春期ビッチガールズ】
 ファンタジー系の作品では20歳前後程度と思しきお姉さんキャラクター(短編「お姉さんはベロンベロン」)や、年齢不詳の妖精さん(短編「ラブラブフリーサイズ」)といったキャラクターも登場していますが、基本的には小○校高学年~中○生のローティーンキャラクターが登場。
思春期入りたてのヒロイン達は、いわゆる初心な性格としては描かれておらず、興味や恋心のままに活発にセックスを行い、少年達を受け止める無邪気な放埓さを有するキャラクターとして描かれています。よって、この年齢層にも関わらず処女ヒロインはほとんど登場していません。
DevelopingKeroism2.jpg 少女達を“ピュアな子供”ではなく、“大人になりかけている存在”として描く特徴は肢体造形面でも表れており、等身高めの肢体やぺたんこではなく小ぶりながらしっかり膨らんだ二次性徴期おっぱいや、股間にうっすら茂る陰毛、一本筋ではなくある程度開発されてビラビラがはみ出す秘所などが肢体造形面での特色でしょう(←参照 スク水の日焼け跡な小麦肌少女 短編「アツアツ準備体操」より)。
なお、手の平サイズの妖精さんやたっぷりとしたボリュームの巨乳を持つお姉さんなど、例外的なキャラクターも登場していますが、ロリプニ感は強くないながらもバストやヒップなどの局所的なプニプニ感がはっきりしているのは全女性キャラクターに共通しています。
 いわゆる萌え絵とは少々異なり、表情付け等に一癖あるリアルテイストを多少有することは、前述したリア充っぷりへの羨望を増す要因ですが、それでいて変に濃くならに割とすっきりした二次元絵柄の訴求層は狭くないでしょう。ただし、表紙絵の絵柄は彩色の影響なのか中身の絵柄と雰囲気が多少異なることには要留意。
DevelopingKeroism3.jpg なお、この作家さんの作風においては、やりたい盛りな少年達も重要な構成要素であり、猿の如くセックスに励みながらテンションが上がりまくった台詞を連呼(←参照 短編「発情期's☆」より)。ここらの台詞回しが、えらくストレートにヒロインの体の心地良さの説明と相手の独占を語るために、リア充感を大きく底上げしているのも面白いところです。

【飛び道具的な演出を多用するガツガツとしたエロ展開】
 とにかくカップルさんがヤリまくりという作品も相応の本数がある一方で、いわゆるオネショタ系である短編「お姉さんはベロンベロン」や妖精さんとの小人姦を描く短編「ラブラブフリーサイズ」、醜悪な中年男性達による美少女の集団テイスティング(お察し下さい)な短編「おじさんの詩」など、各作品での趣向は様々。
前述した寝取られエッチや、友人への見せ付けプレイに加え、性行為を自分達で撮影したり姿見で映してみたり、また青姦をやってみたりと、プレイ自体は前穴セックスで概ね固定されている一方で、性欲と好奇心の赴くままに色々とやってみようとする頼もしさがあります。
 なお、恋愛感情を介するセックスが大半であるものの、ラブラブエッチの甘さをあまり感じさせないタイプであると言え、フェラやセックスをとにかくお願いしたい少年と、それを受け入れることにも喜びを見出す少女達の満ち足りた関係の外部に、読者の立ち位置が置かれる印象があるのは前述の通り。
 前戯・抽送パートの双方において、ねっとりと舌を絡め合わせる描写や、愛液に濡れた秘所が柔軟に伸縮する様子など、淫猥な粘膜描写を前面に押し立ててエロ作画を構成しており、ガンガン腰を振る勢いにこれらのねばっこい官能性を織り交ぜてくるのが特長と言えます。
DevelopingKeroism4.jpgトロンとしたヒロインの表情など、オーソドックスな手法も用いつつ、演出面でかなりユニークな手法を多用するのもこの作家さんの特徴であり、卵巣まで描き込まれた透過図・断面図や、切れ切れの吐息や喘ぎ声の中に描き込まれるハートマーク、個性的な擬音などが各コマを彩ります(←参照 心臓の“ギュギュン❤”なんて擬音もユニーク 短編「となりのセンパイ」より)。慣れ親しんでいる読者にとっては、“これがなきゃ!”という魅力であると共に初めて読む方には奇異に映る可能性もあるため、評価を分けがちな要素ではあるでしょう。
 勢い任せの展開の様で、実は1回戦をじっくりと描くエロ展開であり、双方腰を振り撒くるピストン運動を描出した後、ヒロインの小さな子宮内を白濁液で満杯にする中出しフィニッシュを敢行しており、タメがある分強力な抜き所。彼女を気遣って稀に外出しフィニッシュを選択することもありますが、その際には胎内で卵子が残念がっているというこれまた個性的な描写が挟まれていたりします。

 絵柄のクセッ気やリア充の見せ付け感、エロ演出のオリジナリティー等、好みを分ける要素は多々ありますが、一度作品の持つ勢いに呑まれると強力な抜きツールとなってくれる1冊と言えます。
個人的には、遊びに来た女の子とプールに行く前に先ずはヤリまくりな短編「アツアツ準備体操」と、学校で神社で家でと兎に角セックスしまくりな二人を描く短編「発情期's☆」に、ぐぬぬ・・・と羨望の念を送りつつがっつり抜かせて頂きました。