FallenAngelsRondo.jpg阿仁谷ユイジ先生の『テンペスト』第2巻(講談社)を読みました。姫と霧江の関係の、まぁ実にドロドロとしたこと。霧江の昂りの表現にはゾクゾクするものを感じますなぁ。
とは言え、彼女は“種付け”すると宣言していますし、姫の体の真実が判明すると思われますが、その際、どのような反応を示すのでしょうかね。皇との対比の意味でも興味深いところです。

 さて本日は、ぱふぇ先生の『堕天使たちの輪舞曲』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『堕天使たちの狂詩曲』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
気高き戦闘ヒロインが憐れ悪に敗れてその身を凌辱に晒されるというキルタイム系伝統のファンタジーエロが楽しめる1冊となっています。

FallenAngelsRondo1.jpg 収録作は、女刑事が卑怯な罠を用意する犯人の手によって元・犯罪者や一般市民を巻き込んだ大掛かりな露出羞恥プレイをさせられることになる連作「刑事柏木遼子」シリーズ2話(←参照 この回はプールを舞台にエロ水着 同シリーズ第2話「プールサイドの羞恥捜査」より)、および独立した短編6作。
なお、前単行本に第1話が収録された「魔法メイドさくら」の第2話が今回収録されていますが、ストーリーのつながりはあまり強くないので前提知識が無くても楽しむことは可能でしょう。
 1話・作当りのページ数は20or22P(平均21P弱)と標準かややそれを下回る程度のボリューム。作風の方向性から、適度にヘビィネスのある読み応えであり、シナリオで盛り上げを図るエロ展開の濃さとエロ演出の激しさで満腹感を生み出すタイプと言えます。

【王道展開でジワジワとヒロインを蹂躙する凌辱エロ】
 雑誌の方向性が異なるコミックプリズムを初出とする短編「いのせんす」のみ、ブルマ着用のお姉ちゃんとラブラブHという全く毛色の異なる作風ですが、その他の作品群はキルタイム系伝統のファンタジー凌辱エロ。
FallenAngelsRondo2.jpg 高い戦闘能力や精神の気高さで、怪物や悪人達を圧倒するものの、人質を取ったり媚薬を盛ったり一騎打ちに伏兵を配したりと、これまた王道的に卑怯な手段を取る彼らに膝を屈さざるをえなくなることでエロシーンへ突入していきます(←参照 オークの姦計に嵌められるエルフの姫騎士 短編「獣欲に穢れたエルフ 姫騎士セフィリア」より)。
そして、正義を信じる心と鍛えられた体で凌辱の魔の手を耐え抜こうとするものの、休むもなく与えられ続ける強烈な性的快楽に心身を蝕まれていき、ラストは快楽の泥沼に沈みこんで憐れバットエンドを迎えるというシークエンスも勿論完備。
 一部、ヒロイン側の逆転を描く、もしくは示唆する作品もあるため、全て真っ黒に塗り潰すというわけではないものの、勧善懲悪のスカッとした快感を描く作品は少なく、基本的にはラストまで容赦なく進行させるスタイルは頼もしいと言えます。
 良く言えば王道的な安定感、悪く言えばマンネリとしての退屈さではあり、好みは分かれるシナリオワークでしょう。もっとも、スタンダードチューンにまとめる故に、エロシーンの分量確保が可能であり、その結果エロ展開にタメが生じているのは小さくない加点材料。
アンリアルおよび二次元ドリームマガジンの掲載作が、ファンタジーという共通点を持ちつつ多様化していく中では守旧派とも言えるスタイルかもしれませんが、コミカル系の作品も時に楽しませて頂きつつ、このキルタイム式様式美を担い続けて欲しいなと個人的には思っております。

【スレンダー巨乳なファンタジー世界の美人ヒロインズ】
 弟君を色々と甘やかしてくれる短編「いのせんす」のお姉ちゃんは現代日本の日常を生きる“普通”のヒロインですが、その他のヒロインはエルフの姫騎士や魔法少女、裏切りの強化人間などファンタジー世界の住人達。
信念と正義感を曲げない精神的な強さと、武術や剣術で悪漢を蹴散らす身体的な強さを持つ戦闘ヒロインが多いのが特徴であり、またこの作家さんが好んで描く黒髪ロングや金髪ロングがよくマッチする“綺麗なお姉さん”タイプのキャラクター造形が基本となっています。
 これに対して彼女達を凌辱する化け物や悪漢達は、小汚い中年男性や筋骨隆々のオークなど、ヒロインの美しさを対比的に強調するように醜悪さを以て描かれており、エロの嗜虐性の強化に一定程度貢献。
 肢体造形としては、スレンダーな肢体に控えめサイズの乳首&乳輪を先端に頂く巨乳と程良い肉感のお尻&太股を備えるオーソドックスなものがメイン。エルフさんはその長い耳が性感帯だったりしますが、これと言って強い特徴がある肢体造形ではありません。
FallenAngelsRondo3.jpgしかしながら、潜入捜査官のラバースーツや姫騎士の鎧、魔術で着用させられたバニースーツなど、キャラクター設定に合わせたコスチュームを着用させており、それをビリビリと破いたり半脱ぎにさせたりすることで柔肌を露出させ、白濁液をぶっかけることで肢体そのもののをより官能的に魅せる工夫が徹底されているのは(←参照 緊縛され忍装束を破られる 短編「闇よりの復讐者」より)、ファンタジー凌辱エロである故の長所でしょう。
 細めの描線をやや鋭角的に組み合わせるのが特徴のアニメ/エロゲー絵柄は、やや粗さ・乱れを感じさせるものの、それが絵柄の不安定感に由来しているのではなく、地が端正である絵柄に粗さから生じる淫猥さを添加させた状態で安定させるというユニークなスタイル。読者によっては古臭さを感じる可能性もありますが、表紙絵との互換性は高いので“ジャケ買い”であればあまり問題はないでしょう。
 
【ヒロインの心と体を快楽で侵略する嗜虐性】
 決して大ボリュームというわけではないものの、悪人連中の好プレイ?もあってサクサクとエロシーンに突入しており、ヒロインの心身を徐々に蝕んで快楽漬けにする過程を十分な尺でお届けする抜きツール。
 ロープや手錠、もしくは怪物の筋力といったものでヒロインの体を拘束することで身体的な強さを封じ、その上で媚薬やトラウマ抉りなどの絡め手を混ぜ込みつつ肉穴を蹂躙することでヒロインの精神もやはり壊していくという過程は、これまたベタではありますが、ベタである故に盤石なエロの盛り上げを叩き出しています。
FallenAngelsRondo4.jpg このレーベルでこの作家さんの単行本であるにも関わらず、何と触手エロが存在しないという珍しい事態になっており、触手エロ好きはガッカリでしょうが、集団凌辱や強制羞恥プレイ、薬物浣腸や目隠しプレイ、はめ撮りプレイ、馬型モンスターによる獣姦など、過激であったりアブノーマル系であったりするエロシチュエーションは豊富に取り揃えられています(←参照 誰のち○こか当てないと罰ゲームで中出し 「魔法メイドさくら」第2話「秘密倶楽部にご用心」より)。
 エロ展開は十分にタメのある構築であり、まずは拘束したヒロインの各種の性感帯を弄ぶ描写から開始。奉仕を強制するフェラやパイズリなどを投入し、幾本もの肉棒から放出される白濁液が美しい顔に振りかかる描写で前戯パートの抜き所を形成しています。なお、乱交エロや集団凌辱エロのケースでは抽送パートでもお口に肉棒が捻じ込まれており、ぶっかけ描写は両パートに存在するのが基本。
 女性器描写にさほど強い淫猥性があるタイプではないのですが、アナルに挿入されながら前穴を自らの指で開かさせる見せ付け構図や、子宮を怒張が押しつぶす様な断面図といったえげつない描写とすることで十分な強力さを持たせています。
エロ展開終盤ではすっかり理性が弾け飛んでしまったヒロイン達が、呆けた表情でハートマーク付きのエロ台詞を連呼しており、ややゴチャっとした印象はあるものの、視覚的に飽和度の高い画面構築を保ちながらヒロインの内側と外側に白濁液が連発されるフィニッシュシーン周辺の盛り上がりは十分に高いと言えます。

 ファンタジー凌辱の抜き物件をお探しであれば概ね安心して勧められる1冊であり、同ジャンルの入門者にも好適ですし、また慣れ親しんだものにも王道故の安心感があると言えるでしょう。
個人的には、エルフの姫騎士がオークの軍団に立ち向かうも~な短編「獣欲に穢れたエルフ 姫騎士セフィリア」と、魔法少女コンビがバニーガール姿で奉仕を強要される「魔法メイドさくら」第2話「秘密倶楽部にご用心」に抜き的に大変お世話になりました。