MyNinjaMikage.jpgTVアニメ版『Another』第7話「Sphere joint -変調-」を観ました。のっけからのスプラッター展開に思わず仰け反りましたが、そりゃこの状況なら夜見山から逃げ出すのが自然な反応ですな。
災厄を止めるために強行される合宿ですが、どんなおどろおどろしいものになるかと思ったら、次回水着回!?美少女揃いのクラスなので、楽しみですな、たぶん誰か死んじゃうでしょうが

 さて本日は、Dr.P先生の『僕んちのミカゲさん』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『恋愛スタンピード!』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
もっちりヒップ&控えめバストの美少女さん達との明るく楽しいラブエロ話が詰まった1冊となっています。

MyNinjaMikage1.jpg 収録作は、倒れていたところを心優しい少年に介抱してもらったくのいちガールが、主人への忠義を(性的な意味でも)果たしつつその学友さん達の恋路も応援なシリーズ作全8作(←参照 主人の無邪気発言で初めての夜伽へ シリーズ第1話「僕んちのミカゲさん」より)、および読み切り短編2作+おまけの4コマ漫画8P。
なお、短編2作に関しては前単行本に収録された「まひるフルスピード」「明乃ポートレイト」の後日談であるため、前単行本を既読であると楽しさが増しますが、話のつながりは強くないので今単行本から読んでも特に問題ないでしょう。
 おまけ漫画は除き、1話・作当りのページ数は8~18P(平均17P弱)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。基本的に軽快な読書感を旨とした作りであり、その中で調度良い濃さのエロをお届けしてくれるのも読みやすさ・使いやすさに貢献しています。

【小気味良いラブコメスタイルで描く青春ラブエロ話】
 基本的な作風は、思春期の少年少女の恋とエロのお話をコンビニ誌らしい快活なラブコメテイストでお届けするものであり、ヒロインのキャラクター性の魅力を中核に据えて話を回していきます。
 話数的には長編作に該当するものの、今回であれば女忍者であるミカゲさんを中心にして緩くつながる登場人物達それぞれの恋路をオムニバス形式で描いているため、短編作品として個々に楽しむことが可能な構成はこの作家さんの十八番。
MyNinjaMikage2.jpgシリーズの中盤では、ミカゲさんと御主人である少年のラブラブ感は一旦抑え、ミカゲさんが少年のクラスメイト達の恋路を謎のアイテムや強硬手段で後押しするお話になっており(←参照 涼しい顔で無茶をするミカゲさん シリーズ第4話「図書室のユミコさん」より)、ドタバタ感もありつつ青春ストーリーとしての甘酸っぱさなども完備。
あとがきに依れば、シリーズ第1~2話に相当する「僕んちのミカゲさん」の好評によって続きモノとなったシリーズ作の様ですが、そういった“手助け”をしていく内に、お話が再びミカゲさんと御主人さまのエピソードへと回帰し、彼ら自身もまた幸福な関係を築き上げるに至る安定したまとめ方となっています。
この、各話のコンパクトなまとめ方とシリーズ全体としてのきっちりとした仕上がりという点で雑誌連載という形式に強く順応したものと言え、この作家さんのオムニバス形式の美点。もっとも、長編作としての骨太なドラマ性は敢えて形成されていないタイプであるため、基本的には軽快さ重視のシナリオです。
 短編2作に関しては、後日談という性質上、既に恋愛関係が成立しているカップルさん達のお話なので、イチャイチャ感がより鮮明になっており、同時にエロまっしぐらな清々しさもある作品となっています。

【性格設定の面白さとお尻のエロさが魅力の美少女さん達】
 短編「明乃アフター」に登場する主人公の姉にして女教師な美人さんが唯一のアダルト美人ですが、学園を舞台にするシリーズ作であるため、ヒロイン陣の主力はJK美少女さん達。くのいちなミカゲさんの年齢は不詳ですが、概ねハイティーン級と思われる容姿です。なお、ショートヘアキャラが多いのはいつも通りなので、そのスジの方(いつもの如く、)はご安心を。
 ヒロインのキャラクター性が肝要な作劇スタイルであり、クーデレタイプのミカゲさんやお嬢様タイプに素直になれない幼馴染、ちょっと不思議ちゃんなマイペース娘などのキャッチーなキャラ属性を用意。そういった性格設定は、女の子達にその心情を即座に見通せない“不思議さ”のベールを被せることで、男性キャラクター達と読者の心を引き付ける魅力を有しているのはキャラ造形上の大きなポイントでしょう。
MyNinjaMikage3.jpg 一部の女性キャラクターは掌から溢れるたっぷりおっぱいをお持ちですが、ミカゲさんを初めとしてバストは貧~並サイズなのでおっぱい星人はまわれ右。表紙絵でアピールしている通りに、この作家さんのボディデザインの最たる魅力はもっちもちな質感を放つ安産型ヒップであり、構図やエロプレイにおいてもお尻の存在感をしっかり描き出しています(←参照 この構図こそ! シリーズ第8話「僕んちのミカゲさん3」より)。
お尻~太股の肉感に比して、肢体全体はすらりとスレンダーなタイプなのですが、肉付きの弱い“細い肢体”では決してなく、筋肉でしっかりと“締まったボディ”であることが大きな特長。武芸に秀でたくのいちさんやスポーツ少女の登場頻度が高いので、この肢体描写との相性は非常に良いと言えます。
 なお、スパッツや競泳水着、ミカゲさんは褌と言い張るヒモパン等々、素肌にぴったりと張り付く衣装を頻度高くチョイスしており、更には汗や愛液に濡れてそれらの衣装や下着、シャツなどが柔肌に張り付く様子などもなかなかに淫靡。これらは、導入パートや前戯パートのエロの盛り上げに貢献している要素になっています。
 絵柄に関してはくっきりとした描線を持つキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄であり、また単行本を通して表紙絵と同クオリティで安定しており、読み手をあまり選ばないと評し得ます。

【程良い陶酔感の中でヒロインの肢体をたっぷり味わうエロ描写】
 各話のページ数の関係上、濡れ場は長尺とは言い難い面もあるのですが、的確なシナリオ回しで前述した“不思議のベール”が外されたヒロイン達の性格面での魅力が痴態描写に合わさることで、性愛の幸福感や開放感を高めているのは実用性を底上げする要因。
 前戯パートに十分な尺を設けるエロ展開が特徴であり、控えめサイズながら敏感なちっぱいの先端やすべすべ仕様の股間に備わる秘所などを丁寧に愛撫する描写を先ずは投入。この際に、下着などの上から愛撫することが多く、前述した肢体の濡れた質感による官能性が美点になっています。
女性器描写に淫猥さが不足している感がありますが、絵柄のキャッチーさとの相性はむしろ良いとも言えます。また、その分、性器描写のストレートさに依存することを避け、バスト&ヒップの肉感を十分に打ち出すことに注力しており、前戯パートでも腰回りの肉感を活かす尻ズリや素股、巨乳キャラ限定とは言えパイズリを投入したりとプレイにもエロボディを活かしています。
この前戯パートは十分なタメを形成するという意味で加点材料でもあり、また射精シーンも設けられることが多いのですが、逆に言うと抽送パートの尺を圧迫することが多いのも確かであり、十分なアグレッションを持つピストン運動がやや早めにフィニッシュシーンへ駆けこんでしまうのは勿体ないところ。
MyNinjaMikage4.jpg ラブエロ系として正常位を選択するケースもありますが、ヒップの肉感を強調するためにバックの体位およびカメラ位置を選択することが多く、快楽に仰け反る女体を後ろから鑑賞可能(←参照 短編「悩めるミトナ先輩」より)。このため、ヒロインの表情が見えにくいという状態も生じてしまうのですが、ほんのり蕩けた表情は元々強烈なエロアピールよりも甘い陶酔感を表現することに価値があるタイプであり、表情変化の強烈さ・多彩さで魅せるタイプではそもそもないでしょう。
お尻にぶっかけるフィニッシュシーンも1回あるものの、互いに求めあう肢体を密着させた状態、すなわち淫洞の最奥までち○こを挿入した状態で、中出しを敢行することが基本の仕様であり、絶頂の快楽にぴくんと肢体を反応させるヒロインの痴態をやや大人しめながらも、確かな高揚感を以て大ゴマで描き出しています。

 スレンダー貧乳なお尻ガールが好きならばマストバイな1冊であり、訴求層の広い王道ラブコメスタイルながらオムニバス形式の順守や着衣や髪型へのコダワリ等、この作家さんらしさが強く保たれているのは非常に頼もしいところ。
クールながら忠臣なミカゲさんが個人的には一等お気に入りで、是非後日談を描いて次回の単行本に収録して頂きたい所存。