MotherDesertsVirgin.jpgTVアニメ版『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』第4話「ミルキィホームズの寝相」を観ました。すっかりミルキアンとなって、1期もニコ動の全話パックで視聴しましたが、2期も毎回楽しいですなぁ。
会長に駄目駄目だと叱責される日々ですが、今回のラストも含めてミルキィホームズの4人がちゃんと成長しよう、改善しようと頑張っているのは見ていて嬉しくなりますねぇ。そして、今回シャロがペドい!

 さて本日は、伊沢慎壱先生の『母童貞』(富士美出版)のへたレビューです。先生の前単行本『姉妹いずむ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
貞操概念ゼロでお届けする肉欲フルスロットルの艶話が詰まった1冊となっています。

MotherDesertsVirgin1.jpg 収録作は、息子が自分の下着でオナニーをしていたことを知ったママさんが息子の性処理を自ら進んで申し出るタイトル連作「母童貞」前後編(←参照 作品冒頭から飛ばしております 同連作前編より)、および読み切り形式の短編9作。
1話・作当りのページ数は全て16Pで固定されており、分量としては多くないのは確かなのですが、シナリオ要素を大胆に省く作品構築を身上としているためエロの満足感は十分にある作品群となっています。

【強烈に即物的なセックス全能主義の揺るがなさ】
 この作家さんの作風を強いて表現するのであれば、非常に強い即物さを以てエロシーンへと急行する前のめりなセックス至上主義を貫徹するタイプ。
そのあまりの貫徹さ故に、いわゆるご都合主義展開ですらご都合主義な“展開”と認識させてくれない過剰なスムーズさを有しており、元々ほとんど分量が割かれないシナリオパートの存在感を更に消してくる徹底ぶりを示します。
MotherDesertsVirgin2.jpg 母子相姦を描きながらも禁忌の一線を越える葛藤などはほとんど描かずに爛れた関係一直線な連作「母童貞」や、別の女性とセックスをしているのをやはり肉体関係にある女性に発見されながら、修羅場が発生せずにそのまま3Pに突入していく短編「美咲の乱入」(←参照 男性が狼狽する一方で)などを筆頭に、濡れ場へのスムーズな導入を阻害する要素は作劇から思い切って排除するスタイルはむしろ清々しさを感じさせる水準と言えます。
 どちらかと言えば、女性視点のシナリオと言え、若さゆえの滾る性欲を持った男性キャラクター達にも相応の存在価値はあるものの、ある意味では彼らを御して性的快楽や男性に対する独占欲を満たしていくヒロイン達の描写が作品の骨格を成していると個人的には感じます。
 エロの終わりが作品の終わりというケースも多く、短編「プレイルーム」の様に登場人物の関係性の変化にしっかりけじめを付けたラストに意外性を感じる程、他の作品群ではエロが全て的作品構築を行っています。
 胡乱な表現となりますが、この作品構築は濃い味の具が入った薄味のスープと評したいところで、具がエロ・スープがお話を指します。薄いスープだけのんでも味気ないし美味しくないですが、濃い味の具(エロ)と組み合わさることで総和としての美味しさを生んでいると言えるでしょう。

【女子高生さんから熟女ママさんまで】

 タイトルから母ヒロインが中心と思われる方もおられるかもしれませんが、この作家さんの各ヒロインはティーン級から熟女さんまで幅広く、今単行本も女子高生級から設定的に30代半ば程度と思しき熟女さんまで登場。
ハイティーンガール達と20代半ば~30代程度の綺麗なお姉さん&熟女達との間にそれ程はっきりした描き分けをするわけではないため、訴求層は広く取っていると言えますが、とは言え年増キャラクターには相応の妖艶なフェロモンを漂わせているのは嬉しいところです。
 細かい感情表現にあまり重きを置かず、漫画チックなキャラ描写にも乏しいため、肉食系女子といった明確なキャラ付けはあまり感じませんが、欲望に忠実な女性陣であることは間違いなく、童貞君の筆下ろしといったエロシチュが多い事も彼女達の積極性を明示し易い一因。
 貧乳寄りの美少女が居たり、熟女キャラクターでは肢体にある程度の“くたびれ感”を添加したりと、多少の振れ幅を示しますが、基本的には十分な柔肉を纏う等身高めボディに並~巨クラスのおっぱいを組み合わせたボディデザインがメインとなっています。
MotherDesertsVirgin3.jpgまた、この割合にオーソドックスではある肢体造形に、アップの構図では乳首の付け根の皺まで丁寧に描く点や、使い込まれた媚肉のビラビラ感を生々しく描いたりもっさりと黒い茂みを生やしたりする股間の描写などの猥雑な体パーツの描写を組み合わせるのはこの作家さんの個性的な魅力であり(←参照 股間をぱっかりなポージングが十八番 短編「初ハメDEお見合い」より)、同時に読者の嗜好によっては最大の忌避要因。
 比較的シンプルでややオールドスクール寄りのアニメ/エロゲー絵柄ではあるものの、ベタやグレースケールなどを丁寧に詰める作画は密度が十分に高く、エロの濃さの形成に寄与。また、絵柄も表紙絵とほぼ完全互換の質で安定しています。

【控えめなエロ演出と猛烈に淫猥なエロ作画の組み合わせ】
 そもそも各エピソードの分量が多くないのですが、前述した様にシナリオ成分を大胆に削ってひたすらエロをこそ見せる作品構築となっているため、複数ラウンド制を無理なくこなす尺を濡れ場にご用意。
 今単行本のエロシチュエーションやプレイに関する特徴として、一人の女性と複数人の男性、もしくは一人の男性と複数の女性とのセックスを描く多人数プレイの頻度が高めなこと、およびアナルセックスの多用が挙げられ、ガツガツとした性器と性器とガチンコ勝負以外にも後ろの穴や上のお口をフル活用する意図が感じられるのは嬉しいところ。
MotherDesertsVirgin4.jpg エロ演出面で激しさをあまり感じさせず、かなり大人しい表情付けと、女体をじっとり濡らす汗やぶっかけられた白濁液で醸し出すシズル感、これまた量は抑え目であり卑語・淫語を含みつつも同時にヒロイン側の落ち着きも示す台詞回し等で、演出面に限って言えば比較的じっくりと煽情性を積み重ねるタイプではあります(←参照 友人のママさんと 短編「土曜日の昼下がりに」より)。
 これに対し、エロの濃厚さを生み出すのは、いい意味でも悪い意味でもえげつなさをたっぷりと込めたエロ作画であり、前述した様な淫臭ムンムンの黒アワビま○こにロングち○こが愛液を撒き散らしながらずぼずぼ出入りする様を股間のアップ構図や結合部見せ付けのポージングで連発させるごり押し感は強烈。大ゴマやコマぶち抜きの威力を有しながら、そういった局所描写の散りばめがエロの密度をグッと高めているとも言えます。
構図やコマ割りに関してかなり固定的であり、単行本通して読むと流石に飽きがくる部分はあり、シンプルな手法論をベースとするが故の弱点ではあるでしょう。また、あくまで画としての凄みがあるタイプで、演出面は前述した通りやや弱めなので、全体的に十二分に濃厚でありつつその落差をネガティブに感じる方もおられるとは思います。
 ヒロインの胸やお腹にぶっかけたり、お口に射精したり、アナルと前穴の両方に中出しを決め込んだりと、射精シーンは一つのエロシーン内に多く用意されており、終盤における大ゴマ~1Pフルの中出し描写を一応のフィニッシュシーンとすることも多いですが、その後もダラけた雰囲気のままセックスが継続されることが多く、快楽曲線の最大値を叩きだすエロシーンの〆としてはやや明確さに欠けるタイプではあります。

 非常によい意味で、いつもの伊沢先生の作品という印象であり、小難しいことを何も考えずに目前の肉感ボディにがっつくのがまず間違いなく正しい読み方でしょう。無論、シナリオ重視派の方には相当不向き。
個人的には、童貞な息子とママさんの禁断セックスを連作前後編に分けてじっくりねっとり、エロプレイも多彩に用意してご提供な連作「母童貞」に愚息がお世話になりました。