
八雲と助六の過去の因縁が徐々に明らかになる巻ですが、小夏はいったいなぜ八雲(菊比子)を恨むようになってしまうのでしょうかね?
さて本日は、そして本年最後の単行本レビューは飛燕先生の初単行本『たくさん召し上がれ❤ご主人様ぁ』(富士美出版)のへたレビューとなります。ゴージャスな色香が溢れ出る様な表紙絵で真に重畳。
セクシー&グラマラスなアダルト美女達とがっつりファックを繰り広げ続ける1冊となっております。

フルカラーのプロローグ掌編を除き、1話・作当りのページ数は14~26P(平均17P強)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。シナリオ的な読み応えはあまり無いですが、その分ダイナマイトボディの美女達の痴態をたっぷり楽しめる設計となっています。
【棚ボタ展開のウハウハ感を楽しむおねショタエロ】
後述する様に長編作の終盤では一気にストーリー性を高めていますが、表紙絵や単行本タイトルから察せられる通りに、基本的にはドストレートな快楽至上主義のシナリオであり、細やかなストーリー性やら恋愛模様の高揚感といったものに期待するのはNG。
洋館メイドものという、二次元エロではある種鉄板の設定を擁する長編作は、メイド調教エロなどではなく、大人しいショタご主人様がドエロなメイド美女さん達に振り回されながらたっぷりと抜きまくって貰うという、棚ボタ感の強いおねショタ系作品となっています。
メインヒロインである理沙さんに続き、もう一人のメイドであるアリシアさんが参加して状況のゴージャス感を増強してハーレム展開を満喫させており、やや単調ではあるものの、シナリオが平板である故に、美女達に色々とお世話されるウハウハ感を十分な尺の中でキープさせています。

伏線があるわけではなく、展開として唐突であるため、終盤の展開は取って付けた様な印象がありますが、話をまとめるためには不可欠なプロセスではありましたし、また、単にドエロなメイドさんから主人公のことを心から慈しみ愛していたキャラクターへとメインヒロイン・理沙の印象がガラッと変化するのは非常に良い仕掛けと評し得ます。
短編2作については、コミケやらエロ漫画の現場やらを内輪ネタ・オタクネタを絡めてコメディとして描くエロコメ系であり、絵柄の印象と異なり、これらのネタを軽妙に扱うスタイルから結構若い作家さんなのではとも感じます。
【ねっとりと濃いフェロモンが香るスレンダー巨乳ボディ】
長編作にサブキャラとして1エピソードだけに登場する主人公ママンと許嫁の美少女は例外ですが、メインヒロイン陣は20代前半~後半程度と思しきアダルト美女達によって構成されています。
このアダルト美女達については、クール&セクシーな美人さんとして描かれており、ツンとした冷たい表情やメガネなどもあって“高嶺の花”的な美しさを有しています。その上で、そういったクール美女がエロエロであったりちょっぴり変態チックな願望を持っていたりと、性的な面で“緩さ”を示すことでいい意味でのギャップを形成しているのが大きなポイント。
露出度の高いフレンチ・メイド衣装や知的なメガネ&スーツ、ハイヒールに色っぽい黒タイツ、金髪縦ロールやロングポニテなどなど、キャラデザや小物類に関しても女性キャラクターのアダルトな美しさを引き立てるものを選択。なお、短編「即売会での注意事項っ!」では、“はがない”キャラクターにそっくりなコスプレ?をした女性コンビが登場するなど、遊びがあるキャラデザもあります。

大粒の乳首やぬらぬらとした美肉、艶っぽく濡れ光る唇など、個々の体パーツの淫猥さ、フルカラーでは彩度の高いピンク色で描かれる粘膜や柔肌のしっとり感を強調するグレースケールの使用など、良くも悪くもドギツサのあるハイカロリーな肢体描写であり、好みは分かれると思いますが、非常に思い切りが良いのは頼もしいと評し得ます。
少々劇画チックな重さ・濃さを有していますが、オールドスクールなエロゲー絵柄そのもののキャッチーさもあって、煽情性を前面に出しつつ過剰にはならない程度に収めています。初単行本ということもあって絵柄には多少の振れ幅はありますが、表紙絵と中身の絵柄はほぼ完全互換であり、大きな減点材料とはならないでしょう。
【ヒロインの肉感ボディに満たされるご奉仕セックス】
ページ数の関係上、エロシーンの分量は標準並みですが、その尺の中で何発も射精シーンを投入してアダルト美女達のご奉仕に抜かされまくるドライブ感が身上の抜きツール。
長編作はメイドものであり、おねショタエロでもあるのですが、決してビッチな年上ヒロインに一方的に搾られるという構図ではなく、彼女達が自らの肉体を使って献身的にサービスをするという描かれ方をしており、彼女達のご奉仕に心置きなく身を委ねる幸福感が肝と言えるでしょう。また、短編作でもヒロイン側が主導権を握りつつ、相手へのサービスという面が明示される傾向にあります。

また、長編作はメイドヒロインということもあって、前戯パートでのご奉仕プレイの充実は特記すべき美点であり、献身的な玉舐め&手コキや膝枕でおっぱい顔載せの上での手コキ、たっぷり巨乳を使ったパイズリや3Pセックスでのダブルパイズリなどを投入。短編「即売会での注意事項っ!」では、大股開きでピストンされながら両脚でダブル足コキをしたりと、トンデモプレイまで飛び出しております。
抽挿パート後半で投入する結合部見せつけ構図や断面図などの性器関連の描写の連発や、ヒロインの肉感ボディを淫靡に濡らす白濁液の描写、クールな表情が熱っぽく蕩ける表情付けなど、エロ演出面では割合にベーシックな手法を適切な密度で盛り込んでおり、突出したものに欠ける一方で安定感があります。えらく説明的なエロ台詞の連発は、やや単調という印象があるものの、クールな美人さんが卑猥なことを言うという極めて分かり易い煽情性を喚起しています。
ショタボーイの巨根が美女の秘所をビラビラがめくれるまで強く深くピストンすれば、ヒロイン達も愛液で満たされた膣で怒張をきゅんきゅん締め付けており、懸命なピストンと膣内射精(時々ぶっかけ)の連発に、ご奉仕の喜びと絶頂の快感の中で幸せそうなアクメを迎えるフィニッシュシーンを大ゴマ~2P見開きで十分なインパクトのある抜き所として形成しています。
非常に分かり易い抜きツールであり、表紙絵のような綺麗でクールなお姉さんにたっぷりご奉仕を受けたい諸氏にお勧め。また、絵柄やキャラデザの濃さもあいまって、年末にこってり感のあるエロ漫画で抜き収めとした諸氏にもうってつけと言えるでしょう。
個人的には、メイドお姉さんコンビとの柔肉まみれな3Pセックスが充実した長編作に赤玉出そうなくらいにお世話になりました。