
それにしても、自らを省みずに流子を助けるために奮闘したマコちゃんは、単にトリックスターということに止まらず、本当に良いキャラクターですね。
さて本日は、小路あゆむ先生の初単行本『ちっちゃなおなか』(茜新社)のへたレビューです。表紙絵のすべすべした貧乳寸胴ボディが何ともたまりませんねェ。
キュートなロリっ子ヒロイン達の健気な可愛らしさとスベスベロリボディを満喫できる作品集となっています。

フルカラー作品である「せんせいといっしょ」第1話(4P)を除き、1作当りのページ数は12~20P(平均17P)とやや控えめな部類。話としての読み応えはほとんどありませんが、その分、愛くるしいヒロイン達のエロ可愛い痴態に集中した作品構築と言えるでしょう。
【良くも悪くも薄味で印象を残さないシナリオ】
作風としては、多少の振幅を含みつつ、ハッピーロリータ系統に属するタイプであり、少女性愛の薄暗さや禁忌感をほとんど含ませずにピュアなロリっ子達とのラブ&セックスを陽性の雰囲気の中で描き出すタイプ。
兄妹モノ、もしくは男性教師と教え子という組み合わせが主流であり、年上男性への恋心や信頼感の中で、男性の欲望をヒロイン側が受け入れるという構図で一定の幸福感を生み出しています。
基本的にはラブラブ模様を描くパターンがメインではあるのですが、少女側の純粋性や無知に対して男性側が付け込むケースもあり、いたいけなロリっ子を徐々に開発していく短編「ひみつのあそび」などはその好例。

また、男性連中が欲望には屈しつつも穏やかな性格である、毒にも薬にもならないタイプのキャラクターであることも、事態が穏やかに収束することにつながっています。
ページ数の関係上、ストーリー面はかなり薄味であり、恋愛モノとしての甘さや、逆にダーク系としての背徳感などはほとんど感じられないため、ストーリー重視派にはかなり物足りないタイプと言えますが、話としての印象が弱いことはヒロインのキュートな痴態に脳味噌のリソースを集中させることに大きく寄与しているとも評し得るでしょう。
【ぺたんこバスト&ぽっこりお腹&スベスベお股】
登場するヒロインは全てランドセルガールで統一されており、中学年~高学年程度の一桁~ローティーン級の純然たるロリータキャラのみで統一。ギリ二桁手前の一桁クラスに関しても、キャラデザインについてはペドっぽさは抑えめでローティーン級と同等という印象があります。
意地っ張りなツンデレ系妹や、ちょっと暴走気味なお兄ちゃんラブなアホっ娘など、キャッチーなキャラクター付けも目立ちますが、どちらかと言えば、真面目でちょっと弱気な性格の女の子が多く、保護欲もしくは嗜虐欲を喚起させる仔犬系ガールが多い印象。
この大人しい性格の少女に対し、男性側が状況展開のアドバンテージを握っていることも多いのですが、一方的な男性優位にすることもなく、ヒロイン側がその状況を幸福に受け止めるか、まんざらではないと認識させるなど、ロリっ子達の充足を描くことで読み口のマイルドさを保っていると言えるでしょう。

陰唇や陰核がほとんど目立たない女性器描写、乳首も未発達なぺたんこな無乳描写など、体パーツの描写においても未成熟さを重視した描き方となっていますが、ある種記号的に淫猥さを喚起するそれらのパーツ描写を除外することで、人工的な可愛らしさだけで強固に固めた非現実的なロリータ少女を完成させているとも言えるでしょう。
初単行本ながら単行本化に伴う修正もあってか絵柄は非常に安定しており、ロリぷに感のあるヒロインのキャラデザを非常によく引き立てる、萌えっぽさをたっぷり含んだ二次元絵柄の完成度は十分に高いと言えます。表紙絵にグッと来たならばジャケ買いをしても何ら問題はないでしょう。
【ロリぷにボディをたっぷり賞味の蕩けるエロ描写】
前述した通り、各エピソードの分量はさほど多いとは言えませんが、シナリオパートを短めにまとめていることもあって、エロシーンの比重が高い抜きツールとしての作品構築で固まっています。
基本的にはラブラブHとも言えるのですが、押しに弱い大人しいヒロインと、悪人ではないもののエロシーンでは妙な能動性とSっ気を発揮する男性キャラクターという組み合わせも相まって、未知の快楽でヒロインを翻弄するという一定の嗜虐性を有したエロ描写となっているのは一つの特徴。
エロシーンの構成に関しては、前戯パートの充実が特徴と言え、前述したヒロインのスベスベ&プニプニボディの触感を指やら舌やらで満喫。特に股間に走る縦スジへの愛撫は丁寧に描かれており、浅い膣前庭を時折くぱぁと開きつつ小さなクリトリスなどを丹念に弄ってヒロインに未知の快感を叩き込みます。
ちっちゃなお口でのご奉仕フェラといったプレイも稀に描かれますが、ヒロインの肢体ををまさぐる描写の方が圧倒的に主流であり、前戯に興じている内に辛抱堪らなくなった男性が処女ま○こに挿入することで抽挿パートへ移行。

肉棒をきゅんきゅん締め付ける初潮前の小さな秘所に白濁液を注ぎ込むフィニッシュまで、ヒロインのロリぷにボディを存分に見せつける構図を多用し、絵として単調な感はあるものの最大の長所であるロリボディ描写を活かしきったエロ描写と言えるでしょう。精液描写もかなり抑えめの量であり、ロリボディを視覚的に邪魔する要素は一切排除する様なこだわり方も頼もしいところ。
ロリエロ漫画として非常に明瞭な抜きツールであり、シナリオとか心情描写とか細かいことは構わないからロリータヒロインのキュートな痴態を見たい!という諸氏にはうってつけの物件と言えるでしょう。
個人的には、黒髪ロングの清楚なロリっ子をねっとりたっぷり性開発な短編「ひみつのあそび」に愚息が大変お世話になりました。