EngravedOfCorruption.jpg 三部けい先生の『僕だけがいない街』第3巻(角川書店)を読みました。18年前の事件の核心へと徐々に近づいていく中で、その黒幕による凶悪かつ狡猾な攻勢が続いており、ハラハラさせられる読書感になっています。
足掻けば足掻くほど他者を巻き込む苦しさを乗り越えていけるかと思いきや、捕まってしまい今後どう事態を打開するのでしょうかね?

  さて本日は、あまぎみちひと先生の『堕淫ノ刻印』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『めがぱい』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
爆乳&巨尻なむちむちボディのファンタジーヒロイン達が異種姦やら乱交凌辱やらで白濁塗れの痴態を曝け出すキルタイム伝統のファンタジー凌辱エロとなっています。

  収録作は読み切り形式の短編9作+描き下ろしおまけイラスト2P+おまけ4コマ漫画1P。
なお、Lilith制作のゲームをコミカライズするLiliTHコレクションについては「Monster Survive」と「虜囚市場」の2本がコミカライズされていますが、2作とも新堂エル先生が原画を担当したものであり、帯で推薦文を書いているのもその由縁でしょう。
1作当りのページ数は12~20P(平均18P)と書店売り誌初出としてはやや控えめな部類。もっとも、エロシーンは濃厚かつ十分な分量を有しているので、抜きツールとしての満腹感は相応に高いと評し得るでしょう。

【ファンタジー凌辱エロのお約束をしっかり踏襲】
  今単行本で言えば、ドラゴンすら打ち倒す剛力無双の持ち主ながらぽわぽわと天然気味のミノタウロス族のお姉さんが教え子の少年達と(性的な意味で)親睦を深める短編「もーぱい!メリスト先生」の様な、明るく優しい雰囲気のコメディ系作品も得意な作家さんですが、今回はもう一つの主軸であるハードなファンタジー凌辱エロがあくまでメイン。
魔物や魔法が存在する剣と魔法のRPG的世界観や、女軍人達が活躍するSFチックな世界観など、キルタイム系ではお馴染みの作品設定を擁していますが、短編オンリーということもあって、それらのファンタジー設定を掘り下げていくタイプではなく、ヒロインとエロシチュエーションをお膳立てすることに徹した作劇と言えます。
EngravedOfCorruption1.jpg  気の強い女性軍人が姦計にハマって凌辱調教に晒される展開、魔女裁判にかこつけて貴族の娘を魔物の苗床にする展開、気高い戦乙女(ヴァルキリー)が見下していたオーガ達に騙されて凌辱される展開など(←参照 王道はやはり良いものです 短編「選定者の黄昏」より)、ファンタジー凌辱劇として王道的な展開を用意し、問答無用でファンタジーヒロインを快楽で征服するストロングスタイルを示しています。
ストーリー序盤で仕掛けられる謀略や裏切り、運命の暗転などによって一度凌辱の惨禍に捕えられてしまえば、加速度的に事態が悪化していき、快楽に心と体を蝕まれて回帰不能点を超えてしまうという展開が基本であり、シナリオ展開としての面白みには欠けますが、そのパワフルさでグイグイと読みと抜きを牽引しています。
  また、明るいエロコメ系ならばあっけらかんと楽しいまとめ方、凌辱系ならきっちり悲惨なバットエンドにするまとめ方と、個々の作劇において方向性が明確なのはこの作家さんの美点であり、逆転劇や救済劇によって凌辱エロとしてのソリッドさを減じないのもポイントと言えます。

【爆乳&巨尻な肉感ボディの程好い下品さ】
  ファンタジー作品ということもあって年齢層が不明なヒロインも多いのですが、見た目の印象としてはハイティーン級の美少女から20代半ば程度の綺麗なお姉さんタイプの女性キャラクターが登場。後述する様に、むちむちした肢体描写が大きな特徴であるため、ロリっぽさのあるキャラクターはほぼ登場しません。
プライドが高い貴族のご令嬢や、魔族と政略結婚させられたお姫様、おっぱいにヒーリング効果がある爆乳なミノタウロス族の女戦士、気高さをまとうヴァルキリー、凛々しい姿の女性軍人(ハイエルフな女軍人もいるよ!)などなど、ファンタジー系らしい設定のヒロインを多彩に用意しているのもセールスポイントでしょう。
また、お姫様のドレスや女戦士の露出度の無意味に高い鎧装束、ミニスカ軍服など、エロ漫画らしいチューンナップをしつつ設定に合わせた衣装を投入しているのも、“ファンタジーらしさ”を増強する要素であり、着衣セックスが基本となっているのも○。
EngravedOfCorruption2.jpg  女体造形としては、全身むっちりとしたボディに柔肉がたっぷり詰まった巨~爆乳と負けず劣らずの量感の巨尻を組み合わせたグラマラスボディで概ね統一(←参照 ゴウランガ!女軍人のむっちり二段重ねである! 短編「飽食者の楽園」より)。乳・尻・太腿のお肉感(造語)を前面に押し出したボディデザインである分、下品さ・猥雑さをたっぷり織り込んでいると言え、ピーキーさもありながらギリギリでボディバランスを破綻させないバランス感覚があると評し得ます。
  なお、この肉感ボディを制圧するに足る魔物やら魔獣やらに関しては、その禍々しさや重量感の表現をするのが上手い作家さんなのですが、ヒロインの痴態を描写することに専念する分、あまりコマ内に移り込まないのが個人的にはちょっと残念。
斯様にド直球のエロメインのボディデザインでありつつ、絵柄そのものはキャッチーさのある二次元絵柄であることは印象を極端にしない一つのポイントでしょう。比較的太めの描線や、ベタ・トーンの丹念な修飾によって作画に重さ・濃さがあるのも凌辱エロの雰囲気によくマッチしていると言えます。

【アへ顔乱舞&白濁液塗れのファンタジー凌辱】
  ファンタジー凌辱エロとしての鉄板展開を踏襲していることもあって、サクサクとエロシーンに突入しており、異種姦や乱交凌辱、媚薬セックス、触手凌辱等のアブノーマルなエロシチュエーションを十分量楽しめる構成となっています。
EngravedOfCorruption3.jpg前半ではヒロインの嫌悪感や恐怖感を描き出しつつ、度重なる責めや魔法等の便利設定の効果などによって後半では性的快感に半狂乱となる痴態を曝け出す、これまた王道のエロ展開が基本。その展開の中で、前戯パートならばやたらと粘度の高い白濁液のぶっかけ、抽挿パートならばアナルや膣への大量の白濁液注入などによって複数ラウンド制を徹底しており、ヒロインの肉感ボディがドロドロの精液に塗れるハイカロリーな絵を提供しています(←参照 魔物の媚薬精液塗れに 短編「魔女の刻印」より)。
加えて、上述したヒロインのむっちむちボディを存分に生かしたエロ作画を連発させており、爆乳がばるんばるんと揺れる様子や、大きなヒップが突き出されるバックからの構図、大股開きで結合部を見せつけると共に乳・尻・太腿のずっしりとした肉感を強調する構図などを随所で投入。これに比べると小ゴマはややごちゃごちゃした印象もありますが、断面図や結合部アップ描写などのストレートな淫猥さがあるもので情報量を増しています。
  圧倒的な快楽でヒロインの理性や抵抗力をねじ伏せるという描き方になっているため精神的にはともかく、肉体的な苦痛描写は控えめ。ただし、爆乳化させてのニプルファックや、大量の膣内射精の連発による疑似ボテ腹化や本当に妊娠させてのボテ腹化、巨大な肉棒による子宮内まで達するピストンなど、行為としては過激なものが連発されています。
EngravedOfCorruption4.jpg過激な行為が異常な快楽を生むというエロ漫画的な方程式に忠実であり、エロ演出は過激なものを各種取り揃え。半狂乱になって快感を絶叫する下品なアへ顔や大量の液汁描写、言葉にならない濁音塗れのエロ台詞などを特に後半で間断なく投入し、かなり攻撃的な描写に仕上げています(←参照 短編「カワルカラダ」より)。
  前述した通り、複数ラウンド制のエロ展開なのですが、中出し&ぶっかけでアクメを迎えるヒロインの痴態を大ゴマで投入し、ここで終わりと見せかけつつ更にブーストをかけており、ヒロインの乱れ切った痴態とぶっかけ中出し連発を再投入。そして、1Pフルで白濁液のシャワーの中でアへ顔アクメを曝け出すヒロインを描いてここで本当にフィニッシュという満腹感の強さは非常に魅力的で特筆すべき点でしょう。

  最近では、オークと姫騎士みたいにネタとして扱われることもありますが、ファンタジー凌辱のお約束展開は王道ゆえの強力さ・安定感があることを如実に示す1冊と言えるでしょう。
個人的には、もはや様式美の組み合わせである戦乙女×オーガ軍団な短編「選定者の黄昏」と、女軍人コンビが官僚たちの性奴隷に~な短編「飽食者の楽園」に愚息が大変お世話になりました。ファンタジー凌辱がお好きな方にお勧め!