SisAndMagicTower.jpg ヨシノサツキ先生の『ばらかもん』第8巻(スクウェア・エニックス)を読みました。アニメ化の発表はこの単行本の帯で初めて知ったのですが、ほのぼのとした日常アニメになるのではないでしょうか。楽しみですな。
葬式はホスト(遺族)側が色々と大変なものですが、それでも送る側の人達に笑顔と涙があるのはとても良い式であるなと思います。野辺送りのシーンは送る人達の心が伝わって感動的でした。

  さて本日は、もりたかたかし先生の『おねーさまと賢者の塔っ!』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『なかだしされたい』(茜新社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ファンタジーエロの定番ネタを絡めたドタバタコメディ&特殊エロが詰まった1冊となっております。

SisAndMagicTower1.jpg  収録作は、この世の全ての知識があると言われる賢者の塔に挑む強力な女戦士とそのお付きのへっぽこ女魔道士の戦い&エロ受難を描くタイトル中編「おねーさまと賢者の塔っ!」全3話(←参照 強いけど技名が中二病テイスト 同中編第2話より)、良質な乳牛を輩出する学園に入学した乳牛ガールの研修模様を描く連作「私立ホルスタイン学園」正続編、セックスに興味津々な獣人族の王女様とそのお付きのメイドさんが登場な連作「孕んで!お姫さま」「犬耳メイド発情期」、および読み切り形式の短編・掌編3本+フルカラーイラスト2P。
  フルカラー掌編「コボルトのお姫さま」(6P)を除き、1話・作当りのページ数は14~24P(平均18P)と控えめな部類。シナリオ的な読み応えはほぼ無く、コンパクトにまとまった抜きツールという分類が適切と思われます。

【ファンタジーエロの定番を押さえつつコメディ路線】
  コミックアンリアルを初出としているため、RPG的な世界観を有する中編作や、乳牛種の人外娘さん達の学園における研修を描く連作「私立ホルスタイン学園」など、ファンタジー系の作品で統一されています。
とは言え、そういったファンタジー要素を十分に盛り込みつつも、作劇の基本的スタイルはドタバタコメディであることは今単行本でも変わりません。
34821dbb.jpg  ダンジョンの中で魔物との戦いに挑む女戦士&女魔道士というファンタジーエロ漫画の伝統的様式美に則ったタイトル中編では、オーク軍団によるメス奴隷化や触手凌辱といった過激なシチュエーションを用意。しかしながら、基本的にコメディである上に女戦士の戦闘力が圧倒的に高いこともあって深刻な事態に至ることはなく、特殊エロとしての攻撃性は担保しつつも(←参照 女魔道士のせいで女戦士ピンチ! 中編「おねーさまと賢者の塔っ!」第3話より)、“定番のネタ”として扱われていると言えるでしょう。
ホムンルクスの少女が闇オークションの場で凌辱される短編「Black Alchemy」では、多少ダークな雰囲気も有していますが、他の作品も概ね明るい雰囲気は共通しており、エロシチュエーションが凌辱寄りのケースでもあっけらかんとしたラストでまとめているため読後感はかなり軽めに仕上がっています。
重厚なファンタジーストーリーを楽しみたい方や、凌辱エロとして重さ・鋭さを重視する方には不向きではありますが、ファンタジーであることの自由度を活かした作品群であると評し得ます。

【柔らか巨乳のファンタジーヒロイン達】
  前述した様にファンタジーエロということもあり、乳牛美少女や犬耳の獣人美少女、魔法学園の男子学生を襲うサキュバスお姉さんなど人外ヒロインが多数登場。ビキニアーマーをまとう女戦士など、定番を押さえた設定・キャラデザインが身上と言えるでしょう。
また、キャラクター設定に合わせて特殊なエロプレイ・エロシチュを選択しているのはファンタジーエロらしい特徴であり、乳牛ガールの搾乳快感やホムンルクス少女の拡張プレイ、獣人少女の発情乱交エロなど、一点突破できるネタを投入。
  中編「おねーさまと賢者の塔っ!」にある意味ではお邪魔キャラとして登場している女魔道士ちゃんのみ、ちっちゃい体にぺたんこバストのロリボディなキャラクターですが、その他のヒロインはふかふかと柔らかいおっぱいを備えたスレンダー巨乳のボディとなっています。
SisAndMagicTower3.jpg肢体造形において、強いアピールのある部位などはなく、オーソドックスにまとまめた女体描写と感じますが、爆乳化&ニプルファックや搾乳プレイなどおっぱいに関連した描写・プレイが多い傾向にあり、その存在感は十分に強いと言えます(←参照 豊満バストなウシ乳美少女 連作「私立ホルスタイン学園」正編より)。
  なお、女戦士さんがドラ○エⅢちっくな女僧侶の衣装を着てみたり、乳牛娘さんがメイド服を着てご奉仕研修に挑んだり、ホムンルクス美少女に網タイツ衣装を着せたりと、コスプレ的な要素も投入しています。
  初出時期がやや広いため絵柄については多少の変遷が認められます。絵柄の方向性についてはシンプルな二次元絵柄であり、美麗さや華やかさには欠けますが、割合に幅広い層にとって受け入れやすいタイプと感じます。

【快楽描写を重視しつつの特殊エロのオンパレード】
  上述した通りに抜きツールとしての構成が明確であり、設定の利便性を活かしてエロに突入していくのでエロシーンの分量は実用的読書として十分な部類。
これまた前述の通りに各ヒロインの設定に合わせた特殊プレイを投入しているのが、アンリアル掲載作らしい特徴であり、触手凌辱やオークとの異種姦、獣人娘の発情エッチなどが登場。シナリオはコメディ調が先行していますが、特殊エロとしての過激性やアブノーマル感は相応に打ち出されていることはエロの満足感に貢献しています。
SisAndMagicTower4.jpg  魔法による一時的なフタナリ化や搾乳プレイ、爆乳してのニプルファック、子宮姦など、エロシチュエーションに合わせて過激なプレイも投入しており、視覚的なインパクトは相応に強い部類(←参照 ダブルニプルファック 短編「Black Alchemy」より)。とは言え、苦痛描写の強い凌辱エロという傾向はあまりなく、特殊な行為が特殊な快楽を生む図式に則って、ファンタジーヒロイン達の痴態を描き出しています。
割合にシンプルでキャッチーな絵柄の性質上、えげつなさや過激性はそれほど前面に押し出されませんが、要所ではアへ顔や断面図・透過図などの性器描写などを用いてインパクトのあるエロ作画となっているのも一つの特徴でしょう。
  ヒロインの柔らかボディと半狂乱の痴態をたっぷり見せつける大ゴマを中心に画面を構成しており、やや単調ではありつつ1Pフルの中出し絶頂フィニッシュに向けてパワフルに突き進んでいるのは使いやすさに貢献。
  尺に余裕がないため、キャラクターやエロプレイのアイディアで一点突破するスタイルが明瞭ですが、その点で十二分に成功していると評し得ます。

  過激なプレイは楽しみたいけど、話が暗かったり重かったりするのは避けたいという諸氏にはうってつけの1冊と言え、ファンタジーエロの自由闊達さを楽しめます。
個人的には、ツンツンした乳牛娘さんが搾乳の快楽には本能で抗えずに痴態を曝け出す連作「私立ホルスタイン学園」が最愛でございます。