MilkDip.jpg 今井神先生の『NEEDLESS』最終第16巻(集英社)を読みました。未央ちゃんが最後まで生き残って本当に良かった!(個人的最大関心事)そして、徹頭徹尾“全裸に靴下”ネタを貫いてくれたのも嬉しいところ。
最後まで大上段にハチャメチャを押し通してくれた作品ですが、綺麗に外伝“ZERO”とつながった爽快なラストでした。10年間、漫画もアニメも楽しみ続けた作品でしたなぁ。

  さて本日は、伊藤エイト先生の初単行本『MILK DIP』(ジーオーティー)のへたレビューです。仕事多忙につき、更新期間が前回からだいぶ空いてしまって申し訳ありません。
お気楽ラブコメからダークな調教エロまで多彩な作劇と、スレンダー巨乳からぽっちゃりボディまで多様なボディのヒロイン達が揃った1冊となっています。

MilkDip1.jpg  収録作は、理事長の息子であるため学園で好き勝手している不良少年が、彼と敵対する女性達をち○こで屈服させていく中編「女子更生風紀会」全4話(←参照 主人公に屈服した風紀委員長 同中編第2話より)、および読み切り形式の短編8作。
1話・作当りのページ数は16~20P(平均17P弱)とやや控えめな部類。ただ、その分量でも、エロシーンの割合を十分に確保した抜き物件としてコンパクトな構成を示しており、各エピソードにそれほど短さは感じません。

【ラブコメディから凌辱エロまで総じてライト指向】
  上述した通り、作劇の方向性は明暗それぞれの方向に多様であり、エッチなお姉さんの誘惑模様といった棚ボタ的幸福感の強いラブコメ・エロコメ系統から、中編作の様な凌辱系や短編「理想の妻」などの寝取られ・不倫エロといったダークなテイストの作品まで存在。
作品の本数的には中編作の存在もあって後者のタイプがメインと言え、貞淑な人妻や強気なヒロインがセックスの快楽にその精神的抵抗を打ち負かされてしまうという、王道的な要素を織り込んだ作劇となっています。
  風紀委員長や生徒会長、後者の母親である学園長といった女性キャラクターを主人公が次々と毒牙にかけていく中編作は、強気な相手を打ち負かすという凌辱系としてのポイントを押さえつつ、攻防劇の緊張感や凌辱劇としての悲劇性はかなり控えめ。多少の攻防も含めてサクサク進行していくシナリオは、お手軽価格の凌辱系抜きゲーに良くも悪くも似ていると感じます。
 MilkDip2.jpg 明るい雰囲気のラブコメ・エロコメ系の作品においても、シナリオ展開のオーソドックスさを適度に押さえつつ、軽く滑らかな読み口を重視しており、エロシーンへとスムーズに誘導しています(←参照 お隣に引っ越してきたお姉さん 短編「隣のお姉さんの引っ越し事情」より)。ただ、恋愛感情の甘い描写といった要素はあまりなく、登場人物のエロパワーでシナリオを推し進めているのは、作品の明暗を問わずに共通しています。
シナリオ的な読み応えには総じて乏しい傾向にはありますが、それぞれの方向性において狙い所がはっきりしているのは評価したいポイントであり、ラブコメ・エロコメ系であればほのぼのとしたラストで、ダーク系の作品であればウェットな読後感を残すラストでまとめて、作品の印象を最後でも明確化していると評し得ます。

【定番要素をしっかり押さえた巨乳ヒロイン達】
  作品の方向性の多彩さと関連してハイ・ローミックスなヒロイン陣となっており、女子高生~女子大生クラスの美少女さんと、20代半ば~30代半ば程度と思しき美女さん達が概ね同数程度で登場しています。
  剣道部主将でもある美少女風紀委員長(黒髪ポニテ&釣り目&竹刀装備の役満キャラデザ)や、旦那への不満をぐっと押し堪えて尽くす貞淑な人妻、サバサバとした性格で悪戯好きなお姉さんキャラクターなど、性格設定やキャラデザに関して典型的な要素を用いる傾向が強く、そのキャラクター属性の分かり易さはシナリオの軽さと実用性の向上に貢献。また、典型を踏襲している分、性格設定とキャラデザインがしっかり噛み合っているのも美点でしょう。
MilkDip3.jpg  ヒロイン陣のボディデザインに関しては、もっちりと柔らかく重そうな巨乳を共通の体パーツとしており、後述する様にエロシーンでしっかりと活躍させています。その一方、しなやかなスレンダーボディに巨乳と程好い量感のヒップを組み合わせたタイプの女性もいれば、全身に柔らかお肉をたっぷり纏ったぽっちゃり系の女性もいるなど(←参照 お腹の駄肉もむにむに 短編「たべごろ❤」より)、ボディデザインには相応の描き分けが為されています。
また、肢体描写において、スベスベとした肌に包まれるバスト&ヒップの肉感でストレートな煽情性を出しつつ、臭味の少ない乳首や性器などの粘膜描写や、逆に妙な淫猥さのある陰毛描写や陥没乳首などの投入など、キャッチーさとエロさのバランスが丁度良い塩梅であるのは○。
  着衣面も定番要素を中心に充実させており、堅物な人妻キャラクターにツインテール&ブルマ体操服の格好をさせたり(大好物です)、ぽっちゃりガールに裸エプロンをしてもらったりとコスプレ要素を投入しつつ、妖艶な熟女のスーツ&ガーターベルトや女子高生キャラの制服エッチなどの設定に合った衣装もしっかりチョイス。
  初単行本であり、初出時期も比較的広いながらも絵柄は概ね安定しており、表紙絵と中身で絵柄の印象にあまり差異は感じません。はっきりとした描線でシャープにまとめ、トーンワークやベタなどの修飾を比較的多めに載せるスタイルであり、オールドスクール寄りではありつつ、幅広い層にとってキャッチーさのある絵柄と言えるでしょう。

【程良く攻撃的な演出と狙いの明確な構図取りが美点】
  前述した様に、全体的にコンパクトな作品構築でありつつエロシーンの分量は確保されています。加えて、前戯パートにも抽挿パートにも射精シーンを投入し、後者では中出し連発もあるなど、早漏展開気味ではありますが、抜き所を豊富に用意する構成も実用性を大きく高めています。
  尺の都合上、個々のエロシチュエーションを大きく掘り下げていくことは難しいものの、お姉さんキャラクターに押し倒される展開や、逆に強気なヒロインをち○こで堕とす凌辱エロ、徐々に快楽に染まってしまう寝取られエロや恥ずかしがりながらも彼氏の要望を受け入れてあげるラブラブHなど、多様なエロシチュを用意しているのも魅力の一つでしょう。
  作品によって男女どちらが主導権を握っているかの違いはありますが、前戯パートではヒロインのもっちりおっぱいの感触を乳揉みやパイズリで満喫すると共に、ひょっとこフェイスも飛び出るバキュームフェラや巨乳パイズリで射精シーンを投入させており、さほど長尺ではないながらも色々と詰め込むサービス精神を発揮しています。
肉棒を秘所の最奥までずぽずぽと出し入れさせるパワフルなピストン運動を描く抽挿パートでは、ごくオーソドックスな描き方をしていますが、正面からの構図での蕩け顔と乳揺れの描写、バックからの構図での桃尻&結合部の魅せ付け、体の密着感や女性の体をホールドする攻撃的なポージングなど、効果的な構図を中ゴマ程度のサイズで連続させていくことで、十分なエロの密度を形成しています。
MilkDip4.jpg  絵柄のオールドスクール感や多少のラフさ・素朴さと感じる部分はあるのですが、その分エロ演出の載りが良いタイプでもあり、さほど過激な演出を用いない一方で、快楽に狂乱するアへ顔っぽさもある表情付けやハートマーク付きの白痴系エロ台詞(←参照 人妻ブルマ体操服ファック! 短編「のせられワイフ」より)、女体描写の邪魔にならない程度の透過図・断面図の使用など、アタックの強さを十分感じさせるエロ描写となっています。
  エロ展開終盤では男性キャラクターが主導権を握る傾向があり、ヒロインの肉感ボディをホールドしてバックから激しく突き込んだり、まんぐり返しの状態で奥までピストンを加えたりとアグレッシブなラストスパートを形成。中出し2連発といったケースも散見され、フィニッシュシーンはドプドプと白濁液を中出しされてアクメを迎えるヒロインの痴態を大ゴマ~1Pフルで描いており、抜き所としてのインパクトは十分にあると言えます。

抜きツールとして十分に優秀な1冊であり、表紙絵の絵柄に惹かれたのであれば安心してお勧めできる1冊。エロシチュエーションが多彩な分、雑食派の諸氏に向いている一方、個々の作劇に強く踏み込んでいないので、それぞれへの苦手意識をあまり刺激しないとも言えるでしょう。
個人的には、真面目なツンツン人妻さんを騙してブルマ体操服&ツインテールコスプレして凌辱な短編「のせられワイフ」と、クールなメガネ美人のお隣さんのエッチで可愛らしい本性が明らかになる短編「隣人SOS!」が特にお気に入りでございます。