CapturedInBox.jpg木々津克久先生の『名探偵マーニー』第4巻(秋田書店)を読みました。相変わらずトンデモというか、トラブルメーカーな若島津さんですが、ゲーム内でマーニーと乱闘しているのには笑いました。悪い子じゃないんですけどねぇ。
今巻から登場となる敵役?・メカニックですが、技巧の凄さの反面、その目的がよく分からないというのも存在の不気味さを高めていますね。

  さて本日は、よしろん先生の初単行本『トラワレBOX』(ワニマガジン社)のへたレビューです。快楽天新人賞を受賞された作家さんのようで、大変期待できますね。
寝取られや脅迫などのダーク&インモラルな作劇の中で柔らか肉感ボディが淫液と快楽に塗れる痴態が詰まった1冊となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編12本。フルカラー短編「嫁汁しぼり」「温球ラバーズ❤」2本(共に8P)を除き、1作当りのページ数は16~20P(平均17P強)と控えめながらコンビニ誌初出としては標準的な部類となっています。
全体的に、作劇をコンパクトにまとめてエロシーンの分量を確保する傾向にあり、明確に抜きツールとしての作品構築を指向していると言えます。

【陰湿さを練り込んだ寝取られ/凌辱エロ】
  明るくポップな印象のある表紙絵であり、元ヤンのツンデレ嫁さんと旦那のラブラブお仕置きH(短編「花に棘あり」)や、バイト先の同僚であるシングルマザーさんと(性的な意味でも)お近づきになる展開(短編「募乳白書」)など、明るい雰囲気のラブエロ系も存在するものの、今単行本のメインは寝取られエロや脅迫凌辱などのダーク/インモラル系。
CapturedInBox1.jpg旦那の弟に性行為を盗撮されてエロコスプレを強要されたり、叔父や義父などが立場を利用してヒロインを寝取り調教したり、職場の店長や上司に脅迫されてレイプされたりと(←参照 美人秘書が企業秘密漏洩をネタにされ・・・ 短編「秘書漏れ」より)、コンビニ誌の制限枠内の中ではかなりのダーク路線と言えるでしょう。
  家族関係の中での寝取り/寝取られや、脅迫エロなどについては、オーソドックスな展開を素直に踏襲している分、スムーズな読書感があって読みやすく、かつその中でヒロインの精神を追い込んでいく陰湿さを特にエロ展開に練り込んでいるのが一つの武器。
ギャフンオチ的なラストで雰囲気を和らげることもありますが、その陰湿な行為がその後も継続されていくことを示唆するまとめ方がメインであり、読後もじんわりと後味の悪さが残るタイプと言えるでしょう。
短編でさっくりまとめていることに加え、ヒロイン側については、快楽に溺れていく様子を表現していくこともあって、悲劇性を極端に押し出すことはないものの、男性キャラクターについては悪意や暴力性などを備えた“悪役”としての面を明確に備えさせており、それらが勝利するという面で胸糞悪さは一定あるため、寝取られ系や凌辱系が苦手な方は要留意。

【もっちりとした肉感が魅力の美女ボディ】
  コンビニ誌ということもあり、数名のハイティーン級美少女が登場するものの、ヒロイン陣の中核を占めるのは女子大生級~20代後半程度の綺麗なお姉さん達。
短編集ということもあって、ヒロインの設定は多彩であり、元ヤンなツンデレ嫁にして和装の似合う旅館の女将、グラビアアイドルとして活動中の女の子、カラオケ店の制服を着たバイト娘や小麦肌のテニス美少女、クールな容姿の美人秘書、酔いどれ女教師に清楚な雰囲気の人妻さんなどが登場しています。
  必然的に着衣面でもバラエティの豊富さがあり、女将の和服やテニスガールのアンスコ、グラビアアイドルのエロ水着といった設定にあった着衣を選択しつつ、いい年の人妻(兄嫁)さんにスク水&ツインテールの格好をしてもらうシチュエーションなども投入。
CapturedInBox2.jpg着衣セックスがメインとなっていますが、もっちりとした柔らかさをもたせた女体の露出はしっかりと計算されており、たわわに実った巨乳や丸い輪郭を描く量感十分の桃尻の存在感を出すことでストレートなセックスアピールを確保(←参照 エロ水着からこぼれる豊満バスト 短編「穢れた水着」より)。
  メリハリがばっちり効いたモデル体型というよりかは、いかにもモンゴロイド的で健康的な肉感のあるタイプと言え、乳尻のボリューム感と女体全体の量感とのバランスが良いタイプ。また、ぷっくりとした乳首やもっさりと濃い目に茂った陰毛などの体パーツの描写も女体の淫猥さを高める要因でしょう。
初単行本ということに加えて初出期間が長いこともあって絵柄はやや統一感を欠いており、初期作と近作では、特に作画密度と描線のコントロールについて差異を感じます。とは言え、繊細な描線を適度な密度で組み込んだ絵柄は、キャッチーさをベースとしつつ瀟洒なオサレ感もある魅力的なもので、個人的には鳴子ハナハル先生の絵柄の方法論に近いと感じます。

【徐々に高まっていく陶酔感と濡れ濡れボディのエロさ】
  テンプレ的な展開も含めて導入パートをサクサクとまとめてエロシーンに突入。このため、濡れ場は十分な尺があり、ヒロイン達の肉感ボディが徐々に蕩けていく様子に程好いねっとり感があるのが○。
CapturedInBox3.jpg導入パートこそ短いものの、エロシーンの展開で寝取られエロや凌辱エロの陰湿さを打ち出すことが上手く、ヒロインの好きな彼氏や旦那の存在を意識させたり(←参照 彼氏と同じ職場にて凌辱 短編「囚われBOX」より)、体が反応していることを誇張して指摘したり、行為を無関係の人間に見せつける様な追い込みをかけたりと、なかなかえげつない責めによってヒロインの心身を蝕みます。
  ヒロインがたっぷりの唾液を絡めたフェラや母乳で濡れた授乳期爆乳のパイズリでち○こにご奉仕といったプレイもしばしば投入していますが、そこで射精シーンを用いないなど、前戯パートのメインではありません。むしろ、ヒロインの柔らかボディの各種性感帯をたっぷりと弄り倒すことに重点を置いており、ヒロインを蕩けさせて行為への抵抗を奪っていきます。
 初出時期によってそのクオリティには高低差がありますが、エロ演出面で特筆すべきは火照った肉感ボディをじっとり濡らす液汁描写とそれに伴う粘液描写の淫猥さ。必ずしもたっぷりと淫液を女体に絡めるわけではないので、ぬるぬる感たっぷりとは言い難いですが、汗やら母乳やらローションやらでじっとり濡れた女体の温度感や、愛液にぬめる女性器周辺やフェラでの唾液の絡み具合などは非常に煽情的です。
CapturedInBox4.jpg  柔らかボディを様々な体位でホールドして激しいピストンを加えることで、ヒロインの肢体が淫らに反応し、結合部からは愛液が、紅潮した顔からは蕩けたエロ台詞が溢れ出して、ヒロイン自らその痴態に興奮して陶酔感が高まっていくのも上手い点。また、男性側の無遠慮な台詞回しは(←参照 “へたれま○こ”扱い 短編「コーチング」より)、ヒロインの精神を追い込むと共に、嗜虐的な雰囲気を高めて読み手の精神を牽引しています。
強制的に発情させられ、すっかり堕ちた状態のヒロインに中出しおねだり台詞を吐かせ、結合部にたっぷりと白濁液を注ぎ込んでアクメを叩き込む様を、断面図等も絡めつつ大ゴマ~1Pフルで提供。レイプ目で茫然としながら、アクメの余韻に浸って秘所から精液を零す様子などでもきっちり追撃をかけているのもオーラスの実用性を強化しています。

  寝取られ・凌辱系に抵抗がないのであれば、エロ演出の良さもあって信頼性の高い抜きツールとなってくれるでしょう。
個人的には、小麦肌テニス娘をち○こで徹底調教な短編「コーチング」と、クール美人な秘書さんをおっさんのねっとりとした責めで凌辱な短編「秘書漏れ」が抜き的に大変お気に入りでございます。