ObedientHoney.jpg東冬先生(原作:宮本昌孝氏)の『大樹』第2巻(徳間書店)を読みました。今回は幕府の権威失墜によって巻き起こる下剋上の策謀の数々に特に読み応えがありましたね。
しかし、まだ幼さも残す端正な美少年フェイスに、しなやかにしまった肢体の義藤(義輝)=サンは何とも色っぽく、フィヒヒ(生臭坊主的スマイル あと、弾正さん可愛いよ弾正さん

さて本日は、みやもとゆう先生の『完全服従カノジョ。』(マックス)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『恋人調教計画進行中❤』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照ください。
ふんわり柔らかボディの可愛らしい美少女達と繰り広げる甘いラブ・アフェアとちょっぴりハードなエロが楽しめる1冊となっています。

86b87868.jpg 収録作は、サバサバとした性格でとんとオシャレに疎いボーイッシュガールに可愛らしい私服をコーディネートした彼氏君が(色々な意味で)頑張る連作「おしゃれデート」「おしゃれトレーニング」、キスやハグを恥ずかしがらないオープンな性格のアメリカンガールとちょっと恥ずかしがり屋な少年の恋模様な連作「うさぎ彼氏とオオカミ彼女」「オオカミ彼女とおあずけタイム!」(←参照 チューして❤ 同連作前編「うさぎ彼氏とオオカミ彼女」より)、演劇部の女の子が大好きな部長さんのために演技も艶技(造語)も頑張る連作「あくとれす!」「じぇらしぃ!」、および読み切り形式の短編6作+描き下ろし掌編5P。
 なお、この作家さんの恒例として、ある作品の主役コンビが別の作品でモブキャラとして登場するなど、各作品は同一舞台の上で緩やかにリンクをしています。 
描き下ろし掌編を除き、1話・作当りのページ数は10~20P(平均16P弱)とやや控えめながらもコンビニ誌初出としては標準的な部類。シナリオにはさほど読み応えもありませんし、エロシーンもページ数相応の量ですが、十分な甘さのある幸福感や陶酔感で満足させてくれる作風であると評し得るでしょう。

【恥ずかしがりつつ健気な女の子との甘い恋模様】
 この作家さんの基本的な作風にはブレが皆無であると言え、今単行本も可愛らしい美少女との甘くて優しい恋模様を描く作品が勢揃い。
 表紙絵に描かれた手鎖や単行本タイトルに不穏なものを感じ取られる方もおられるかもしれませんが、上述の激甘なラブ・アフェアにちょっとしたアブノーマル要素や男性側のSっ気を絡ませるのがこの作家さんの一つの特徴となっています。
着慣れない衣装の着用や露出エッチなど、女の子を恥ずかしがらせるシチュエーションや、彼女さんの愛くるしさに辛抱堪らなくなった彼氏君のやや強引なエッチへの持ち込みといった要素が前述のアブノーマルorサディスティックな部分に相当するのですが、それらはあくまで愛し合う二人の甘い仲へのちょっとしたスパイスに止まっています。
それらに読み手の嗜虐心を刺激する面が無いわけではないものの、普段とは異なる一面を見せてくれたり、パートナーを信頼して行為を受け止めてくれたりする女の子達の可愛らしさを引き立てる役割の方が大きいと言えます。
022279cb.jpg 無論、男女のイチャイチャ恋模様の方にも手抜かりはなく、色々と不器用である女の子達が恥ずかしがりながらも素直な想いを打ち明け、男性達もそれを優しく受け止める告白シーンを中核としていい意味での甘ったるさを存分に打ち出しています(←参照 甘いキスシーンはしっかり完備 短編「甘えんぼの誘惑❤」より)。
 ヒロインの魅力をしっかり抽出する手法論を確立している故に、安定感のある作品構築である一方、ワンパターンな印象は少なくありません。もっとも、そこはヒロインの多彩さでカバーしているので、肩肘の力を抜いてキュートな美少女とイチャつくドリーム空間を満喫するのが正しい楽しみ方と言えるでしょう。

【ふんわり柔らかボディの美少女ヒロインズ】
 特に明記されている訳ではないものの、各作品に登場するのはミドル~ハイティーン級の美少女さん達であり、その年齢層の割には幼い可愛らしさを前面に打ち出すタイプ。
前述の通りにヒロイン設定の多彩さは作品構築上の生命線の一つであり、甘えん坊な妹(従妹)キャラ、明るく元気な外国人美少女、さっぱりとした性格のスポーツガールに真面目な性格でツンツンしているけど一途な乙女の委員長キャラなど、ポピュラーな属性を付与した美少女キャラクターを多数用意しています。 
既に主人公と恋仲であるか、強い信頼関係にある女の子達が登場することもあり、恋愛感情の描写においては特に“最後の1歩”の踏み出しを描くことに上手さがある作家さんと言え、ツンデレ気質や恥ずかしがり屋、優しさ故の弱気といった不器用さを彼女達が乗り越えていく点にキャラクターとしての魅力があると感じます。
ObedientHoney3.jpg男性に比してちみっこい体の少女や、逆に身長の低い男の子と付き合っている更新帳ガールなども登場していますが、全ヒロインについてふかふかと柔らかな巨乳と桃尻を完備したボディデザインは共通(←参照 日本よ!これがマシュマロおっぱいだ! 連作前編「あくとれす!」より)。決してむっちり感を強調しているのではないのですが、乳尻も含めて丸みの強い女体造形であると言えます。
女体描写においては、この丸みの強い描線をシンプルかつ低密度で柔らかく引いており、乳首や性器などのストレートな猥雑さや女体の重量感・肉感などをむしろ排除したスタイル。好みは分かれると思いますが、トーンワークなどの修飾やねちっこい粘膜描写などを組み合わせて煽情性を増していく“足し算”の手法が目立つ昨今において、シンプルな柔らかさ・可愛らしさに注力した“引き算”の女体描写と言えるかもしれません。
なお、表紙・裏表紙の絵は、これはこれで魅力的ですが、塗りの影響かやや硬い印象があり、中身の絵柄はもっとふわっと軽やかな印象があることを書き添えておきます。

【ちょっぴりハードに演出しつつエロ可愛さを維持】
 比較的スムーズにエロシーンに導入されていく作品構築ですが、前述した様にページ数の関係上エロシーンの尺はさほど長くはない部類。とはいえ、そこは男女のラブラブ感をたっぷりと充填し、キュートな女の子達が愛らしく蕩ける様子で満腹感を生み出すことで補償しています。
 これまた上述した様に、コスプレHや野外Hなど、女の子にちょっとした意地悪をして恥ずかしがらせたり、不安にさせたりといったシチュエーションをしばしば投入していますが、あくまでヒロインの可愛らしさを増幅させるためのものであり、エロシーン中盤以降は女の子達もその気になってラブラブ和姦を行っています。
 前戯パートに比較的長く分量を設ける傾向にあり、美少女達が恥ずかしがりながらも柔らかバストでのパイズリや、小さなお口で肉棒を頬張るフェラなどの描写を適度にねっとりと描き、谷間からの顔射やお口中出しなども前半で投入。また、逆に男性側がヒロインの肢体をたっぷりと愛撫して彼女達を蕩けさせることに重点を置く前戯パートも同程度の割合で投入されています。
 前述した様に、絵柄は割合にシンプルな萌え系絵柄であり、また演出面でも過度に過激性や濃厚さを追求しない一方、可愛らしい女の子の痴態をある程度インパクトのある演出で彩ることは特徴的であり、いわゆる“くぱぁ”状態での挿入おねだりや、キュートな顔を蕩けさせて涙や涎がトロトロ漏れ出す表情付け、淫猥さはかなり薄いものの挿入感を強調する断面図などがその好例。
ObedientHoney4.jpgもっとも、それらはあくまでヒロイン達のキュートネスを阻害しない水準を維持しており、蕩けたアクメ顔や絶頂の矯正を上げて肢体を敏感に反応させる彼女達の痴態はエロさと可愛さがよい塩梅でブレンドされていると評し得るでしょう(←参照 ハードに、でも可愛く 短編「ネトラレ防止!」より)。また、余裕のないセリフ回しやエロ擬音の散りばめなどで、女の子達が快感を以て“攻められている”といった印象を付与しているのも、ちょっとしたSっ気のあるアクセントと言えます。
 ギュッと抱きつく体位なども含めて、適度に男女の肢体の密着感を重視するスタイルであり、ピストンしながらの乳首弄りや舌を絡め合わせるキスなど手数を十分に織り込むことも陶酔感の形成に寄与。抽挿パートは前戯パートに圧迫されて早漏展開気味であるのはネックですが、ヒロインの熱っぽい蕩けぶりを連発しつつ、彼女達がアクメを迎える中出しフィニッシュを大ゴマ~1Pフルで提供してオーラスの抜き所としています。

 シナリオ・エロともに持ち味をこれまで通りに発揮していると言え、ファンにとっては安心して帰る最新刊。エロ可愛い美少女ヒロインをお求めの諸氏にお勧めできる作品です。
個人的には、普段はジャージばかりのバスケ少女に可愛らしい衣装を着てもらってHな連作「おしゃれデート」「おしゃれトレーニング」に愚息が大変お世話になりました。