ManiacDays.jpg緑川ゆき先生の『夏目友人帳』第16巻(白泉社)を読みました。人と妖の間に結ばれる優しい絆が特に印象的な巻でしたね。見えず聞こえずとも相手のことを思い遣る気持ちが何とも素敵でした。
しかし、この作品も10周年ということで、もうそんなに時間が経ったのかと感じますし、アニメ化も何回もやっております様に、これからも永く愛される作品であるのだろうなぁと感じ入っております。

 さて本日は、まりお先生の初単行本『マニアックデイズ』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。多忙につき入手が遅くなりましたが、単行本化を楽しみにしておりました。
キュートでエッチな美少女ヒロインズとの大甘棚ボタ展開と熱量たっぷりの恋愛セックスが楽しめる作品集となっています。

ManiacDays1.jpg 収録作は、ティーンモデルの3人娘と事務所のカメラマンの青年が南の国に旅行に出掛けてエッチ三昧な連作「3 Sweet Devils」「3 Pinky Devils」(←参照 ビーチや温泉を満喫中 同連作後編「3 Pinky Devils」より)+3人娘の内の一人であるツンデレ娘とのラブラブ・ハメ撮り後日談6P,および読み切り形式の短編9作。
描き下ろし後日談を除き、1話・作当りのページ数は16~24P(平均18P強)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。概ね、ソフト&スムーズなシナリオと程良い分量&適度に高い濃度で送るエロとで構成された訴求層の広い作品構築と言えるでしょう。

【棚ボタ展開のウハウハ感が特徴のラブコメ系】
 後述する様に、キャラクターの関係性や設定などは様々ですが、基本的にはコンビニ誌らしいラブコメ・エロコメ系にカテゴライズできる作風であり、ライトな読書感が身上。
既に肉体関係や恋愛関係が成立しているカップリングも多いため、恋愛感情が発展・成就するストーリー性としての面白みには欠け、また割合にサクサクとエロシーンへと進行するため、コメディとしての楽しさもそこまで強いタイプではないでしょう。
ManiacDays2.jpg 作劇面での大きな特徴は、非常に明確な“棚ボタ”的な展開にあると言え、女の子の方から積極的に誘ってきたり、複数ヒロインから誘惑されたり(←参照 憧れの会長姉妹に誘われたら・・・!? 短編「ツインフェイス」より)、恋人とちょっと変態チックなプレイに励んでみたりと、エロ的に美味しい状況がストレスフリーに提示されるウハウハ感こそが身上と言えるでしょう。
手法論としてはありふれたものですし、ワンパターンの感が無い訳では無いものの、風光明媚な南国で美少女トリオとエッチ満喫な連作を筆頭に、日常の多忙と喧騒に疲れて膨らむ妄想を漫画の中で叶えてくれるという点において、十分な魅力を有しているとも言えるでしょう。
また、後述する様に、羞恥プレイやソフトSMといった変態チックなプレイを絡めたり、複数人ヒロインで棚ボタ感をより強化したりと、エロシチュの味付けの差異で全体の印象に適度な差異を設けているのも一つのポイント。
 二人の微笑ましいラブラブ模様や、これからも仲睦まじくエッチに励むことを示すハッピーエンドか、ちょっとしたギャフンオチを絡めるラストでまとめており、最初から最後まで読み口は適度な甘さを維持しつつライトでスムーズであると評し得ます。

【多彩なボディデザイン&設定のエロエロ美少女ヒロインズ】
 20代半ば程度と思しき女教師さんや女性漫画家なども登場していますが、ヒロイン陣の主力を占めるのはミドル~ハイティーン級のJKガールズ達。
 同年代カップルに加えて、従兄妹同士、女教師さんと生徒の少年、お嬢様と執事の青年と設定は様々であり、先輩美少女とショタ的造形の後輩とのオネショタや従兄妹同士の合法近親エロ、カメラマンとモデルや教師と生徒のイケない関係など、シチュエーションの多彩さに貢献しています。
ManiacDays3.jpg普段はしっかり者だけどベットの上ではM属性になって主人公に御主人様を頑張らせる女教師さんや(←参照 わざわざ着用してホテルに来てます 短編「あかてん」より)、素直になれずに悪態を吐くツンデレガールズ、文武両道で清楚な外見ながら実はエッチ大好きなお姉様キャラクターなど、キャラクター造形に関してもキャッチーかつエロ的に利便性の高いものが揃っています。
 また、それぞれタイプや体型の異なるモデル3人娘が登場する連作や、性的に開放的な姉と奥手な姉妹が登場する短編「オクテブレイク」、双子の美人姉妹にたっぷり搾られる短編「ツインフェイス」など、複数ヒロイン制を取る作品がある程度目立つのも特徴であり、エロのウハウハ感をそれぞれ強化。
 ヒロイン達のボディデザインは、健康的なお肉のモチモチ感を概ね共通させつつもかなり多彩と言え、トランジスタ・グラマなお姉さんやちんまいボディ&貧乳ボディのロリ系タイプ、スレンダー爆乳タイプもいれば、全身に柔らか駄肉(誉め言葉)を十分にまとった肉感巨乳&桃尻ボディまで登場。当世風のキャッチー&ポップな絵柄でありつつ、むわっと湯気の上る股間の陰毛描写や爆乳キャラでは大きめの乳輪描写をしたりと、絵柄の性質を殺さない範囲で適度な淫猥さを追求しているのも○。
クオリティの高さは初単行本として十二分である一方、絵柄の性質にはある程度の幅が認められ、大人びた艶っぽさや肉感を重視する傾向にある絵柄と、ガーリーな可愛らしさや萌えっぽさを重んじる絵柄の間では、上述の肢体造形の違いもあって印象に差異を感じます。

【十分な熱っぽさと汁気のある恋愛セックス】
 エロメインの作品構築ということもあり、コンビニ誌エロとして十分な尺の分量を有する濡れ場は、濃過ぎず薄過ぎずの調度良い塩梅の陶酔感で熱っぽくセックスを描写する幅広い層にとっての優良抜きツール。
 コンビニ誌エロということもあって、エロのアブノーマル要素に過度な期待をするのは避けるべきですが、ソフトSMや羞恥エロ、コスプレHにダブルヒロインやトリプルヒロインとの3P・4Pなど、色々なエロシチュエーションを取り揃えているのは一つの特長でしょう。
 前戯パートでは、エロエロヒロインがち○こに積極的なお口攻撃やパイズリを加えたり、逆にヒロインの柔らかボディのあちこちを満喫したりと、攻め・受けの状況を盛り込んだ上で十分な尺を設けており、ここでの射精シーンやヒロインの絶頂シーンを投入することでエロシーン前半部の盛り上がりを的確に形成。
ManiacDays4.jpgこの段階ですっかり淫液に濡れて万全の受け入れ態勢を示す秘所に挿入すれば、男女双方更に興奮を高めてパワフルなピストン運動&腰振りに発展しており、紅潮した顔をぐしゃぐしゃにしながらラブエロ台詞を連呼する痴態をヒロイン達が示してくれます(←参照 淫乱ぷっしぃ! 短編「めいっぱいマニアックデイズ」より)。動きとしてはそれなりの激しさはありますが、むしろ熱っぽく甘ったるい陶酔感やモチモチの柔肌に包まれる幸福感を前面に押し出した描き方と言えます。
エロ演出面に関しても、多少アヘ顔チックな表情付けや派手な乳揺れ描写なども散見されますが、ヒロイン達の可愛らしさや美しさを損なわない様な水準を保っており、一定の視覚的インパクトを稼ぎつつも恋愛セックスの旨味を維持した描き方と言えるでしょう。
 ねばついた水音を奏でるピストン運動は、舌を絡め合うキスやおっぱい弄りなどで手数を付与しており、蕩け切った表情でハートマーク付きの絶頂台詞を叫ぶヒロインを1Pフルで見せ付ける中出しフィニッシュで十分なエネルギー感のエロを〆ています。

 ラブコメ系抜きツールとして王道的な魅力を有する作品集と言え、キャラクターやエロの味付けでバリエーションを様々に設けているのも好印象。ユニークな強みに欠ける一方、それ故に万人向けとも評し得るでしょう。
個人的には、生意気ツンデレ娘に恥ずかしいプレイをたっぷり施す短編「めいっぱいマニアックデイズ」と、黒髪爆乳お姉様ツインズにショタボーイがたっぷり搾られる短編「ツインフェイス」に特に愚息がお世話になりました。