
水着回でも安定のお尻アングル充実であることに加え、平坦バストのわかばちゃんを尻目に(尻アニメだけに!)トランジスタ・グラマーひまわりちゃんのばいんばいんおっぱいも光っていましたな!(満面の笑みで
さて本日は、URAN先生の『姉弟中毒』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『とろとろくり~むぱい』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
むっちり柔らかボディの美少女・美女と繰り広げる“ちょっといい話”と熱情的な和姦エロスが楽しめる1冊となっています。

なお、「姉僕」シリーズは前々単行本『アネキネコ』(富士美出版)に収録された同名の短編のスピンオフシリーズであり、短編「隷耶奴~お江戸編~」はやはり同単行本に収録の「Layerd」シリーズの番外編的な位置付けになるため、該当単行本を読んでいなくても支障はほぼ無いですが、既読であると楽しさは増すと思われます。
描き下ろしフルカラー作品を除き、1話・作当りのページ数は12~24P(平均19P弱)とコンビニ誌初出としてはオーソドックスな分量。作品の方向性によって読書感は異なりますが、いずれもエロシーンは標準的な分量が確保されています。
【オーソドックスな中に寛容さの光る作劇】
お姉ちゃんに振り回され、甘やかされる「姉僕」シリーズや、美人トレーナーさん達によるエッチなご褒美が描かれる連作など、コンビニ誌的に王道でもある棚ボタ的な幸福感を持つ展開が目立ってはいます。
忍者姉弟のエロバトルな短編「隷耶奴~お江戸編~」なども含めて、エロまっしぐらなイージーゴーイングさがあるのは、シナリオ面のコクを減じるものの読み口の軽快さに貢献してもいます。
また、そういったイージーさのある展開でありつつも、交わされる性愛を単純な快楽全能主義を以て描くのではなく、相手への信頼や愛情、好意といった善なる感情の顕れとして描き、男女双方に幸福をもたらすものとして描いているのが小さくない特長でしょう。
この点は、飼育している動物を通じて孤独を抱える少年少女が打ち解け、恋愛関係になる短編「懐いてい~よね❤」や、漫画家としての情熱に燃えながらその他のコトはだらしないエロ漫画家としっかり者で初心な女性税理士の衝突と和解な短編「税理士チャンとエロ漫画野郎」など、ちょっといい話の要素が絡むケースではそこらの性愛の善性がより目立つ印象があります。

続きモノとしてのストーリー性はあまり重視せずにエロシチュエーションを多数魅せる構成の「姉僕」シリーズを筆頭にドラマ性を今回はさほど重視していないので、各作品のラストは割合にあっさりとしたハッピーエンドとなっています。短編としてのまとまりはしっかり図られていますが、個々のシナリオにもう少し盛り上がりが作劇に欲しかった印象は個人的にはあります
【柔らか巨乳をお持ちの年上ヒロインがメイン】
年上キャラクターが多いということもあって、先輩や義姉である女子高生ヒロインも一定の割合で存在しつつ、20代前半~後半程度と思しきお姉さん達も主力を形成。
策士&甘やかし系の倫子姉とツンデレ気味な舞子姉が好対照を形成する「姉僕」シリーズの姉コンビの様に、比較的分かり易いキャラクター属性をヒロインに持たせる傾向にあります。もっとも、前述した性の受容の仕方なども含めて、テンプレそのままの没個性的なキャラクターにしないのは作劇面に関連して重要な点でしょう。
また、黒髪ロングで清楚な印象のあるお姉さんといったタイプのキャラデザインが比較的多いですが、これまた明確な描き分けが為されており、連作に登場する金髪&紅いルージュの妖艶美女や全身日焼けした褐色肌ショートお姉さんなど、特定の要素を用いる的には割合に徹底するキャラデザとも感じます。
おっぱいサイズに多少の変動はあって、並乳クラスのスレンダー寄りの女性キャラクターも存在していますが、メインを占めるのは健康的な肉付きの体幹にもちもちとした質感を有する柔らか巨乳を組み合わせた肉感ボディ。

綺麗に整えられた表紙絵に比べるとアナログ絵ではラフな部分があるのは否めなく、またコミカルなシーンやエロシーンなどでタッチを意図的に変化させることもあって絵柄に統一感がやや欠ける傾向にはあります。とは言え、エロシーンではしっかり艶っぽさを増すなど、ここらの荒さや不統一感は美点の一つでもあると評し得ます。
【十二分な陶酔感とラブエロとしての高揚感が魅力】
前述した様に、性愛の受容に関して登場人物達の心情を掬い出しているシナリオ展開ですが、イージーゴーイングな勢いもあってエロシーンは十分量を確保。
暗闇の中でのエッチにお風呂でのエッチ、アイドル衣装のお姉ちゃんを独占エッチ、レズプレイからの3Pセックスと各種エロシチュを多様に用意する「姉僕」シリーズに加え、所謂おねショタや、乱交セックスなどシチュエーションを多彩に投入しているのは単行本単位としての魅力。
十分な分量を確保していることもあって前戯パートにもしっかりとしたページ数があり、フェラやパイズリといったご奉仕プレイ、ヒロインの肢体の感触を指や舌で楽しむ前戯、素股での焦らしプレイなど、状況に合わせたプレイを投入しつつ抽送パートまでの盛り上げをしっかり形成しています。
どちらかと言えば健康的な色香がある絵柄である一方、エロシーンに突入後は細やかな修飾によって絵としての煽情性を増しており、特に抽送パート移行後のヒロインの痴態には十二分な陶酔感が生じています。

主観構図での蕩け顔のアップや、所謂中出し固めなど、男性の肢体との密着感を抽送パート終盤で重視しており、互いにつながった状態での力強い腰振りから迎えるフィニッシュシーンは結合部見せ付け構図によって十分なインパクトを持つ大ゴマ~1Pフルで描かれています。
この作家さんの作品の中ではよりライト指向のカラーが強い最新刊とも感じますが、朴訥さも感じさせつつ性愛の善なる面を称揚するスタンスはしっかり共通していると評したいところ。
個人的には、連作に登場した褐色肌美人にもっとスポットを当てて欲しいですが、なんだかんだで二人のお姉ちゃんとラブラブHな「姉僕」シリーズが最愛でございます。