SchoolSexLife.jpgTVアニメ版『となりの怪物くん』第13話「春遠からじ」を観ました。1クールに収める以上、色々と決着もついていない部分というかこれから一悶着な部分を残したままですが、それでも正しく“春”が遠くないことを予感させるいい区切りだったかと。
しかし、大島さんにユウちゃん、そしてゴルベーザ夏目ちゃんとサブキャラの女の子達が皆可愛かったですなー。

さて本日は、小島紗先生の『学園性活』(ティーアイネット)のへたレビューです。新年早々TI3連発ですな。それはともかく、この作家さんの前単行本『僕と彼女の主従関係』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ふわりと柔らかで繊細な絵柄で描かれる美少女さんとハードコアエロスが詰まった1冊となっております。

SchoolSexLife1.jpg 収録作は、セックスに関する実技カリキュラムが存在する世界において幼馴染の女の子とパートナーを組む主人公は、人前でのセックスが不得手なものの愛する彼女のために奮闘するタイトル長編「学園性活」全5話(←参照 健気に尽す系の幼馴染ヒロイン 長編第2話より)。
収録話数こそ多くないものの、1話当りのページ数は40~48P(平均45P弱)と、大ボリュームを売りとするTI勢の中でもかなり多い部類。長編作として相応の読み応えはありつつ、割合にストレートな抜き物件としてエロの量的充実を図った作品構築と感じます。

【終盤展開がやや難であるものの男女の誠実な青春恋愛活劇】
 実技としてのセックスやそれにおけるパートナー制度と、いかにもエロ漫画的に利便性の高い設定を使用しつつも、エロコメ的な軽さを指向することはなく、幼馴染の男女の強い絆を描くストーリーとなっています。
“科目”である以上、人前で性行為をしなければならないことに主人公は当初自信を持てなかったわけですが、彼を直向に支えるパートナーの女の子のためにこそ頑張って奮闘し、ヒロインの身にも心にも快楽を与えられる存在になっていきます。
SchoolSexLife2.jpg とある思惑でこの二人のパートナーシップを破断させようと、主人公の前には別の魅力的な美少女が、ヒロインの前には学園トップクラスの性技の使い手なイケメンが“お邪魔キャラ”として登場し、パートナーを交換させようとすることで中盤における二人の間の危機を形成(←参照 別の女の子の誘惑 長編第3話より)。
二人の絆はこの逆境を跳ね返して互いの愛情を再確認することで中盤のドラマの盛り上がりを生み出していますし、またヒロインは媚薬&オモチャ責めされるも挿入はさらない・主人公も別の女の子に挿入はしないと、寝取られエロ的なダークさは敢えてギリギリに抑えた調節力もシナリオ全体の流れからすれば適切と言えるでしょう。
 著者あとがきにもある事情もあって、第4~5話の終盤展開は駆け足気味の展開となってしまい、第3話での前述の盛り上がりが光った分、その後の流れが消化試合的になってしまったのは小さくない難点。また、この駆け足展開によりサブヒロイン二人の存在意義がやや微妙なものとなったのは勿体ないところ。
とは言え、サブヒロイン達の応援もあり、様々な意味で“パートナー”として頼れる存在になった主人公がヒロインと共に性技の大会に出場し、愛情と自信に充ち溢れた交合を観衆と読者に見せ付けてハッピーエンドにつなげるラストはなかなかに爽快な読後感を残してくれています。

【ふっくら柔らかボディの黒髪巨乳美少女トリオ】
 前述のお邪魔キャラとして当初は投入される同級生にしてアイドルでもある美少女さんや、その策謀の立案者であるクールな生徒会長さんなどサブヒロインも登場していますが、メインはあくまで幼馴染でセックス実技のパートナーでもある美少女・さくらちゃん。
3人とも女子高生キャラクターですが、優しく穏やかながらちょっとヤキモチ焼きでかつ芯のある大和撫子なさくらさんに、小悪魔系の誘惑ガールで主人公をマスターと慕う神楽坂さん、クールな言動で無表情キャラながらエッチでは乱れる会長さんと、キャラクター設定にはある程度差を付けています。
 前述した通り、サブヒロイン二人の存在感は終盤で弱くなるのですが、中盤の盛り上げには寄与していることに加えて、エロ面でもゴージャスな4Pセックスの投入を可能としており、話の軸をあくまでメインヒロインに絞りつつも盛り上げ役としてはしっかり機能していました。
SchoolSexLife3.jpg 女体造形に関しては、会長さんのおっぱいサイズがやや控えめと感じる以外は、3人とも概ね共通しており、程良い肉付きの体幹とそれに組み合わさる柔らかな巨乳と綺麗な円弧を描く桃尻とがスベスベ&ツヤツヤの柔肌に包まれたタイプ(←参照 長編第1話より)。十分にセックスアピールがあり、描き込みも濃い目ですが、淫猥さ重点ではなく“綺麗な”女体描写となっているのは一つのポイントでしょう。ちなみに皆さん股間にはさわさわとした黒い茂みが広がっているのでパイパン原理主義な諸兄は要留意。
なお、基本的に一人ヒロイン制ということもあって、ボンテージやスク水、制服に最終話ではウェディングドレスなど、各種コスチュームを用意しており、さくらちゃんのエロボディの魅力を飽きさせない配慮としています。
 絵のタッチについてはネオ劇画的な濃さ・重さを有しており、淫猥さの濃度をしっかり保持している一方、絵柄そのものは女流らしい繊細や柔和さのある漫画絵柄であり、両者が組み合わさることで濃過ぎず薄過ぎずな画面をキープさせています。

【絵柄の端正な美しさを維持しつつドストレートに淫猥な描写】
 シナリオの展開上、エロシーンを分割構成することが多いものの、そもそもページ数が多いために実用性の核となる濡れ場の分量は十分に用意されており、柔らかボディの美少女達の蕩ける痴態をたっぷり鑑賞可能。
 ヒロインが媚薬とバイブ責めされてしまう寝取られ寄りのシチュエーションもありますが、それ以外はさくらちゃんとのラブラブHを中心に和姦エロであり、3PセックスやコスプレH、競技としてのまな板ショー(死語)などシチュエーションはある程度バリエーションを用意しています。
 和姦エロとしての幸福感や高揚感はしっかり重視しつつも、ある程度過激なプレイも雰囲気を邪魔しない範囲で投入しており、特にバイブやアナルプラグを絡めた上でのアナル責めや両穴同時挿入を頻出させてヒロインの淫らな肉穴をフル活用。
そこらの手数の多さも武器とすると共に、演出強度の高さも大きな特徴であり、ビラビラを肉棒で押し開かれた秘所のドアップ構図や、くしゃくしゃに乱れた蕩け顔、淫語もたっぷりの舌足らずなエロ台詞の連呼や結合部から飛び散る淫液と擬音など、アタックの強いエロ演出を濃密に組み合わせるスタイルを示しています。
SchoolSexLife4.jpg その一方、濃厚で派手なエロ演出を繰り出しつつも絵柄そのものの端正な美しさを殺さないコントロール力の高さは見事であり、快楽に蕩けて乱れた故にヒロインの可憐な美しさが一層高まる様な描き方をしているのには唸らされました(←参照 美しい官能フェイス 長編第5話より)。
 普段は自信なさげな主人公も彼女達の痴態にすっかり勇気づけられ、揺れ弾む柔らかボディの感触を満喫しつつ下半身をパワフルに前後させて男女共に絶頂へと駆け昇っていき、複数ラウンド制のオーラスは2P見開きの結合部見せ付け構図で中出しをがっつり決め込む強力な抜き所を叩き出しています。

 TI移籍後のエロ・シナリオの盤石感は今単行本でも明確であり、青春奮闘劇として適度な熱さと幸福感を喚起しつつ、綺麗な絵柄なのにドエロな演出・構図という特性も生かし切っていると評し得るでしょう。
この綺麗な絵柄や表情付けなのに演出面や構図のストレートな淫猥さとのバランスが取れているという長所は、なかなか簡単には到達できない武器ですので、今後も是非とも成長させて欲しい美点であると重ねて述べておきます。