どうも、当ブログ管理人のへどばんです。今年も年内最後の更新は、恒例の年間ベストの記事となります。
本業多忙により昨年から上半期ベストと下半期ベストの選出記事を止めて、年間ベストに1本化しておりますが、今年もそのようになっております。レビュー更新が滞り、レビューを書けていない単行本が大量にある状況で、果たして年間ベスト記事を書くのが正しいのか悩んだ部分もありますが、自分の中で1年を総括するためにも必要と思い、書かせて頂きます。

 各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、早速ですが、私が2014年に特に輝いていたと感じた名作達を紹介させて頂きます。

10位 しおこんぶ『恋まぐわい』(文苑堂)
KoiMaguwai.jpg 初単行本ながら高い完成度の作劇と作画を見せた作品。和風衣装という縛りを設けた作品群である故に、多彩なストーリーの個々の面白みが際立っていたのが私の高い評価のポイントです。エロ演出も濃厚で十分なアタックの強さのある性描写ですが、それでいて適度な上品さを香らせているのも魅力で、作画・原作コンビの双方の仕事がしっかり噛み合っているのが素晴らしいところ。→単行本レビュー

9位 蒟吉人『とろちち』(富士美出版)
MeltyBust.jpg  今年は2冊単行本が発売されていますが、個人的にはこちらを選出。漫画チックな楽しさ・面白さを追求したスタイルであり、また名物の「自殺男」シリーズなど、作家さんが育てた世界やキャラクターが生き生きと動き、更なる世界を広げていくのがワクワクします。スレンダーボディと、ツンと乳首が上向きな釣鐘型美乳もおっぱい星人な個人的には強い魅力と感じます。→単行本レビュー

8位 犬『GIRL’s SHOCK!!』(一水社)
GirlsShock.jpg  時に柔らかく繊細に、時に鋭く胸を打つ登場人物達の心情描写はやはりこの作家さんの確たる魅力でしょう。お馬鹿なテンションで駆け抜けるラブコメから、明暗入り混じる青春模様まで多彩な作劇ですが、ヒロインの魅力をシナリオでもエロでも高めています。決して派手な演出を用いないながら、体のしなやかな動きを躍動的に魅せる作画と熱っぽい陶酔感を醸し出す演出も◎。→単行本レビュー

7位 史鬼匠人『常春の少女たち』(ティーアイネット)
GirlsInEternalSpring.jpg  常春の島に存在する遊郭を舞台にしたファンタジー劇であり力強い恋愛劇でもあります。性戯に長けた美しい遊女達に囲まれた桃源郷という性的なファンタジーを描きつつ、その明暗を作中に描き込め、その淀みと希望を描き上げたことに感心しました。複数ヒロイン制で美しい肉感ボディに囲まれてがっつりセックスを楽しめるウハウハ感も、この舞台設定らしい美点でしょう。→単行本レビュー

6位 師走の翁『アイブカ!(仮)』(ヒット出版社)
IdolBukatsudou.jpg  現実世界でもアニメ/ゲームなどの二次元世界でも“アイドル”という存在が溢れる現在、そのサブジャンルのオーソリティからの一つのアンサー。誰もが持っているそれぞれの原石に気付き、磨き上げることで登場人物達が“アイドル”へと成長する流れ、ファンとの相互補完的な“絆”の描き方は流石と納得しました。多数のヒロインをエロシーンで大盤振る舞いするゴージャス感も変わらぬ美点。→単行本レビュー

5位 モチ『鬼華・憮散』(キルタイムコミュニケーション)
MericilessDeflowerring.jpg 人気作家の初期作から近作までを楽しめるハードなファンタジー凌辱作品集。コメディ作品では面白みの一つになっていた、外連味の効いた台詞回しや擬音などが凌辱系になると攻撃性に直結しているのが個人的には面白かったです。絵柄の統一感に大きく欠けるので、この順位ですがキュートなファンタジーヒロインを特濃&ハード凌辱に叩き込んでフルスロットルでラストまで駆け抜けるパワフルさはシンプルに見事。→単行本レビュー

4位 エレクトさわる『神曲のグリモワールⅡ』(キルタイムコミュニケーション)
TheGrimoireSecond.jpg  白濁液大量投入の肉感ボディ汁ダクファックの強烈さは勿論の事、長編作における重厚なドラマ展開もこの作家さんの魅力の一つ。今単行本から、主人公と対照的な“もう一人の主人公”を話の主軸に引き込み、ドラマに大きな流れを生み出して次巻の波乱とクライマックスに期待をさせる作りは実に見事。まだ未完なのでこの順位ですが、エロの勢い・ストーリーの勢いが共に長編を牽引してくれると信じております。→単行本レビュー

3位 新堂エル『純愛イレギュラーズ』(ティーアイネット)
PureLoveIrregulars.jpg 常にチャレンジを続け、センシティブな部分にも豪胆に切り込んでくる作家性が本当によく出た作品集。喜悦や絶叫が響き渡る強烈なエロ演出も勿論魅力ですが、今回は短編集であったこともあって、シナリオワークの鋭さが光りました。単に面白ネタとして扱うのではなく、扱う物事への真摯さや“生としての性”のポジティブさなども織り込まれているのが非常に好印象。こういう作家さんが活躍するからエロ漫画ジャンルは面白いと考えます。→単行本レビュー

2位 榎本ハイツ『7×1』(コアマガジン)
SevenTimesOne.jpg  この作家さんの十八番であるツンデレ美少女をメインヒロインに据えて青春ラブコメ。シリアスな三角関係からの修羅場や二人のすれ違いもありながら、登場人物達がそれぞれの幸福のために誠実に歩を進めるストーリーは王道の力強さを有し、そして爽快です。エロについては演出面での強化が相応に為されていますが、そういった技術云々よりも慈しみや喜びが素直に溢れ出てくるような性描写は他を以て替え難い魅力でしょう。→単行本レビュー

1位 内々けやき『彼女、恋して、セックス』(ワニマガジン社)
GirlsLoveAndSEx.jpg こちらは逆に、エロ漫画的なオーソドックスの虚や矛盾を鋭く突くのが大きな魅力の作品。べったべたなラブコメも魅力的な作家さんですが、ヒロイン達に強烈な快感をもたらす性の快楽の、毒や虚無を描くと実に切れ味が鋭い印象を残します。それでいて、過度な悲劇性に閉じこもるのではなく、登場人物達の“現実”と照らし合して描くのもユニークな魅力でしょう。実用性も高く、エロとシナリオ双方がレベルの高い短編集です。→単行本レビュー

  以上が、私個人の2014年ベスト10となります。この他にも魅力的な作品は沢山ありましたが、強いて選べばこの10冊ということになり、お勧めさせて頂きたいと思います。

  本年は、相変わらずの更新頻度の低迷に加え、ブログの一時凍結という状況もありまして、私自身も大変苦しい想いを致しましたし、また読者諸氏にご心配・ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
今年はブログ運営について相当厳しい状況だったのですが、結局のところは、「この作品は面白い!エロい!」「なんでエロいのか、面白いのか考えよう!文章にしよう!」という7年前にブログを開始した時と何ら変わらない初期衝動に支えられてきたと感じます。上に挙げた10作品を始めとして、そう思わせてくれる作品に沢山巡り会えたことを嬉しく感じています。これからも、更新頻度はなかなか上げられないでしょうが、エロ漫画レビューを頑張っていきたい所存です。
本年も、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意を表しますと共に、当ブログを読んで下さる読者諸氏に御礼を申し上げます。

2015年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝