PakoPakoWithMyPrincess.jpg 余湖祐輝先生・田畑由秋先生コンビの『ニンジャスレイヤー』第3巻(角川書店)を読みました。小宇宙に例えられたニンジャスレイヤー=サンとソニックブーム=サンのワンインチ距離でのめまぐるしい攻防、漫画版ならではのハードモード!ワザマエ!!
ヤモト=サンとアサリ=サンの儚げながらも美しく固いユウジョウは実際奥ゆかしいです。サツバツの世界の中で、桜めいた美しさを感じられた瞬間でした。

  さて本日は、ReDrop先生の『ヒメパコ❤』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『へんカノ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
お色気たっぷりな美少女ヒロイン達と織り成す明るく楽しいラブコメ&熱っぽい陶酔に包まれるエロ描写が詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編12作。フルカラー作品である短編「綺麗な棘には華がある」(12P)短編「秘密のトレーニング」(8P)を除き、1作当りのページ数は20~24P(平均21P弱)と標準並みながらコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで安定。概ね軽く穏やかな読み口と、程好い濃度を打ち出す適度な満腹感のエロとを組み合わせた安定感のある作品構築が美点と言えるでしょう。

【明るく楽しく素直にエッチな王道ラブコメ・エロコメ】
 コンビニ誌的に王道な、軽く明るい雰囲気でありつつラブエロの甘い幸福感を相応の分量で充填するラブコメ・エロコメチューンを十八番とする作家さんであり、今単行本もその系統に属する作劇がメイン。
70f9c48b.jpg 国家主導の政策で子作りが推進される設定の世界で、クラスメイト達に子作りセックスを所望されるハーレム模様を描く短編「子づくりプロジェクト」(←参照 寮長=サンのヒップは豊満であった 同短編より)、美人で凛々しい弓道美少女の先輩にお仕置きされたり逆襲したりな短編「独占欲情エゴイズム」など、棚ボタ的な展開でエッチへと進展するウハウハ感が魅力の一つと言えるでしょう。
これに対し、心底ビッチな彼女さんが彼氏君意外の男性達ともがっつりセックスを楽しんでしまう短編「ラブ・コミュニケーション」や、旦那さんとのプレイに勤しむ若奥様が近所の野郎にその恥ずかしいプレイが露見して浮気セックスを強要される短編「にゃんつま!発情中」の様に、王道ラブコメ系統とは少し異なる作品も用意してバラエティを豊かにしています。
  これら浮気Hやビッチセックスにおいても、あくまでヒロイン側がシナリオ展開を主導しており、ほんのり凌辱チックなケースでもそれは全てヒロインの掌の中で進行しているため、男性側にとっての棚ボタエロ展開と同様に、セックスの快楽が男女の仲を丸く収めていることは共通していると言えます。
悪く言えば、エロ漫画的なご都合主義ではあるものの、時にドタバタテイストのギャグエンド、時に微笑ましいラブラブエンドでまとめる流れに、強引さや破綻が無く、素直に快活な性愛の物語を紡いでいるのが◎。
  また、ヒロイン主導のシナリオであるため、彼女達のエロ可愛さと共に心情描写なども適度に引き出されており、短編「夏の大三角形」のちょっと切ないラストの雰囲気や、短編「がっこう❤せっくす」における美少女ヒロインのほんのり妖しい魅力などを形成することに奏功しています。

【スベスベ美肌に包まれる柔らか美巨乳ボディ】
  ヒロイン陣はハイティーン級の女子高生ヒロインを主力としており、その年齢層から外れるロー~ミドルティーン級のロリ系美少女や、20代半ば~後半程度の綺麗な若奥様なども少数加わる陣容となっています。
PakoPakoWithMyPrincess2.jpg主人公の男性キャラクターより年上のお姉さんヒロインや、同年代でもアダルトな色気のある女の子、母性的な優しさのある少女やお色気感たっぷりの人妻ヒロインなど、年上の綺麗なお姉さんタイプのキャラクター・造詣が光っていますが(←参照 人妻ネコミミコスプレ、カワイイヤッター! 短編「にゃんつま!発情中」より)、可愛らしさのある美少女キャラクターにも華があり、一粒で二度美味しいヒロイン陣。
  女子校生ながら母性的なボディと心の持ち主で苗字が“奥沢”であることから渾名が奥さんというヒロインや、問題児たちを集めて放課後アイドルをさせる某スクールアイドル的なノリの短編「放課後アイドル部!」の美少女トリオ、俺っ娘でボーイッシュで北関東の田舎者ガールな短編「彼女になりたいの」のヒロインなど、面白いアイディアを乗せたヒロイン設定で多彩さを生み出しているのも短編集ならではの強みでしょう。
三つ編みメガネの地味っ子ながら実は妖しく主人公を誘惑するロリっ子や、主人公を厳しく束縛する独占欲お姉ちゃん、エッチ大好きなビッチガールなど、比較的ポピュラーなキャラクター属性も揃えて分かり易く見せつつ、彼女達の真意や意外な側面で魅力を増してくる手腕も安定的。
PakoPakoWithMyPrincess3.jpg  短編「がっこう❤せっくす」ではこの作家さんとしては珍しく、低身長でぺたんこバスト、つるつるお股の純ロリっ子ボディを投入していますが、基本的には健康的な肉付きにたっぷりボリュームの柔らか巨乳&桃尻を組み合わせる肉感ボディがメイン(←参照 指がめりこむオモチめいた柔乳!ワザマエ! 短編「奥様は処女」より)。セックスアピール最優先でありつつ、肌のしっとりとした質感や臭味を押さえた粘膜描写などで、“綺麗な”女体描写を意識しているのも幅広い層に訴求できる要因でしょう。
  筆が早い方ではあまりないため、収録作の初出には3年程度の開きはありますが、明確にキャッチーでありつつそれにあまり依存することなく、上品さ・繊細さもある絵柄には安定感があり、絵柄の魅力単体で十二分な武器になるレベル。

【もっちり肉感ボディが汁に塗れる濃厚な陶酔感の和姦】
  作劇を無味乾燥にさせない一方、テンポよくサクサクと進行させている分、エロシーンには十分な尺を設けており、美少女ヒロイン達が汁と快楽にたっぷり塗れて熱っぽい陶酔を醸し出すエロ描写で十分な満足感を打ち出す優良抜きツールになっています。
  年上美少女が主人公の事をたっぷり甘やかしてくれる棚ボタラブラブHや、健気に頑張る年下ヒロインの処女を頂戴する嬉し恥ずかし初エッチといった甘い幸福感に包まれるラブラブ和姦も用意しつつ、人妻さんが年下童貞ボーイ達に攻められる不倫エッチや放課後アイドル達がエロエロな罰ゲームにさらされるほんのり凌辱系のシチュエーション、普段は女王様なお姉ちゃんを拘束しての逆襲エッチなど、エロシチュエーションのバリエーションは豊富。
上述した様にいずれのエロシチュエーションにおいても、エロに持ち込むこと持ち込まれることは基本的にヒロイン側の思惑通りであり、例えそうでない場合でも素直にセックスの快感に溺れていくこともあって、性行為に耽溺する熱っぽい陶酔感がむせ返る様にエロ描写を包んでいることが大きな特徴。
PakoPakoWithMyPrincess4.jpg  絵柄の端正さ・上品さを決して殺すことはない一方で、十分な密度のエロ演出を盛り込んでおり、熱っぽく紅潮した頬を潤んだ瞳で魅せる官能的な表情付けや、肉感ボディをぬらぬらと濡らす汗やら唾液やら汁やらのシズル感たっぷりの液汁描写と女体描写のコンビネーション、量や勢いを適度にコントールした描き文字のハートマーク付き嬌声や各種擬音など(←参照 つまり肉感ボディに蕩け演出をかけて100倍だ。分かるか、この算数が。エエッ? 短編「独占欲情エゴイズム」より)、ベーシックな手法を高いクオリティで入れ込んでいると評し得ます。
  基本的には、このベーシックかつ高質なエロ演出の援護射撃を受ける、肉感ボディの存在感を前面に打ち出して読み手の性欲中枢を刺激していますが、ラブラブHでの所謂“だいしゅきホールド”やお姉ちゃんバストに抱擁されての対面座位、舌を絡める優しいキス描写など、男性の肢体の存在感を出して、男女の密着感を強調してくる描写が多いのも一つのポイント。
  1回戦をじっくりと描くパターンもあれば、ヒロインのもちもちボディにガンガン射精していく複数ラウンド制のパターンもありますが、“とことんナカ出し”の売り文句に相違なく、フィニッシュはたっぷり白濁液注入の膣内射精に対して、アクメの快感で肢体をビクビク反応させながら嬌声を叫ぶヒロインを、結合部をがっつり見せつける構図でお届けな中出し描写で〆ており、そこまでのエロの盛り上げに勢いとタメがある分、強力な抜き所となっています。

  バラエティ豊かな作劇を軽快な読書感でそれぞれに楽しみつつ、柔らか美巨乳ボディと汁ダクファックという実に美味しい作品集であり、サタンダード故の安心感・信頼感がありつつキャラの良さで凡庸にならない魅力を保っています。流石、ReDrop先生のワザマエ!と評価したいところ。
個人的には、人妻ヒロインのエロエロネココスプレが楽しめる短編「にゃんつま!発情中」と、凛々しい先輩美少女にお仕置きしたりされたりな短編「独占欲情エゴイズム」に愚息が大変お世話になりました。