PureLoveIrregulars.jpg 鈴木健也先生の『おしえて!ギャル子ちゃん』第1巻(メディアファクトリー)を読みました。うおおおおお、ギャル子ちゃん可愛いよギャル子ちゃん!派手な容姿とだらけた言動で巨乳エロボディだけど、根は純粋で優しい子というギャルヒロイン好きにはドストライクなキャラクターです。
黒ギャルバージョンの登場頻度が増すと更によいです、ハイ。

  さて本日は、新堂エル先生の『純愛イレギュラーズ』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『新堂エルの文化人類学』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
バラエティ豊かなシナリオ&エロシチュエーションとハードアクメ連発の攻撃的なエロ描写が楽しめる作品集となっております。

PureLoveIrregulars1.jpg  収録作は、3年付きあっているけど諸般の事情で未だセックスをしていない変態彼氏と少々S気味なツンデレ彼女の嬉し恥ずかしな初ハードファックな連作「デレない」正続編(←参照 なんだかんだでお似合いのカップル 同連作正編「デレない」より)、および読み切り形式の短編5作。
1話・作当りのページ数は16~38P(平均31P強)と収録本数こそ少ないものの個々のボリュームは十分に厚くなっています。作品によってシナリオの存在感の軽重はありますが、総じて短編としては十二分な読み応えがあり、かつエロの満腹感も強く構築されています。

【ラブコメからシリアスドラマまで多彩な短編集】
  ここ2冊の単行本が長編作メインであったこともあり、今回は落穂拾い的な価値もある短編集となっていますが、その分、バラエティ豊かな作劇が楽しめ、この作家さんの引き出しの多さを実感できる1冊と評し得ます。
  エロこそやや過激で特殊な要素を含みつつ、作品全体の骨子は王道的な青春ラブコメと言える連作「デレない」や、臭いフェチの美少女ヒロインを投入した上で凌辱エロ的な作りである短編「ワントップ少女」、ゴタゴタした家庭環境に寂しさを覚える少女と大型犬の心の交流と当FC2ブログ的にはNGなアレを描く短編「ラッキー❤ゆい」などなど、作劇の方向性やエロシチュエーションは様々。
変態性癖を取り込んだ上でのラブコメや、ヒロインが特殊な快楽に飲み込まれてゆく凌辱系統の作品は、ごくオーソドックスな作品構築であると言えますが、同時に非常にエッジの効いた、悪く言えば物議を醸しそうな尖った作品も収録されており、乳牛の一生を擬人化して描く短編「a 乳牛 life」と、事故で四肢断裂となった障碍者のヒロインを描く短編「脆く頑強に」の2作は非常に印象的。
PureLoveIrregulars2.jpg  出生直後から親牛から引き離され、飼育下において度重なる種付けと搾乳、子供との別れを強要され、最後は若くしながら廃牛として処分される一匹の乳牛の一生を淡々と描く短編「a 乳牛 life」の強烈なドラマ性(←参照 乳牛としての普通の生涯 同短編より)、健常者から同情される“無垢なる障碍者”ではなく普通の人間としての性欲と恋愛感情を持つものとしてヒロインを描く短編「脆く頑強に」は、互いに方向性こそ異なれど、ラブエロ系や凌辱系と同じく人の世に普遍的に存在する性愛の様々な形の一つを掬い出した作品と評し得るでしょう。
こういった尖った題材を扱う場合、普通ならば何らかの寓意や皮肉、メッセージ性もしくは挑発性といったものを含有させるものなのですが、この作家さんからはそういった意図はあまり感じられず、「漫画なんだからこういうヒロインもいいよね!」「漫画だし、こういうエロシチュもありだよね!」といった態で、ごくナチュラルなものとしてかつ勢いよく描いていると感じます。
それでいて、センシティブなものを雑駁に扱っている訳では決してなく、作中において在る物をある種の誠実さを以て在る様に描き、読み手をストーリーに引き込んだ上で、それに対する判断・思考を生じさせる何かを託してくるというのは、エンターテイナーとして非常に高い技量の賜物であると総括したい所存。

【キュートなロリっ子からフェロモン美熟女まで】
  作品の方向性が多様であることもあって、ヒロインの年齢層もかなり幅広く、ローティーン級のロリっ子から、女子高生・女子大生クラスの美少女、職業婦人なお姉さん、そしえ上は連作「デレない」の続編で登場するヒロインのママさん(美熟女)まで登場。なお、短編「a 乳牛 life」は正しく一生を描く作品なので、ロリ時代から経産婦時代まで描かれています。
なお、熟女さんでは熟した色気をたっぷり香らせる年増デザインを、ロリっ子なら適度にぷにっと丸めのボディデザインとキュートな表情付けをするなど、年齢層による描き分けがきっちりしているのも一つの特色。
あまりデレを見せずにツンツンした態度とSっ気のあるプレイも見せる連作の彼女さんや、障碍のある体に目付きの悪い顔ながら中身は普通に乙女なところもある短編「脆く頑強に」のOLヒロイン、快活なスポーツ少女ながら実は臭いフェチでその性癖が仇となって快楽堕ちな短編「ワントップ少女」と、典型的なキャラクター属性にあまり依存しない上で個々にキャラクターを立たせるのも○。
  前出した通りにヒロインの年齢設定が幅広いこともあって、キャラデザインと併せて女体設計にも多彩さがあり、ぺたんこバスト&ぽっこりお腹のロリボディやスレンダーボディに並乳や巨乳を組み合わせるハイティーン~20代前半ボディ、柔肉たっぷりな完熟大人ボディなどを鑑賞できます。
PureLoveIrregulars3.jpgベースとなるボディデザインについて特殊なものを仕込むスタイルではありませんが、乳牛ヒロインではボテ腹バージョンを話の展開上自然に投入したり、義手・義肢を外した状態で大きな傷の残る女体を投入したりと(←参照 ちゃんと純愛です 短編「脆く頑強に」より)、好きな人は大変好きだが、苦手な人は非常に苦手という要素をしばしば絡めるのはこれまで通り。
  上述した様に落穂拾い的な側面のある単行本であり、初出時期が最長4年ほど開いていることもあって絵柄の統一感には欠けています。基本的な絵柄の方向性は変わりませんが、こうして比較すると、近作は昔の絵柄に比べてより垢抜けた印象があり、程好い荒さ・勢いの雑味を上手く端正さに置き換えてきた絵柄の進歩がよく分かります。

【強烈なエロ演出で彩るアクメ連発ハードファック】
  シナリオに存在感の強い作品もありますが、十分なページ数を活かしてエロのボリュームをたっぷり用意する抜きツールとしての作品構築も明確であり、ヒロイン達がハードなアクメに悶えるファック描写も充実。
ラブラブHとなる場合でも、ヒロインの女王様足コキプレイからの主人公反転攻勢なハードコア・ファックを見せ付けるなど強烈な勢いで進行させており、その他にもち○こ4本同時責めでの処女喪失やらザー食やらを絡める輪姦エロ、牛さんの種付けエロにFC2規約的にはアレなお犬さんとのチョメチョメ(表記についてはお察し下さい)など、多彩かつインパクトのあるエロシチュエーションを重ねています。
  ピュアなラブラブ和姦であっても、ハードな凌辱エロであっても、ヒロイン達が信じる“愛”のために彼女達がその行為に進んで身を投げ出していくという共通点が興味深い点ですが、それに加えて強烈な快楽によってヒロイン達が半狂乱の痴態を曝け出していくという攻撃的な筆致も共通。
膣の最奥をゴツゴツと叩くマッシブなピストン運動や性感帯を強烈に刺激する行為に対し、アへ顔や瞳の焦点を失った陶酔フェイスを曝け出し、ぐしゃぐしゃの描き文字で表現される言葉にならない嬌声や嗚咽を漏らしながら、各種淫液をたっぷりと吐きだしたり吐きだされたり漏らしたりな過激なエロ演出の連発で、アクメ連発のドライブ感溢れるエロシーンを構成しています。
PureLoveIrregulars4.jpg  古めの絵柄では絵の粗さや乱れが、こういった勢いのある派手な演出と噛み合うことで一種の禍々しささえ生むような印象がありましたが(←参照 この強烈さ 短編「ワントップ少女」より)、近作では絵柄がより端正になったこともあり、攻撃性の強さはしっかりと担保しつつも、ヒロインのエロ可愛さもある程度担保しつつ下品さも混ぜ込めるという、絵としてのバランスの良さも感じるようになりました。
  透過図や結合部アップ構図、断面図などで子宮口めがけてガンガン突き込むパワフルなピストンを強調しつつ、射精シーンを複数回盛り込む多回戦仕様のエロシーンは、がっつり中出しを決め込まれることでトドメのアクメに追い込まれ、お下劣なメス顔を曝け出して淫語搭載のアクメ絶叫を奏でるヒロインの痴態を大ゴマ~2P見開きでがっつりお届けという、最後までパワフルな仕様となっております。

  作品の多彩さそのものも面白いですし、特殊エロに踏み込んだパターンや意外に王道ラブコメ展開している作品や、センシティブな要素を淡々と扱いつつちゃんと考えさせられる内容にある作品など、それぞれに異なる面白みがある作品が揃っていると言えるでしょう。
個人的には、乳牛擬人化ヒロインがエロ的に好きなことに加え、作者にその意図があるかはともかく、動物福祉(animal welfare)について考えさせれる短編「a 乳牛 life」が最愛でございます。