TrainLoverGirls.jpg 市川春子先生の『宝石の国』第2巻(講談社)を読みました。貝の王からこの世界観の、おそらく根幹に関わることが明かされましたが、果たして彼らが“にんげん”から3つに分かれてしまった“星が欠けた”とは何を示すのでしょうかね?
あと、蟲の様な形態から人間に近い形態に戻った貝の王が、自らのたっぷりおっぱいを“特にありがたい貴重な部位”と主張していて笑いました。

  さて本日は、井上よしひさ先生の『じょしてつ』(ヒット出版社)のへたレビューです。なお、先生の(成年向け)前単行本『『TEACHER×TEACHER』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
マニアックな鉄道知識を散りばめて、ギャグとハードエロで突っ走る鉄子達の活躍?を描く作品となっています。

TrainLoverGirls1.jpg  収録作は、それぞれの鉄道趣味と性癖を持つヒロイン達が登場し、同じ高校の鉄道研究会(略称“じょしてつ”)に集うことになるタイトル長編「じょしてつ」全7話(←参照 彼女の場合は“撮り鉄” 長編第2話より)、および読み切り形式の短編・掌編4作。
長編作以外は他誌でのフルカラー掌編(「さぐりをいれろ!」6P)であったり、前単行本および前々単行本の宣伝漫画(共に4P)の再録であったりするため、ページ数は短く、それらを除けば1話・作当りのページ数は12~32P(平均23P弱)と幅はありつつ平均すれば標準的な部類の分量。アイディアや薀蓄の面白さで勝負するタイプの作品であり、その分、話そのものの読み応えは強くなく、エロシーンの分量をたっぷり確保する作品構築となっています。

【アイディアの勝利と言える鉄道趣味讃歌な性春模様】
  ヒロインが鉄道唱歌(東海道編)を歌いながら登校の準備をしている長編第1話冒頭から分かる通り、この作家さんの鉄道愛を作品に盛り込み、それらの鉄道趣味とエロをどう連結させるかというアイディアで勝負した作品であると言えるでしょう。
TrainLoverGirls2.jpg  じょしてつ部員5人と顧問の女教師、彼女の友人でイベント会社社員の計7名のヒロインが登場しており、撮り鉄、録り鉄、駅弁好きや駅寝など、それぞれ異なる鉄道趣味を持っています。その上で、違う意味の“駅弁”も大好きになってしまったり(←参照 駅弁スタイル 長編第5話より)、ルールやマナーに厳しい撮り鉄の女の子が逆に(物理的に)縛られることが大好きになってしまったりと、時にギャグで、時にインモラルさで性癖と鉄道趣味をつなげ合わせています
  天然と思わせて実はしたたかなお姉さんが童貞鉄オタを誘惑な棚ボタ展開や、田舎のボロ気動車の中での運転士さんと田舎の女子高生の恋愛&セックスといった作品もあれば、痴漢凌辱やマナーの悪い撮り鉄による脅迫凌辱といったダークな展開を示すこともあります。
とは言え、痴漢エロや凌辱に関してもそれで彼女達の性癖が満足される上に、そうなることを期待・意図していた節が暗示されていることに加え、二穴挿しなら“複線化”、処女強奪を“初乗り”など、鉄道用語が比喩などに使用される罵り台詞の珍妙さもあって、エロとしてはハードでありつつ、作品全体のトーンとしてはあまり重くも暗くもなっていないと感じます。
  オムニバス形式で個々のヒロイン達のエピソードを語っていますが、最終話ではじょしてつメンバー達が廃止の危機に瀕するローカル線を守るため、「潮吹きのメモリーズ」なる某朝ドラとは全く関係ない鉄道アイドルグループを結成して(主に性的な意味で)利用促進のために奮闘しており、愛する鉄道を守ろうとする彼女達自身の鉄道愛とラストエピソードでの乱交大サービスを両方盛り込んでいたのは個人的には大いに好感が持てる点。
  筆者は鉄道マニアではないので、これら鉄道要素の盛り込みがどの程度で鉄の皆さんに受けるのかは分かりませんが、作家さんの思い入れの深さとそれを漫画的に面白い要素に昇華した点を評価したいと思います。

【貧乳ロリ体型から爆乳メガネっ子まで多彩なヒロイン陣】
  前述した通り、鉄道好きなJKの5人と女教師&その友人の大人コンビ2人が長編作のヒロイン。オムニバス形式において必ずしも時系列に沿っていないため、女教師さんについては田舎の女子高生時代のエピソードとなっています。なお、掌編・短編作では緊縛拷問を受ける女忍者や、ポニテ(ここ重要)でメガネでメイド服なコスプレをさせられた幼馴染な女子高生なども登場。
長編作では登場人数が多いこともあり、元気で明るいポニテ娘や、クールな美貌の持ち主、ルールに厳しいながら実はマゾな強気ガール、おっとりしている様で実は謀略家でレズなメガネっ子など、多彩なヒロインを用意
  また、キャラデザに関しては、ポニーテールがしばしば登場したり、半脱ぎのタイツが太腿に食い込む様子を描写したり、学校の制服が鉄道会社のそれに雰囲気が似ていたり、と作家さんの愛する諸要素をいつも通りに投入。体操服がいつものブルマでなく半パンであったのは個人的には残念でしたが。
TrainLoverGirls3.jpg掌編・短編群も合わせれば、程好い大きさの巨乳とスレンダーでしなやかな肢体を組み合わせたタイプのボディデザインが基本と言えますが、長編作では爆乳キャラからちんまい貧乳キャラも登場するなど、キャラデザもボディデザインも適切に描き分けが為されていると言えます(←参照 潮吹きのメモリーズ大活躍! 長編第7話より)。
やや独特な乳首描写なども含め、各エロパーツそのものの煽情性が高いわけではないものの、健康的な肉付きとすらっとした四肢のバランスなど、肢体全体で整った色香があるのが肢体描写上の一つの特長
  絵柄的には、フルカラー表紙絵と中身の絵柄でほとんど齟齬は無く、作画密度を高く維持しつつ、過剰に重くならずにさっぱりとした印象を保つキャッチーな漫画絵柄で安定していると評し得ます。

【全般的にハードプレイが目立つ鉄道ファック】
  各エピソードのページ数に幅があるため、標準を上回る長尺のエロシーンから掌編でのコンパクトなエロシーンまで濡れ場の長短にも幅があります。とは言え、ワンアイディアでエロに速効で突入するため、抜きツールとしての構築はいずれの作品でも明確と言えます。
  前述した通り、痴漢エロや脅迫凌辱、くのいち拷問エロなど、嗜虐性の強いエロシチュエーションが多いことに加え、合意の上でのセックスであっても緊縛エロやメイドコスプレでお仕置きセックスなどの攻撃的なエロシチュが多く、全般的にハード寄り。これまた前述した通り、作品全体の雰囲気は比較的陽性であるのですが、ラブラブHに期待する諸氏は要留意。
  また、エロ漫画業界屈指のトンデモなプレイ愛好家である作家さんであり、レールを利用した“軌道オナニー”や気動車のエンジン振動を利用したオナニー、緊縛からの股割りやポニテのうなじにち○こを擦りつけてからのポニテうなじぶっかけなど、今回も特殊プレイをしばしば投入。なお、長編作では車両内やレール上、駅舎内など、全て鉄道関係の場所で設備等を利用しながらセックスが描かれているのも、コダワリの強さを示す点。
エロシーンの尺にも寄りますが、ヒロインのオナニーやその健康肉感ボディをまさぐる愛撫などの描写を主とする前戯パートと、キツキツの秘所に肉棒を突っ込んでズボズボ出し入れするストロングスタイルな抽挿パートを概ねバランスよく配置。
TrainLoverGirls4.jpg“ベローズ形空気バネ級のやわらかおっぱい”“場内冒進する!”“駅弁スタイルでイカくさいめし”“まさに懸垂式モノレール”など、主に男性側からの鉄道関連のエロ台詞が特徴的であり(←参照 アナル隧道チ○コ進行! 長編、必ずしもそればかり使用している訳ではないものの、面白い点であると同時に読み手によっては興をそがれる要素。男性側の台詞が多い一方、ヒロイン側では嬌声や悲鳴など、快感や苦痛へのリアクションをメインとしているのも特徴的な対比です。
  涙や汗、涎や愛液などでシズル感を増した肢体と切羽詰った官能フェイスを曝け出しながらパワフルなピストンを加えられるヒロイン達の乱れた痴態を鑑賞させつつ、中出し連発やぶっかけの追加、アナル・前穴同時中出しなどを投入する複数ラウンド制として組み立てており、中出しの快感で絶頂を迎えてアクメ台詞を連呼するヒロインの姿を1Pフルでお届けしてフィニッシュの抜き所としています。

  以前から乗り物関係、特に鉄道関連がお好きで、エロ漫画にもしばしばトンデモプレイと絡ませつつ描いていたわけですが、ほぼ1冊丸々それで通した今回の単行本はその愛情の深さを示したとも感じるところ。エロシチュや薀蓄の多さなどで多少読み手を選びますが、面白い作品であるのは太鼓判を押します。
個人的には、長編作も大好きですが、ポニテ&メガネな幼馴染にメイドコスプレさせてお仕置きプレイな短編「幼なじみのJKが俺の言う事を何でも聞いてくれるという夢のような状況」にも愚息が大変お世話になりました。