FuckHerAwayFrom.jpg うすね正俊先生の『砂ぼうず』第15巻(エンターブレイン)を読みました。危機的な状況にあるとはいえ、主人公の女の子が覚醒剤を使うか悩んで結局ふっきれて使うことに決めるというかなりトンデモな展開になっていて、相変わらずな作品ですな。
3年強ぶりの最新刊ですが、手に汗握るスリリングな展開が魅力なので、もうちょっと短いスパンで単行本出て欲しいですなぁ。

  さて本日は、唄飛鳥先生の『ハメトラレ』(ジーオーティー)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『牝ノ性』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディの貞淑な人妻さんが羞恥と快楽の沼底に沈んでいくヘビィなネトラレ凌辱エロ長編となっています。

FuckHerAwayFrom1.jpg  収録作は、愛する夫と息子と平和な生活を過ごしていた人妻さんが偶然に夫婦の性生活が映ったビデオを悪人に握られ、脅迫されて凌辱と調教の渦に呑みこまれていくタイトル長編全13話(←参照 毒牙にかけられて 同長編第1話「ナブラレテ・・・」より)。
1話当りのページ数は第1話(28P)を除き、18Pとやや控えめな水準で固定。とは言え、話数が多いこともあって長編作としての読み応えは十分にあり、またエロシーンの分量確保が優先された作品構築となっているので抜きツールとしての満腹感も十分に高いと評し得ます。

【標準的な展開ながら執拗さ・段取りの良さが大きな魅力】
  本作は、この作家さんの十八番である人妻さんがハードな凌辱&調教によって悪漢によって寝取られ、歪んだ快楽の奴隷に成り果てていくというダークでヘビィな人妻堕ちモノ系作品
貞淑な人妻さんが堕ちていく過程そのものは、オーソドックスな展開に忠実なタイプであってこれといった新味はありませんが、度重なる凌辱や夫に許したことのないアナルの開発、ハメ撮り映像の配信、不特定多数の男性との乱交そして妊娠と、ヒロインを精神的に追い詰める各種手段を長尺の中で多数散りばめていくため、畳み掛ける様な構成になっているのが大きな美点。
序盤では苦痛や抵抗、嫌悪感を示していた人妻さんが、徐々に壊れていき、乱交やアナルセックスなどの過激なシチュエーションでしか心と体が満足しない快楽中毒者に成り果てていく変容を段階を踏みながら描き出しており、このサブジャンルの基本に忠実である故に話に重みや凄味があるのも流石この作家さんと感じます。
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  中盤まで凌辱エロが串団子な展開で、寝取られ凌辱として鬱々とした展開が続きますが、終盤でキーファクターとなるのが、この凌辱の惨禍に巻き込まれることになった息子の存在であり、もともと母親に対して邪な感情を持っていた彼が変容していく母親を独占しようと画策することで(←参照 狂気と快楽の奔流の果てに 長編第10話「ハナサレテ・・・」より)、この惨禍に一旦の終止符と更なる破滅をもたらすことになります。
  平和な日常への回帰点をとっくに超えてしまっていたこともあり、バットエンドが確約されるストーリー展開ですが、悄然とした旦那さんの姿や母親への妄執に囚われてしまった息子、彼らを省みることなく破滅の快楽に耽溺し続ける姿を曝け出すヒロインと、崩壊してしまった家庭を描き出す最終話は、寝取られエロとしての後味の悪さを濃厚に含ませたものとなっており、ラストまで徹底された堕ちモノであると評し得ます。

【清楚な外見&肉感ボディなオーソドックスな人妻キャラ】
  サブヒロインは全く登場せず、30代半ば~後半程度と思しき美人人妻・朋美さんの一人ヒロイン制となっており、キャラの多様性に欠ける一方で、一人に専念することで調教・凌辱エロとしての執拗さを喚起することにつながっています。
朋美さんについては、既婚女性らしい落ち着きや貞淑さを備えつつ、若々しい外見であり、また家庭のことを大切に思いながらも瀬戸際で弱さを露呈するという、堕ちモノ系の人妻キャラクターとしてごくオーソドックスな設計となっており、前述したテンプレートなシナリオ展開と合わさることで王道ゆえの安定感・強みを如実に示しています。
また、妻の異変に気付けないものの、彼女に対して愛情を保ち続ける誠実な旦那さんの存在が逆にヒロインである妻の精神を蝕んだり、守るはずであった息子が凌辱エロに巻き込まれることで暴走することになってしまったりと、男性サブキャラクターもシナリオ展開に相応の効果を発揮しているのも○。
  化粧っ気の少ない地味ながら清楚な美貌に、爆乳クラスのサイズ&大粒乳首なおっぱいとボリューム感の強い巨尻を有する肉感ボディを組み合わせたキャラデザインとなっており、人妻キャラもしくはママさんキャラとして清楚さと淫猥さの好適なバランスと、その後者への天秤の急降下を適切に図っています。
FuckHerAwayFrom3.jpgこの肉感ボディそのもののアピール力単体でも十分魅力的ですが、堕ちモノとしてのストーリー展開に合わせ、当初は清楚でつつましい服装をしていたヒロインが、エロ下着を着用させられたり(←参照 長編第5話「ナガサレテ・・・」より)、剃毛されたり、乳首や性器にピアッシングをされたりと、主に服装や小道具によって視覚的な印象も徐々に淫らに変容させることで、見た目の単調さを一定程度回避。
  表紙絵は塗りの良さもあってか、ややキャッチーさ強めの印象がありますが、中身の絵柄はもう少しクセのあるタイプ。適度に重さ・濃さのある絵柄でありつつ、キャラデザインの端正さなどとのバランスは良好であり、人妻エロとの相性は伝統的に良いタイプとも言えるでしょう。

【過激な演出の連発で彩る人妻キャラの淫猥な変容】
  各話のページ数がそこまで多くはないものの、2話にまたいでエロシーンを連続させる構成などもあるため、それぞれの濡れ場の分量は概ね標準を上回っており、加えて王道的なシナリオ展開に踏襲している分、エロシーンへの導入もごくスムーズ。
前述した通りに、人妻ネトラレ凌辱であるため、調教・凌辱系のシチュエーションがメイン。アナル開発やハメ撮りセックス、不特定多数の相手の乱交や路上での公開セックス、旦那の目前での羞恥系シチュエーション、息子との近親相姦強要、そしてトドメの寝取られビデオレター(正確には“ビデオレター”ではないですが)と、このサブジャンルにおけるポピュラーなプレイ・シチュエーションは一通り揃えているのは一人ヒロインに専念した長編作故の美点でしょう。
  なお、ヒロインがアナルに弱い(性感帯である)という面が比較的前面に押し出されており、悪人に丹念に開発されると共に、乱交エロで口・性器と共に三本挿しされたり、前穴にバイブを挿入されながらアナルにピストンされたりと前穴と同等に活躍。これに関連して、浣腸やゆで卵でのアナル出産プレイなども投入されると共に、スカトロ要素がメインでは決してないものの、排泄物の描写も容赦なく投入されているため、苦手な方は留意されたし。
  ストーリー序盤ではまだ嫌悪感や抵抗感を残しているためストレートに嗜虐性がありますが、中盤以降は完全に悪漢に屈服すると共に背徳の快楽に耽溺して乱れまくる人妻の淫靡な姿を連続させており、その変化を含めて背徳感や征服感を読み手に喚起させる描き方と言えるでしょう。
FuckHerAwayFrom4.jpgこのヒロインの変容に合わせてエロ演出の過激性・陶酔感も大きく高められており、喜悦の涙や涎に塗れた表情と要所で投入するアへ顔、清楚さをかなぐり捨て獣じみた嬌声や淫語を織り交ぜた説明エロ台詞の連呼、豊満ボディに浴びせかけられる白濁液のシャワーなど、非常に攻撃的な描写を連発させています(←参照 長編第12話「シラサレテ・・・」より)。
  やたらと性豪な悪人キャラであったり、多数の男性が肉感ボディを蹂躙したりといった状況もあって、フェラからのぶっかけやアナル中出し、膣内射精などの射精パートを多数盛り込んだ複数ラウンド制のエロ展開となっており、無様なアクメフェイスを曝け出しながら歓喜の絶叫を上げる大ゴマ~1Pフルのフィニッシュシーンの強烈さもあって抜きツールとしての信頼性は十二分に高いと評したいところ。

  人妻寝取られ凌辱エロおよび堕ちモノ系として非常に王道的な手法を以て固められた作品と言え、このジャンルが好きであればドストライク、逆に寝取られ系が苦手であれば触れない方が好ましい1冊と言えるでしょう。
個人的には、しばらくヘビーローテーションで実用的読書に供する予定でございます。