DoYouWannaPlayHLife.jpg TVアニメ版『のうりん』第1話「厨脳ラブストーリー」を観ました。原作未読でございますが、たっぷりおっぱいがいっぱいな感じで大変よろしいのではないでしょうか(真顔
ややテンポが悪い気はしますが、パロディをも含めてギャグの瞬発力はなかなかで笑わせて貰いました。しかし、ベッキー先生、やばいキャラですねぇ・・(良くも悪くも

  さて本日は、こんちき先生の『私えっちですよ?』(ワニマガジン社)の年越し遅延へたレビューです。なお、こんちき先生の(本名義での)前単行本『おいでませ にゃんにゃん』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
健康的な色香をまとうティーンガールズ達とのそれぞれのラブ&セックスが描かれた作品集となっています。

DoYouWannaPlayHLife1.jpg  収録作は、主人公である男性教師の下宿先の娘にして教え子でもある少女はその豊満ボディで誘惑をしてきて~な短編「先生・・・えっちですよ?」(←参照 そばかす豊満田舎少女 同短編より)+その続編であるシリーズ作全3話、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数は16~24P(平均20P強)とコンビニ誌初出としては中の上クラスの水準。シナリオ面でも読み応えはしっかりとあり、その上でエロの質的・量的満足感も程好く強いというエロ漫画として好適な作品構築となっています。

【明暗様々に描かれる日常とそこからの浮揚する非日常】
  後述する様に倒錯的な性愛の登場頻度が高い傾向にある今単行本ですが、その扱い方は非常に様々であり、作品の雰囲気の明暗や読後感の陰陽には幅があると言えます。
シャイなヒロインが好きな男子との関係を深めるために、“大人のゲーム”なるエロ遊戯を提案して友人たちと一騒動な短編「どきどきHな私望遊戯」や、梅雨の季節のじめじめな部屋で主人公とヒロインが互いに臭い臭いと言いながら汗まみれセックスな短編「いちゃにちゃ日和」などは、若人のあけすけで真っ直ぐな性欲やら恋心が話を明るく駆動していくタイプ。
これに対し、主人公の男性教師を誘惑し、続編では友人の真面目な少女も淫蕩の道に引きずり込む少女を描く「先生・・・えっちですよ?」シリーズや、大人しそうなショタ系ボーイと付き合うことになった長身長&巨乳のスポーツガールが少年のアブノーマルな性癖に飲み込まれていく短編「ちびデカあぶの~まる」などはダークでインモラルな香りのする作品となっています。
また、ドタバタラブコメ・エロコメ系統と異なり、主人公の憧れのお姉さんへのもどかしい感情とその解決を少々せつなくも優しい筆致で描き出す短編「はじめてのおしまい」、進路のために一生懸命勉学やスポーツに励みながら、なかなか思うようにいかない二人が感情を吐露しつつ性愛を通して励まし合い、歩み続ける短編「走れ おんなのこ」などは、適度な抒情性を有する青春ストーリーとなっており、それぞれ印象が異なります。
1ec745b8.jpg  これら多様な作劇において、一つ共通するのは、性的好奇心や性欲、逆に性的なものへの恐怖心、恋心なども含めて登場人物達の感情の源泉を、大仰に構えることなく、ごく単純で刹那的でありふれたものとして描いている点。それでいて思春期の彼ら彼女らなりに深刻でシリアスなものであるということも否定せず(←参照 それでも、生きる 短編「走れ おんなのこ」より)、登場人物達の在り様を、例えインモラル系の作品であっても、肯定していると言えるでしょう。
  愚かしさや未練、歪み、怠惰、諦観等の人間の“悪徳”を、時にコミカルに、時にシリアルに、時にダークにと様々な方向性で描きつつ、同時に描かれる人間の善徳と共に登場人物たちの“人間臭さ”として魅力的に描き、それでストーリー展開の印象を鮮やかにしているのはこの作家さんの大きな美点であると評し得ます。

【オーソドックスからの引き算で魅力を出すキャラデザ】
  短編「はまちーと美咲さん」に登場するヒロイン美咲さんは、留年しまくりのぐうたら大学生(20代半ば程度)ですが、その他のヒロインはミドル~ハイティーン級の制服美少女達で統一。
テンプレートなキャラクター属性に依存することなく、思春期の等身大な感情や性的欲望、自由な逸脱感などを適度に増幅してキャラクターとしての魅力に昇華したタイプの人物描写となっているのが大きな美点と言えます。また、“姦婦”の役割を演じることになる「先生・・・えっちですよ?」シリーズのヒロインや、性的奔放さと慈しみの感情が複雑に絡み合う短編「はじめてのおしまい」など、一筋縄ではいかない奥行きのあるキャラクターが多いとも感じます。
  ヒロイン陣のキャラデザに関しては、表紙絵に登場する「先生・・・えっちですよ?」シリーズのもう一人のヒロインの様に、“正統派”の美少女タイプもいる一方で、そばかすフェイスやかなりぽっちゃりな女の子、釣り目フェイスに筋肉でしっかり締まった貧乳スレンダー日焼け娘などの、オーソドックスな美少女キャラ的アピールポイントを敢えて排除して、日常感のある別の魅力を備えさせたキャラデザも多いと言えます。
25ad85d8.jpg ボディデザインについても、スレンダー巨乳美少女などはあまりおらず、巨乳キャラクターであれば体全体に相応のお肉がついていたり、長身キャラクターであったりしており、また前述した凹凸と色気に乏しいスポーツ系スレンダーボディや、怠惰な生活ですっかりもちもち駄肉を身に着けてしまったお姉さんやら(←参照 腹部から太腿までのラインに注目されたい 短編「はまちーと美咲さん」より)、これまた敢えて一般的にはマイナスな要素を加えることで、好事家にとってはプラスとなる設計であると言えるでしょう。
  アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーネスはありますが、派手さや媚のあるタイプではなく、むしろ健康的なさらっと爽やかな印象のある漫画絵柄。成人向け単行本としては2冊目ですが、一般ジャンルでも十分なキャリアのある作家さんであることもあって絵柄の安定感は強く、作画密度も高く維持されていると評し得ます。

【臨場感と密着感を重視したセックス描写】
  エロシーンの尺には作品間である程度長短に差異はありますが、前単行本に比してエロシーンの尺は総じて伸びており、また演出の濃厚さもあって抜きツールとしての信頼感は非常に高まっているのは最初に特記すべきと感じるポイント
  教え子の少女からの誘惑セックスや、それを友人に撮影して見せつけるプレイ、汗まみれで体をぬるぬると絡み合わせる自称“なめくじセックス”、お姉さんによる少年への性的悪戯&童貞切りセックス、ショタ少年によるスポーティーガールのハメ撮り調教など、比較的アブノーマルなエロシチュエーション・プレイが多いのは前述した通り。
とは言え、アブノーマル系としての踏み込みが強いタイプではなく、倒錯性や変態性を強調することはあまりありません。その一方で、ラブエロ系にしろ、インモラル系にしろ、感情描写の良さで魅せる日常パートからシームレスにエロシーンへと移り、徐々に非日常としての高揚や戸惑いなどの感情を織り交ぜていく濡れ場の雰囲気の良さは作劇と密接に関係するポイント。
DoYouWannaPlayHLife4.jpg  エロ演出の濃密さと前述しましたが、必ずしも派手でストレートなエロ演出を連発するだけの描き方ではなく、空間に立ち込める臭気や体温、粘液のぬめりを感じさせる様な繊細な描写が大きな効果を発揮しており、セックスの臨場感を大事にするタイプ。もちろん、エロシーンの要所では露骨な結合部アップ構図や、綺麗な顔が涙や涎で濡れて蕩ける表情付け、長尺では短めの嬌声やエロ台詞を重ねていく切迫した台詞回しなどのアタックの強いエロ演出を用いています(←参照 短編「はじめてのおしまい」より)。
  互いの体をなめ合ったり、嗅ぎ合ったり、揉み合ったりで相手の体を感じる前戯パートにも十分なボリュームを持たせつつ、抽挿パートをエロ展開のメインに据えて複数回の射精シーンを設ける構成も実用性の強化に貢献している要素。
互いの体の密着感が生む、前述の体温や臭気の醸成を重んじている分、セックス描写において男性の体躯をしっかりと描き込む傾向にあり、この手法で大いに成功していますが、その辺りを気にする方は要留意。アナル中出しやぶっかけなどもしばしば用いる一方、基本的には男女密着状態でち○こを最奥まで挿入した状態で白濁液を絞り出して両者絶頂というフィニッシュシーン。演出としては十二分な盛り上げが図られる一方、描写の分量やエロ展開の流れとしてはフィニッシュシーンをそこまで重視していないのも特徴と言えます。

  特に人物描写の良さを生かした作劇の魅力はそのままに抜きツールとして明確な進歩を示した成人向け2冊目という印象です。作劇に関しては、快楽天レーベルのエロ漫画における伝統的な美点を保持し続けていると個人的には感じます。
実用面では長身短髪巨乳ガールがショタボーイに強烈な調教を受けることになる短編「ちびデカあぶの~まる」が、話としてはサバサバとした雰囲気ながら優しさのある青春讃歌の短編「「走れ おんなのこ」がお気に入り。お勧め!