PrivateHTurtoringSchool たかぎ七彦先生の『アンゴルモア 元寇合戦記』第6巻(角川書店)を読みました。白石の裏切りは守備側にとって非常に痛手となっているわけですが、彼にとっても失いたくないと言った魂を汚し続ける痛みはあるのでしょうね。
正しく身を切る形での切り札を用いたものの、それで出た被害で蒙古側が攻勢を諦めるという流れになるのでしょうか?

  さて本日は、ホロナミン先生の初単行本『個別えっち指導塾』(ヒット出版社)のへたレビューです。アイスにプールに水着美少女、(エロ漫画的に)夏らしい表紙絵ですねぇ。
ちっちゃいボディの少女達との性の快楽に捕らわれる多様なストーリーが揃った作品集となっています。

PrivateHTurtoringSchool1  収録作は、幼馴染である少年と二人の少女にそれぞれ恋心が芽生え、星蘭は大切な友人である陽菜と少年の仲を取り持とうとするが彼女自身も少年への恋心を捨てきれず、嘘をつきつつ彼と肉体関係を持つことになるのだが・・・という中編「少女性トライアングル」全3話(←参照 二人の少女・星蘭と陽菜 同中編第3話より)+描き下ろし後日談(4P)、および読み切り形式の短編6作。
描き下ろし後日談を除き、1話・作当りのページ数は16~30P(平均23P強)と幅はありつつ、平均値としては標準的な部類。シナリオパートにも一定の読み応えはありつつ、エロシーンの量的充実を明確に図った抜きツールとして構築されています。

【ヒロインとの関係性の歪みを軸とする作劇】
  すれ違う二人の少女の心情を軸として三角関係を描く中編「少女性トライアングル」、主人公が水着姿の女の子トリオに襲われちゃって~なドストレートな棚ボタ展開の短編「天国に一番近いプール」、はたまた連れてきた彼氏君の前で開発済みの体をパパに攻めたてられる短編「はんこうき」と、作風の方向性は様々。
シナリオの方向性こそ異なりつつ、概ね共通する要素としては、ヒロイン側の恋心や性的欲求によって話が駆動される点であり、男性主人公側は主導権を握っている様でも実際は彼女達の思惑の通りに動いているという関係性が認められます。
PrivateHTurtoringSchool2幼いヒロイン達との性交の快楽に囚われるという倒錯性も含め、それらの関係性には一定の“歪み”が存在し、中編作での三角関係の解決のようにその“歪み”が解消されることもあれば、過去の過ち以来成長することを止めてしまった少女を描く短編「成長をやめた少女」(←参照 成長していないのはどちらかなのか 同短編より)の様に、その歪みが更に増幅されていくケースも存在します。
  少女性愛という題材である故に相応の倒錯性・禁忌感は有していますが、歪みが解消されるにしろ増幅されるにしろ、基本的には登場人物、特にヒロイン側の善性や率直な欲望によってストーリーが形成されているため、重苦しさや悲壮感は抑制された読書感と言えます。
  読み口の良さを生み出す適度なコメディ要素や、シリアスな場面での感情描写のドラマチックさ、前述した短編「成長をやめた少女」のようなユニークなアイディア力と、作劇面における個々の要素で十分な魅力を有しつつ、作劇全体のトーンをスムーズに調整するスキルにはまだ不足もある印象で、全体的に緊張感のある作劇で通した中編や徹底した棚ボタ展開で押し通した短編「天国に一番近いプール」の様に狙い所を絞った作劇で魅せた技量を伸ばしていって頂きたい所存。

【ちんまりボディのキュートガールズ】
  ローティーン級のランドセルガールズを人数的な主力としつつ、中編作のダブルヒロインのように中○生クラスの少女達も複数名が登場するヒロイン陣となっています。
  前述した様に、ヒロイン側が展開の主導権を握るケースが多く、男性主人公を押し倒してセックスを満喫する口リビッチキャラクターもいれば、ピュアな恋心で一生懸命なラブエロアタックを仕掛ける乙女も存在。
中編作の様に、比較的丁寧に彼女達の心情を掘り下げる場合もあれば、あっけらかんとエロ的に都合の良いキャラクターとして成立させる場合もあり、どちらを得手としてるかは初単行本の段階ではまだ掴めない印象ですが、いずれにしても作品の方向性に適切に合わせたキャラ設計が出来ているのは○。
PrivateHTurtoringSchool3  ミドルティーン級のキャラクターではある程度大人のボディに近づきつつある成長期ボディとなっていることもありますが、メインとなるのは寸胴な体幹にぺたんこ~膨らみかけなバスト、華奢な四肢とぷにぷにの無毛股間を組み合わせた未成熟ボディ(←参照 短編「個別えっち指導塾」より)。
比較的等身が高い華奢なボディラインにすることもあれば、全体的なぷにぷに感を重視した肢体設計になることもあり、年齢的な描き分けであることもあれば、絵柄そのものの方向性が異なることに由来する場合もあると感じます。
  初単行本ということもあって絵柄の統一感には欠けており、近作では表紙と印象の差異が少ない絵柄になっていますが、古い作品では描線の荒さやキャラクター描写の不安定さを感じます。ここぞの感情描写では勢いのあるタッチがむしろ好ましい特長となることもありますが、絵としての勢いと安定感の両立は今後の課題と言えるでしょう。

【勢いのある構図・演出およびプレイで力押しするエロ描写】
  作品によってページ数に幅があるため、濡れ場の分量にも一定の多寡の差がありますが、上述した様にエロシーンの割合は高く取っており、長尺のエロシーンでは複数のエロシチュ・プレイを投入する量的な余裕もあります。
年下少女誘惑セックスや逆レ○プ状態等の棚ボタ的なシチュエーションに、調教・寝取られ的プレイ、恋愛感情に基づく和姦エロなど、作劇の多彩さに併せてエロシチュを多彩に用意しつつ、幼い肢体とのセックスという状況そのものの背徳感を強く押し出すエロシーンになっていると感じます。
恋愛エッチではそこまで特殊な行為はしない一方で、フィストファックやアナルの拡張・挿入、乱交エロなど、意外にハードなプレイを投入するケースが目立つのも特徴であり、ヒロイン側の苦痛などはほとんど描かれないものの、作品の雰囲気との違和感を覚えることも個人的にはあり、読み手によって多少好みが分かれるかもしれません。
PrivateHTurtoringSchool4  前述した描線の勢いに由来する作画の乱れは、エロシーンにおいてはプラスに作用することも多く、ピストンに激しく反応し、翻弄される肢体の動きや、くしゃくしゃに乱れた表情、乱れた描き文字で散りばめられるエロ台詞や擬音といった表現にパワフルさや陶酔感の強さを打ち出すことにつながっています(←参照 中編「少女性トライアングル」第1話より)。
反面、古めの作品において、絵としての勢いや乱れをコントロールできていない場合には、重要な要素となるヒロインの表情描写について特に減点材料となってしまっており、近作ではこの点が大きく改善されたことによって実用性を押し上げていると感じます。
  小さなお口とのキスや、スベスベボディへの愛撫、お口ご奉仕、ヒロインのオナニーなどの前戯パートを長尺で投入することもあれば、露骨な結合部見せつけ構図を連発する抽挿パートに大半を割り振る構成もありますが、いずれにしても多彩なプレイを織り込もうとするサービス精神は嬉しいところ。

  作劇・作画共にまだ粗削りな部分は感じますが、同時に両面において光るものと着実な進歩を示した初単行本であり、中編作の安定感から判断するに今後に期待したい新人作家さんです。
個人的には、三角関係ラブストーリーとして丁寧に王道を描いた中編作が、エロ面の充実も含めてお気に入りでございます。