SchoolCaste 伊図透先生の『銃座のウルナ』第2巻(エンターブレイン)を読みました。敵である“歯茎”の正体についてラトフマの口からウルナへ衝撃的な内容が語られていましたが、“裏切り者”の言葉とはいえ、兵士たちが置かれた状況が不自然であるので信憑性が高いですよね。
おそらくウルナを助けたと思われるヅードの真意も気になるところです。

  さて本日は、おかゆさん先生の『スクールカースト』(ジーオーティー)の遅延へたレビューです。本単行本が2冊目となる新鋭の作家さんですね。
華やかな絵柄で描かれる滑らか柔肌の美少女達とのストレンジラブ&汁だくセックスが楽しめる作品集となっています。

SchoolCaste1  収録作は、学校のスクールカーストにおいて上位のリア充グループに属し、同じグループ内の美少女・愛美と交際している主人公・後藤であったが、下層グループに属する女子・莉子に何故か惹かれてしまい~なタイトル長編「スクールカースト」全7話(←参照 地味な女の子という扱いの莉子 同長編第1話「下層階の女の子」より)、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数は10~19P(平均16P弱)と控えめな部類。長編・短編共にどちらかと言えば、エロシーンの量的充実を図った抜きツールとしての作品構築で固めている印象です。

【滑らかな読み口で魅せる多彩な方向性の作劇】
  タイトル長編は、主人公およびその友人である三島の男性キャラクターがスクールカーストの上位グループ(リア充グループ)、莉子やその友人達の女性キャラクターが下位グループ(本作ではオタクグループ)というエロ漫画ジャンルでは比較的珍しい構造において、主人公と莉子のボーイ・ミーツ・ガールを描く作品となっています。
当事者の少年少女にとって時として極めて深刻なものとなる“スクールカースト”という階層構造を重要な要素をとして用いつつ、本作は上位者への復讐といったルサンチマンや逆にいじめなどの上位グループによる下位への支配を描いたわけではないというのが一つの特徴かもしれません。
SchoolCaste2下層グループをある意味では馬鹿にしていた三島がそのグループの彼女達に性的に支配されてしまったり(←参照 長編第4話「崩壊するカースト」より)、また主人公が莉子の隠していたオタク趣味に付き合うことになったりと、上位側である男性キャラ達が下位側にある女性キャラ達の魅力に捕らわれるという描き方が基調となっています。
この階層構造の崩壊は、下層の上層に対する逆転というよりかは、階層を破る倒錯性をある程度は持たせつつも、いずれのスクールカーストに属していようとも、年頃の少年少女達は性的な事象や恋愛への奔放な好奇心を持つ存在として同等である、そこに階層構造は本来無いのだという姿勢によるものだと個人的には感じました。
  その他の短編では、ドジっ娘ちゃんとの王道な青春ラブコメ&昭和テイストにズコーなオチを見せる短編「ドジっ娘な彼女」、ピアノ教師による美少女への淫靡なレッスンな短編「ピアノレッスン」、追われる女スパイが悪漢につかまってエロ訊問でピンチ!な短編「女スパイ☆断崖絶壁」とラブコメ系からインモラル系まで作品の方向性は様々です。
  全般的にストーリーそのものの面白みが目立つわけではないものの、いずれも展開はスムーズで、それぞれの方向性に合わせた雰囲気作りも適切に行われている為、作劇面での安定感があります

【しっとり柔肌のモデル体型な美少女達】
  複数のJK美少女が登場する長編作を初めとして、女子校生級の美少女を主力とするヒロイン陣であり、女子大生ヒロインも複数名登場。
ハイティーン級の美少女らしい素朴な可愛らしさなどもキャラデザインに含ませていますが、後述する絵柄の性質もあって、どちらかと言えばアダルトな色香を感じさせる美少女に存在感がある印象です。
  大人しく地味な外見ながら中身は重度のオタクな莉子やBL大好き&隠れドS女子な絢子様など、キャラが立っている長編作のヒロイン陣に加え、特殊なオナニーを実践することになるメガネっ子や、ドジフラグを丁寧に回収するスーパードジっ娘ちゃんなど、特定の属性で固めすぎることなくキャラクターにユニークな面白みを持たせるスキルは好印象。
SchoolCaste3長編作の莉子のようにおっぱいサイズ控えめな女子も登場していますが、メインとなるのは巨乳ガール達であり、健康的な肉感を有する体幹に豊満バスト、適度に締まったウェスト、綺麗な曲線を描く桃尻にこれまた程好い肉感と締りのある太股を組み合わせたモデル体型は均整の取れた美しさがあります(←参照 短編「精子観察」より)。
加えて、スベスベとした白い柔肌や色っぽく濡れ光る唇、細やかに描かれたサラサラとした髪の毛に淫猥でありつつ臭味・雑味のない各種粘膜描写など、十分な官能性を有しつつ、端正な女体の美しい色香を増幅する体パーツ描写が大きな美点になっています。
  デジタル作画的な手法論の粋を尽くしたスタイルであり、丹念なトーンワークによって華やかな修飾性を持たせ、十分な濃密さを有しつつ適度なオサレ感や青年漫画的な健康的な印象を保つコントロール力は圧巻であり、絵柄そのものが非常に強い武器となっている作家さんと言えます。

【高度なスキルで組み上げる情報量豊かな痴態描写】
  各エピソードの分量が多いとは言えないため、たっぷり長尺の濡れ場を期待するのは避けるべきですが、前述した通りに密度の高い絵柄に由来するカ口リーの高い描写が連続することで、体感的には十分なボリュームを有する濡れ場を提供。
  前述した様に作品の方向性が多彩であるため、エロシチュも様々なものが用意されており、カップルさんの初めてのラブラブHやドジをして全身びしょ濡れなドジっ娘彼女さんとのHなど和姦系もあれば、女スパイ凌辱や美少女を弄んで快楽の虜にする調教エロなどのインモラル系、オタク女子軍団に拘束されてエロ資料提供も含めて搾り取られる逆レ○プやオタク女子の趣味に付き合って男子がコスプレし、イメージプレイをしてもらうエロなどの特殊シチュエーションも存在。
特定のエロシチュに特化しているわけではなく、また凌辱系でもあっけらかんとした逆転オチになったり、特殊シチュエーションでも双方の利害が一致するなど、作品の雰囲気を邪魔しない程度に倒錯性の踏み込みは抑えており、また、官能的なヒロイン達の肢体と痴態を独占する(させられる)というベーシックな喜びを基調とするシチュエーションと感じます。
  艶かなリップが逞しい剛直を包み込むフェラや涎を絡めるキス、ぷりんと丸くもちもちした桃尻の感触を味わいながら秘所の香りと味を楽しむクンニや若い柔肌の弾力感を感じさせる乳房を揉み込む愛撫描写など、前述した各体パーツ描写の官能性を十全に活かした描写を多数搭載して前戯パートを形成。
SchoolCaste4抽挿パートに突入後は、ぬるぬると愛液が絡みつく結合部の見せつけ構図を多用し、インパクトのある構図に、じっとりと肌を濡らす豊潤な液汁描写、美しさを保ちつつ快楽に蕩けた様子を感じさせる官能フェイスに乱れた描き文字のエロ台詞といったベーシックなエロ演出を高質・高密度で添加することで強い煽情性を叩き出します(←参照 短編「ピアノレッスン」より)。
  大ゴマはもちろんのこと、断面図や表情アップなどの小ゴマ・カットインについても絵の緊張感・密度が低下せず、それらを適切に組み立てることで情報量の多い画面を連続させるスキルは非常に高く、がっつり中出し結合部を見せ付ける構図のフィニッシュまでたっぷりと痴態を見せることに成功しています。

  エロ作画・演出において非常に高いレベルにある作家さんであり、絵柄の魅力を最大限に引き出しているのには唸らされるところ。作劇面でも安定感があるのも加点材料です。
個人的には、濡れ透け制服彼女さんとのぐしょぐしょラブラブH&古式ゆかしいズッコケオチが楽しめる短編「ドジっ娘な彼女」が最愛でございます。