PunipuniFestival 奥嶋ひろまさ先生の『頂き!成り上がり飯』第1巻(徳間書店)を読みました。ポジティブな主人公が不良高校で最強の番長を倒すべく奮闘するというトラディショナルな不良漫画テイストながら、成り上がりの手段が美味しいお弁当という面白さが光ります。
味や食感を想像しやすい料理を揃えているのも“飲食系漫画”として地味に美点ですよね。

  さて本日は、六角八十助先生の『乱乱♪おにくまつり』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『せっくすのしくみ!』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
むにゅむにゅ柔らかお肉をたっぷり装備な美少女・美女ヒロインの多彩さと快活なハッピーチューンのラブコメが楽しめる作品集となっています。

PunipuniFestival1  収録作は、お願いすると童貞切りしてくれるビッチギャルな先輩コンビの快刀乱麻な活躍を描く「ふでおろしックス!」シリーズ全2話(←参照 レッツ、セックス! 同シリーズ第1話「肉欲!ふでおろしックス」より)、素直クール系ヒロインのお家にやっかいになった主人公がエッチ満喫な連作「おコダだらだら」「オフィスむらむら」、田舎に帰省してきた大好きなおにいにボディタッチされてヒロインがすっかりエッチの虜に~な短編「イタズラすくすくノート」+フルカラー後日談掌編(4P)、および読み切り形式の短編6作。
上述のフルカラー掌編を除き、1話・作当りのページ数は12~24P(平均17P強)とやや控えめでありつつ、コンビニ誌初出としては標準的な部類。ストーリーとしての読み応えはそもそも求められないスタイルであり、エロシーンの存在感の強さで勝負するタイプの作品構築となっています。

【性欲で疾走しつつ穏やかさ・甘さを維持するラブコメ・エロコメ】
  前単行本に引き続き、コンビニ誌的に王道な明るく楽しい雰囲気を維持し、セックスに関しても性的快感を楽しむポジティブさを込めたラブコメ・エロコメで統一した単行本であり、後述するエロの濃厚さとシナリオ面でのライトの読み心地が程好い塩梅で共存するスタイル。
「ふでおろしックス!」シリーズなど、快活なビッチギャルをヒロインに擁する作品ではこのスタイルが特に光るのですが、ヒロイン側のエロへの積極性を強固に担保しながらも、ガツガツとした欲望任せの進行に徹するのではなく、読み口の甘さ・穏やかさも維持させるのが作劇面での美点の一つと言えます。
PunipuniFestival2筆下ろし専門であって恋愛関係には発展させてくれないハズのビッチギャルが主人公には最後に恋愛関係として振り向いてくれたり(「ふでおろしックス!」シリーズ第2話)、自らのボディに自信満々な高飛車お嬢様がなかなか振り向いてくれない主人公のために恥ずかしがりながら色仕掛けに頑張ってみたり(←参照 お嬢様頑張る 短編「わたくしを召し上がりなさい!」より)、町内会の男性達に過激なセクハラされまくりな未亡人ヒロインがあくまで息子のための“母”としての尊厳・愛情は他者に侵犯されないことを明示したり(短編「みんなのおくさん」)などは、前述した読み口の穏やかさを担保する具体例。
  エロ漫画においては、エロシーンの中においてヒロインのキャラクター性の魅力を引き出すスキルが必須なものですが、エロさを前面に押し出しつつ、ヒロインの可愛らしさや意外な一面を引き出すことで、キャラの魅力を高め、ひいてはエロの実用性とシナリオ全体のトーンの調整が図られているのは教科書的な上手さと評してよいでしょう。
ヒロイン&主人公ががっつりセックスを満喫した後は、概ね甘く優しい余韻を残すハッピーエンドで〆るのが基本的な仕様であり、充足感や達成感を与えてくれる性行為を“良きもの”として男女双方が肯定することで作品全体のポジティブさを高めています

【むにゅんむにゅんと柔らかなたっぷりバスト&ヒップ】
  30歳前半程度と思しき短編「みんなのおくさん」や、20代半ば程度と思われる連作のクール系お姉さんなど年長組も複数名登場しつつ、人数としての過半を占めるのは女子校生級のヒロイン達。
この作家さんは本当に二次元ビッチギャルの描き方が上手く「ふでおろしックス!」シリーズのエロエロだけど主人公を優しく受け入れ適度にリードしてくれるビッチコンビは白眉ですが、ビッチギャルだけでなく、優しくエッチな奥様キャラや、ツンデレな高飛車お嬢様、性的にピュアだけど好奇心は豊富なラブリーな妹系キャラに、素直クールな綺麗なお姉さん等々、多彩な設定・属性のヒロインを用意しているのも本作の魅力の一つ。
  前述した通りに、分かり易いエロさを前面に押し出しつつ、彼女達の純粋な一面を恋愛感情を軸にした流れの中で引き出す巧さが、ヒロインのエロ可愛い魅力を高めているのは特筆すべきポイントでしょう。
こんがり肌を焼いた黒ギャルさんに、金髪ドリルたっぷりのお嬢様ヒロイン、眠たげな瞳と艶やかで長い黒髪のお姉さん、日焼けした肌にあどけない顔の妹系田舎ヒロインなど、設定に合わせたキャラデザにオタクコンテンツ的な要素を的確に織り込むことも、視覚的な多彩さを生み出しています。
PunipuniFestival3ちんまい体にぺたんこバストの先輩さん(短編「ぷに×ぷに合戦」)を例外としつつ、皆さんむにゅんむにゅんと柔らかさMAXなお肉がたっぷり詰まった巨乳&巨尻を装備のグラマラスボディであり、その柔らかい感触を満喫させるプレイやバストand/orヒップをたっぷりアピールする構図を用意(←参照 むちむちヒップにローションが合わさって最強に思える 短編「おもてなしっ!」より)。
等身の高低や、ヒロインの性格付けに合わせた表情付けで、キュートネスとセクシーさのバランスをキャラによって変えることによるヒロインの印象の差別化、エロを明確に前面に打ち出しつつ絵として濃くなり過ぎず、アニメ/エロゲ絵柄的なキャッチーさを保つバランスも長所と言えます。

【肉感ボディのエロスを更に増強する演出・キャラ描写】
  ページ数の都合上、たっぷり長尺のエロシーンがメインとは言えないものの、そこは濡れ場に十分な比率を用意する作品構築に、汗だく&柔肉特盛の肉感エロボディに相応に強い演出強度をトッピングしたハイカ口リーなエロ作画を用意することで質的なボリューム感をしっかり確保。
基本的には和姦で統一しつつ、ビッチヒロインの童貞切り乱交エロやらSっ気のあるお姉さんが真面目な年下ボーイを誘惑&リードなおねショタエロ、高飛車お嬢様が好きな人からのハードプレイに蕩けまくる疑似的凌辱、若奥様のソーププレイ大サービス、ピュアな妹系ガールにたっぷり悪戯&エロ指導などなど、ヒロイン造形同様に多彩なエロシチュを用意して方向性を分けています。
  前述した様に、前戯・抽挿パートの双方においてヒロインの柔らかむにゅむにゅボディをたっぷりアピールしており、各種の淫液に濡れて淫猥さを増したり、揉んだり挟んだり吸ったりな行為に対して柔軟に変形したり、男性のボディと密着してその体温と感触を想起させたりと、ボディデザインそのものの強力なセックスアピールをさらに増強する描き方になっているのは◎。
PunipuniFestival4演出・作画面では、時にゆっくりねっとりと、時にマッシブに激しく動く緩急を付けた肢体の動きの演出、熱っぽく蕩けたエロフェイスや相手を精神的にも受け入れる慈愛の表情等の魅力的な表情付け、フェラ中に漏れ出る涎やトロトロフェイスを濡らす涙や涎、結合部からたっぷり漏れ出る愛液に肉感ボディをじっとり濡らす汗などの濃密な液汁描写など(←参照 涎、汗、汁とエロボディのコラボレーションや!! 連作前編「おコダだらだら」より)、質の高さをエロシーン全体に渡って発揮しています。
  また、地味によい点として、快感に蕩けて熱狂するヒロインの痴態を表情付けと台詞回しで陶酔感たっぷりに提供しつつ、男性側の反応も非常に素直で“性的にも人間的にも魅力的な女性とセックスすることの喜び”を前面に押し出すことで、ポジティブな充足感を読み手にも伝播させることに成功していると感じます。
  パワフルなピストンで双方アクメの高みに昇り詰める怒涛のラストスパートから突入するフィニッシュは、“だいしゅきホールド”的な正常位密着や背位からのおっぱい揉みしだきながら射精など、柔らかボディの感触を存分に味わいつつ、淫靡に締め付ける秘所にがっつり大量中出しで〆る大ゴマ~1Pフルの絵となっており、大いに高まった射精感を存分に解放させてくれます。

  強力無比なボディのエロさも含め、ヒロインのキャッチーな魅力を前面に押し出しつつ、彼女達のキャラ性が平板にならず、読み手の好感を引き出すキャラ作りになっているのが最大の魅力とも言えるでしょう。
個人的には、黒ギャルビッチの松本さんにたっぷり癒されるシリーズ第2話「集合~!ふでおろしックス」と、金髪ドリル高飛車お嬢様のカワイイところと乱れまくりな痴態が楽しめる短編「わたくしを召し上がりなさい!」が特にお気に入り。優良抜きツールをお求めの諸氏に強くお勧めな1冊です。