SexualFallingTrap 森田季節氏(イラスト:光姫満太郎氏)の『伊達エルフ政宗』(GA文庫)を読みました。伊達政宗がエルフだった!?という戦国武将萌え擬人化の設定なのですが、細かい史実を上手くアレンジしていて面白かったですね。ダークエルフ最上家もいいですが、サキュバス北条氏直ちゃんカワイイです。
参考文献に吉川弘文館の本が並ぶラノベって初めてみましたねぇ・・・。2巻も楽しみです。

  さて本日は、まるキ堂先生の『色情堕ちトラップ』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『SM団地~マゾメスヘブン~』(ティーアイネット)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ムチムチ肉感ボディの綺麗なお姉さん達がハードなアブノーマル系セックスの快楽に溺れる優良抜きツールとなっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編14作。なお、短編「劣情センパイ」はワニマガジン社での前単行本『劣情の穴ぼこ』に収録の短編「発情センパイ」の後日談であり、強気美人な先輩が今回も(エロ的に)メロメロにされちゃうお話。
短編「劣情センパイ」(8P)および短編「見返りは甘いワナ」(18P)を除き、描く短編のページ数は16Pとコンビニ誌初出としては標準的なボリュームで固定。ストーリー面での読み応えはさほどありませんが、ヘビィかつ濃厚なエロとそれを支えるシナリオの組み合わせで十分な満腹感を有しています。

【快楽による変容が醍醐味の堕ちモノ系】
  カップルの男女のちょいとラブラブかつエロエロなデイリーライフを描く短編「帰りたい帰さない」「性じゅん❤デート」の様なラブエロ系の作品も存在しつつ、単行本タイトル通りに収録作のメインを占める作風は所謂“堕ちモノ”系。
  大別すれば堕ちモノ系にまとめることが出来るものの、その中で作風の方向性は比較的バラエティ豊かであり、高慢であったり我儘であったりする美人ヒロインが馬鹿にしていた相手から(性的な意味で)復讐されるという男性側のルサンチマンを充足させるタイプもあれば、秘めていた性癖や特殊な体質のせいで愛情を介さない快楽漬けのセックスに捕らわれる展開なども存在しています。
前者であれば強者を快楽によって屈服させる征服感や嗜虐性を、後者であれば日常から一転しての破滅感などを味付けとして有しつつ、いずれの堕ちモノ系作品に共通するのは“高嶺の花”的な美女を快楽に狂う“メス”への変容とその強烈なギャップであると言えます。
SexualFallingTrap1  見下していた相手に嬲られたり、愛する彼氏以外の男性に調教されたりとヒロイン達にとって“不幸”が生じながらも、その状況において心身を焼き尽くす強烈な快楽に支配されて歪んだ幸福を得るという構図は(←参照 脅迫されているのに嬉しそう 短編「ご近所なまイキ娘」より)、いかにもエロ漫画ファンタジーを徹底させたものであり、彼女達の乱れていく痴態そのものがストーリーを形成していると言ってもよいでしょう。
斯様なスタイルであるためエロシーンの終了=作品の終了となっていることが多く、その後の更なる凌辱・調教を示唆して快楽地獄が続くことを示唆して幕を下ろします。
  短編メインということもあり、“堕ちて”いく過程そのものは短くまとめられている分、ストーリーの面白みや攻防の展開のスリリングさなどには欠けていますが、前述した様に堕ちる前と後のギャップで相応のインパクトを叩き込むことには成功した作劇と感じます。

【もっちり柔肉がエロティックな高嶺の花ヒロインの肉感ボディ】
  女子校生級と思しき女の子もごく少数名存在するものの、基本的には女子大生な美少女や20代前半~半ば程度と思われる勤労女性が大半を占める陣容であり、いずれにしてもアダルトな色香をまとう美少女~美女がヒロインとなっています。
オタクを馬鹿にして見下すギャル系美少女や勝ち気な先輩美人、優秀なキャリアウーマンであったり、彼氏とラブラブなお姉さんなどなど、容姿も含めて各種ステータスが高いヒロインが多く、そんな彼女達の弱点や“スキ”を突くことで快楽中毒のメスに変化させるのが作品の醍醐味の一つ。
  彼女達のボディデザインについてはむにゅむにゅと大変柔らかい質感のお肉をたっぷりまとわせた丸みの強い豊満ボディであり、だらしなく重量感を感じさせる巨乳~爆乳に締まりながらも程好い駄肉感もある腹部、バストに負けない量感のムチムチ桃尻&太股な下半身周りを完備。
SexualFallingTrap2肌のツヤツヤ感を濃い目のトーンワークで表現する手法はこの作家さんの特徴であり、何処かビニールの質感めいた独特のツヤツヤ&スベスベ感を肌に与えており、それが各種液汁に濡れて更に淫猥な質感に変化するのが魅力(←参照 この乳首周りのぬめぬめ感にご注目あれ 短編「発精練習」より)。また、唇や性器、乳首などの粘膜描写にも独特の艶めかしい質感があるのも女体の官能性の増強に大きく貢献しています。
  なお、男性陣については凌辱・調教エロに加担するキャラクターについては脂ぎったおっさんであったり、さえない容姿の若者であったりとヒロインの“美”に対して“醜”の要素を担うキャラが多いのはこの作家さんの特徴。無害そうな青年であったも、彼女達の転落に加担するようになれば欲望と嗜虐性にぎらついた悪い表情を曝け出します。
  ワニマガジン社での単行本は4年弱ぶりとだいぶ時間が空いたこともあって、絵柄には多少の変遷があり、これまでも徐々に作画密度の高さをむしろ抑えて以前のコテコテな濃厚感、劇画チックな重さを軽減してきた分、最新作の絵柄では意外にあっさりとした軽めの印象があるのは好みが分かれるかもしれません。もっとも、エロシーンにおける密度の高さは変わらず、ベースの画風はそこまで大きく変わっていません。

【ぬめぬめボディをねっとり愛撫&パワフルピストン】
  シナリオでのエロシーンへの導入、およびその中でのヒロインのキャラクター性の明示によって同じ堕ちモノ系でも雰囲気を変化させていますが、前述した通りにヒロインの痴態でシナリオを語らせる作品構成であり、また豊満ボディが快楽と淫液に染まる絵の濃厚感によって、さほど長くはないエロシーンに十分な質的ボリューム感を付与しています。
SexualFallingTrap3  カップルさんの普通?のラブラブHはむしろ例外で、カップル同士で露出プレイに興じたりもしていますが、堕ちモノ系では高嶺の花ヒロインを下衆な欲望に晒すための行為として各種アブノーマルプレイを投入しており、露出プレイでの調教やら(←参照 美人キャリアウーマンが夜の公園で露出絶頂 短編「密眼逢~みつ・め・あい~」より)、睡姦やら集団凌辱やら調教&ビッチ化やらと彼女達のプライドや彼氏君への愛情を崩壊させるプレイを多数投入。
  前戯パートに十二分な尺を設けることも特徴であり、望まぬ相手との性行為に抵抗感や嫌悪感を抱くヒロインに対し、グミめいた触感の乳首を丁寧にこねくり回したり、黒い茂みの下に備わる肉厚おま○こを指でかき回したり、アナル穂ほじくったり、肉厚リップをキスでねぶったりと、前述した様にエロティックな質感で描かれたヒロインの性感帯な体パーツをねっとりと弄り倒すことで、彼女達の精神防壁を失陥させていきます。
“格下”の男性に完全に主導権を奪われ、快楽に屈しつつあるヒロインの発情とろとろおま○こにビックサイズの剛直を性欲のままに突きいれて突入する抽挿パートでは、ヒロイン側が完全に快楽に屈し、自らのマゾ性やら淫乱さやらを自覚させられながら、その恥辱や屈辱感を完全に上回る快楽に支配されていく半狂乱の痴態を展開。
SexualFallingTrap4  元々濃厚感のある絵柄を、トーンワークや各種演出を更にかぶせて更に濃さ・重さを打ち出すエロ描写において、蕩けきったヒロインの表情やこらえきれずに漏れ出す嬌声・エロ台詞の連呼、前述したぬめるエロ質感の柔肌・粘膜描写に乳首残像を伴う乳揺れ描写などアタックの強いエロ演出を重ねつつ、その一本調子な印象をダイナミックな大ゴマ・コマぶち抜き絵と情報量を増す小ゴマ・局所アップとの組み合わせる画面構成の巧さで払拭(←参照 ピストンに揺れるバスト&嬲られる肉厚リップ 短編「夏の果て」より)。
ガツガツとした獰猛なピストンと共に、別のち○こをフェラで銜え込ませられたり、乳首や陰核の性感帯をクニクニと弄ったり、アナルにも挿入されたりと手数の多さでもヒロインを圧倒し、下衆な台詞回しでヒロインの心も嬲ると共に、中出し宣言と共にがっつり白濁液を放出してヒロインを半狂乱の歓喜アクメに叩き込みフィニッシュを1Pフルでダイナミックに提示しており、抽挿パートの分量はそこまで多くない一方、盛り上がりは強く仕上げられたパートとなっています。

  高嶺の花的ヒロインをメス化させてやりたい放題という、ルサンチマン的願望を充足させる優良抜きツールであり、絵柄の方向性に多少の変化はありつつも濃厚でハードな痴態描写は健在です。
個人的には、半覚醒状態の強気ヒロインを無理矢理エロ調教な短編「うとうとビッチ」と、高慢美少女の弱みを握ってがっつり中出しセックスな短編「ご近所なまイキ娘」が特にお気に入り。