TheGrimoireThird 鈴木健也先生の『おしえて!ギャル子ちゃん』第3巻(メディアファクトリー)を読みました。いつもニコニコと穏やかなお嬢が感情を爆発させることもあって、文化祭のエピソードの印象が深かったですね。美しきかな少女達の友情!
ところで、ギャル子ちゃんに激似な巨乳黒ギャルさんの袋とじエログラビアが掲載されている雑誌は何処で買えますか!?

  さて本日は、エレクトさわる先生の『神曲のグリモワールⅢ』(キルタイムコミュニケーション)の遅延へたレビューです。先生の前単行本であり、本作の第2巻でもある『神曲のグリモワールⅡ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
クライマックスへと向かって盛り上がる学園ファンタジーバトルと触手&白濁液&女体がてんこ盛りな特濃エロが楽しめる1冊となっています。

TheGrimoireThird1  収録作は、“魔導書読み”として学園の皆を魔導書の暴走から守るために奮闘していた有角種のユニコちゃんが度重なる魔導書の浄化の負荷で眠りについてしまった一方、彼女の友人である美少女騎士・美夜がユニコへの嫉妬と憤怒から魔導書に憑りつかれてしまい~な長編ストーリー「神曲のグリモワール」第13話~最終第21話(←参照 異形の姿に変化した美夜が狙うのは 同長編第14話より)+カバー裏ほのぼの4コマ。
1話当りのページ数は12~30P(平均22P強)とある程度幅はありつつ標準的な部類。3巻に渡る長編作を完結させるストーリーとして十分な読み応えを有していることに加え、エロシーンの質的な濃厚さと量的な潤沢さもいつも通りに用意した安心のコンストラクションとなっています。

【ファンタジーバトルと“学園モノ”の魅力のケミストリー】
  周囲の悪意によって自らの矜持や拠り所、築き上げてきた様々な物を喪失し、自らとは逆に周囲から慕われ才能豊かなユニコへと嫉妬と憎悪の念に憑りつかれた美夜が魔導書に付け込まれて“悪堕ち”し、眠りに付いているユニコへの一方的な“復讐”を果たそうとすることで、前巻のラストから引き続いてシリアスなストーリーを本巻序盤から展開。
ユニコの優しさ・純真さが、自らを襲う羅刹と化した美夜さえも正面から受け止め、負の感情から救い出すことはストーリーの展開上、概ね予想通りではあるのですが、そこでユニコの“純真さ”の芯の強さを明示した上で、本作は更に大きな展開を迎えます。
  美夜を救い出すための“魔導書読み”として力の行使が、今度はユニコ自身が魔導書に取り込まれる事態を引き起こしてしまい、これまで浄化してきた魔導書の力と合わさって閉ざされた世界を作り出してしまいます。
TheGrimoireThird2この閉ざされた世界からユニコを助け出そうとするのは、美夜を中心としてユニコに魔導書から助けて貰った学園の友人達であり、ユニコが彼ら彼女らを救うと共に彼ら彼女らに救われるという構図は(←参照 自らの心の拠り所である防魔衣をユニコに 長編第20話より)、ストーリー上でユニコを特別で超越的な存在に高めるのではなく、学園の友人達と“対等な存在”として描き切る意図を感じさせます。その意味で、本作はファンタジーバトル的な要素を持ちつつも、“学園モノ”としての本質を保ったと評しても良いでしょう。
 ユニコを導いていた魔導書・ダンテの正体、何かを隠していた節のあるシーボル図書館長の過去といった細部のエピソードを盛り込むことで、長編ドラマとしての厚みを増すファンタジーとしての構成力、“傲慢さ”と“純真さ”の表裏一体さを、双方の要素を併せ持つ幻獣・ユニコーンの名前を冠するユニコちゃんに作劇として委ねた翻案力等、作劇上光る部分は今作でも多く認められます。
  第20話でのまとめ方が非常に綺麗であった分、最終第21話でのキャラ総出演のエロ騒動は、エロ的なサービス要素としてはウェルカムな一方、ストーリー上はやや蛇足の印象はありますが、優しいユニコちゃんとダンテの確かな絆を感じさせる物語のラストは爽やかな読後感を残してくれています。

【実質的にスレンダー巨乳ボディのダブルヒロイン体制】
  一時的に退場していましたが、本作の主人公がユニコちゃんであることは変わりません。その一方、美夜のストーリー展開(とエロシーン)での重要性が大きくなっていることもあって、この二人のダブルヒロイン制と言っても過言ではなく、そこに多数のサブヒロイン達がストーリーおよびエロの両面で彩りを増す役目を担っています。
その慈しみと笑顔で皆から愛され、読書家および魔導書読みとして天才的な資質を持つユニコと、自らのコンプレックスを撥ね退け直向きな努力を続けてきたものの他者との壁も作ってしまった美夜は、対照的なキャラクターではありますが、二人を隔絶・対立した存在としては描かず、共にそれぞれの美点と弱さを持つ“対等な存在”として描いた点は前述の通りに作劇上の勘所と言えるでしょう。
  サブヒロイン陣は、個別エピソードが既に終了している今巻では、乱交エロ等でのエロのボリュームアップに寄与する役割がほとんどですが、ユニコちゃんと彼女達に築かれた信頼関係は相応に重要な要素であり、前単行本でエロ的に大暴れしたマッチョ悪漢野郎・ガディス君も改心してユニコの救出に一役買うなど、学園の面々に最終的な被害者・悪役が生じないのも学園モノとしての心配りと感じます。
TheGrimoireThird3  共にすらりとした体躯にもちもち触感のたっぷりバストを装備なスレンダー巨乳であるユニコと美夜を中心に、たっぷりバスト&ヒップのストレートなセックスアピールが魅力的なボディデザインを揃えていますが、サブヒロイン陣については駄肉たっぷりでより豊満さを強めたタイプや逆におっぱいサイズを控えめにして華奢さを高めたタイプなども投入してバリエーションを用意(←参照 女体の大盤振る舞いだ! 長編第22話より)。
悪堕ちした美夜が褐色肌&悪魔角の姿になったり(褐色ヤッター!)、ユニコが閉じ込められた異世界ではち○この生えたコピーユニコちゃん(便宜的表現)軍団たちが美夜とサブヒロイン達を迎え撃ったり(お察し下さい)、その世界の中で小さなボディになったバージョンのユニコちゃんが登場したりと、ファンタジー作品ならではの自由度の高さはキャラの造形等にも生かされています。
  後述する濃密なエロ演出も含め、高い作画密度を維持することで、戦闘シーンや感情表現などの印象を強め、ドラマの盛り上げにも一役買っていますし、勿論エロシーンのアタックの強さや濃厚感も担保。完成された絵柄は単行本と同クオリティで安定しており、第1巻から最終話まで各キャラクターの視覚的な印象にブレがないのは長期に渡る連載作として褒めるべきポイントでしょう。

【確かな技術で提供な白濁液汁ダクトッピングの肉感ボディ大盛りエロ】
  ストーリー展開にも重点がある構成であり、また各話のページ数もそこまで多い訳ではないので、単純なページ数としてはエロシーンのボリュームは大きいとは言えませんが、それでも十分な尺を濃厚感とアタックの強さのある描写で彩ることによって抜きツールとしての満腹感を強く叩き出しています。
  得意の触手エロや輪姦・乱交系のエロをエロシチュの主戦力として保持しつつ、本作は様々なエロシチュエーションをこれまで搭載しており、今単行本でも悪堕ちした美夜による搾精乱交、寝ぼけているユニコちゃんへの睡姦、館長の過去エピソードでの寝取られ的な(本質的に寝取られではない)シチュエーションに仲良し大乱交等々、様々なエロシチュエーションを用意しています。
ヒロイン側が主導権を握って性行為を進めたり、セックスをエンジョイしたりな状況もありつつ、多数のち○こや触手にヒロイン達が圧倒され、普段のキュートな美少女フェイスや端正な美人フェイスを甘くとろとろに蕩けさせたり、お下品なメス顔を曝け出したりして快楽に半狂乱な痴態を曝け出すという構図は概ね共通。
TheGrimoireThird4  豊満ボディや華奢ボディがマッチョな野郎ボディとそのち○こに揉みくちゃにされたり、丸呑みシチュエーションなども含めて触手に全身を嬲られたりな状況では、肢体を拘束されつつ、お口にアナル、そして前穴を肉棒が同時に攻め立て、白濁液を連発してヒロインを快楽と共にドロドロの液体で染め上げていくプロセスの熱量の高さがこの作家さんのエロ描写における不変の美点でしょう(←参照 液汁塗れボディへの触手三穴攻め 長編第13話より)。
  ぶっかけからのザーメン鼻提灯やら顔射ザーメンパックやらといった変化球も飛び出す大量の液汁表現、呂律の回らないお下品なハートマーク付き白痴系エロ台詞、目一杯押し開かれたアナルと性器を見せ付ける構図といった演出面の濃密さと、女体の存在感を大ゴマ~見開き絵でダイナミックにアピールしつつ、表情や局所のアップで快楽の強さや行為のアグレッシブさをアピールする小ゴマとの併用で、情報量とアタックの双方をバランスよく両立させる画面構成も高い技量を示している点。
やや駆け足ながらも勢いの強さでぶっかけや膣内射精、アナル中出しを連発していくドライブ感の強いエロ展開は、アクメを連発していくヒロイン達の痴態が最高潮を迎えるフィニッシュで、2P見開きを意識した画面展開において、肉感ボディに内から外から白濁液を放出する絵でパワフルに〆ており、ラストまでハイカ口リーに仕上がったエロシーンが揃っています。

  長編ストーリーとしてのドラマ性の強さは「PANDRA」本編シリーズと共通していますが、ストーリー性の性質は異なる印象で、いい意味で“ユニコちゃんと仲間達”の学園ストーリーとしての魅力がファンタジー作品としてユニークな面白みを生み出していた印象があります。
とまれ、本作の大団円を一ファンとして祝したい所存でございます。