MakeYouBitch  長谷川哲也先生の『セキガハラ』第5巻(リイド社)を読みました。相変わらず関ヶ原の戦い前夜の史実を丁寧に描き出しながら、ハチャメチャ能力バトル展開をブチ込んでくるスタイルは圧巻です。大阪城の天守建設があんなアレンジされるなんて・・・
今流行の真田丸まで無理矢理取り入れていますが、まさかあんな形で登場するとは思いませんでしたな~(茫然

  さて本日は、雪國おまる先生の初単行本『変われ淫靡に廉潔女』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、“廉潔女”は“れんけつじょ”と読むようですね。
肉感ボディの美人さんをがっつり凌辱ファックによる快楽地獄へ叩き込むストレートな作品集となっております。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は20~24P(平均20P強)とエンジェル倶楽部掲載作として標準的な部類で安定。シナリオ的な読み応えは良くも悪くもほとんどありませんが、その分、抜きツールとしての満腹感は十分に図られています。

【これぞエンジェル倶楽部スタンダードな凌辱劇】
  綺麗なお姉さんタイプのヒロインを悪漢達の下衆な欲望が炸裂する凌辱劇に叩き込んでがっつりファック、圧倒的な快楽でヒロインを圧倒して快楽中毒に追い込み、悪が笑いヒロインが壊れた笑みを浮かべるバットエンドへという、エンジェル倶楽部系の凌辱エロでは王道のスタンダードかつパワフルな展開をきっちり踏襲。
MakeYouBitch1借金のカタとして悪人に売られてしまったり(←参照 お約束の奴隷オークションだ! 短編「鬼畜奴隷SHOW」より)、個人的な趣味や性癖を握られて脅迫されたり(短編「管理人は淫乱ペット」等)、好奇心で参加したパーティーやダイエット教室で凌辱に巻き込まれたりと(短編「悶絶若妻覚醒乱交」等)、ポピュラーな導入からエロ調教やら強力な媚薬やらを更に投入して後戻りできない状況を作り出していきます。
なお、人妻ヒロインが登場する作品が多く、寝取られ/寝取りの要素を加えている作品もありますが、寝取られる側の旦那の存在感が非常に希薄であるため、ヒロインの背徳感や敗北感を強調するスパイスとしてのみ機能していると言ってもよいでしょう。
  短編としてコンパクトにまとめる必要があるため、致し方ない部分も大きいのですが、被害者側であるヒロインや加害者側である悪役のキャラクターの魅力を引き出す余裕がないこと、凌辱エロとして肝要な要素である“ヒロインの心が折れてしまう”心情描写を効果的に表現する構成が取れないことは作劇における難点ではあります。
とは言え、エンジェル倶楽部の凌辱エロらしい様式美を素直に踏襲している分、“綺麗で強気な美人さんを滅茶苦茶にしてぇ!”という下衆な欲望の充足を、斜に構えることなくストレートに読み手へ伝達できるのは間違いなく大きな強みでしょう。
ヒロイン側の逆転が生じることはなく、更なる凌辱が待ち受けることを示唆するバットエンドでまとまりますが、さほど後味の悪さが目立たないのは、オーソドックスにまとまったストーリーの印象が良くも悪くも軽くなっている故と評し得るでしょう。

【凛とした強気系美人なお姉さんヒロインズ】
  登場するヒロイン陣の年齢層は概ね20代前半~30歳前後程度と思しき大人の女性達であり、女子大生や塾講師、キャリアウーマンや人妻さんなどの設定を用意。
MakeYouBitch2穏やかな性格のヒロインも登場していますが、気が強かったり、有能であったり、凛とした性格であったりと強さと美しさを兼ね備えるキャラクター性・キャラデザインを有するヒロインが多く(←参照 気の強そうな顔を恐怖と快楽で 短編「人妻暴走~淫欲の料理教室」より)、そういった女性をち○この快楽で屈服させたいという男性側の卑屈なマチズモを喚起させ、凌辱エロの嗜虐性・征服感を高めるに非常に向いたヒロイン像となっています。
悪役となる男性側については、前述した通りにあまりキャラクターとしての存在感はないのですが、イジメに対する復讐といった勧善懲悪的な側面を持つ場合もありつつ、基本的には黒い欲望をストレートに発揮して暴れまわる単純なキャラクターであり、竿役として以外の余計な言動を示さないので、ある意味では安心感があります。
  清楚な色気を香らせる美人フェイスに対し、体の方はストレートなセックスアピールを豊潤に含有な肉感ボディであり、等身高めの健康的な肉付きの体幹に、強い弾力感と肉感を有する巨乳&桃尻&むちむち太股を組み合わせ、肉厚な陰唇の性器やぷっくり勃起する乳首などの体パーツの淫猥さもしっかり添加。
MakeYouBitch3服を剥いてこの肉感エロボディの存在感を全裸でアピールしつつ、拘束したり目隠ししたり、性玩具を沢山投入してエロ開発したり、ヤンキー娘にオタクコスプレさせたりと、若妻さんに裸エプロンを着せて寝取られビデオを撮影したりと、羞恥心や恐怖心を与える凌辱エロらしい彩りを加えているのも一つの特徴でしょう(←参照 拘束&エロ玩具責め 短編「俺の浮気妻に天罰を」より)。
  初単行本ということもあって、描線の濃淡や作画密度には多少の変遷はあり、引きの構図の緊張感などに課題は残りますが、絵柄の統一感は十分に強く、多少の荒さを勢いに昇華して、後述する様に過激なエロ演出のテンションを保ったままエロ作画を熱量高く連発させる技量の高さは注目すべき美点と感じます。

【強烈アクメを派手なエロ演出で彩る凌辱エロ】
  スタンダードなシナリオ展開を形成している分、スムーズにエロシーンへと投入することが可能であり、ヒロイン側の抵抗と屈服、そして歪んだ快楽に耽溺する痴態という王道的なシークエンスを十分な尺で提供しています。
  寝取られやメス奴隷調教、羞恥コスプレやビッチ化シチュエーションなど、作品によってエロシチュの味付けを変えることで飽きさせない工夫が施されていますが、前述した通りに二次元ち○こパワーで綺麗なお姉さんヒロインをがっつりファックして征服するというシンプルな獣欲に基づいた凌辱エロとしてのストレートさが全てにおいて基本。
エロ展開前半では絶望的な状況にありながら芯の強さなどで何とか抵抗を示し、恐怖感や屈辱感に侵食されていく描写は王道的であり、もちろんそのまま敗北することは確定ながらも、この抵抗が更に相手を追い詰めるアイテムや状況の投入を呼び込んで、読み手側の嗜虐心を刺激する効果を発揮。
媚薬による性的快感の強制や、スパンキングやチョーキングなどによるサディスティックな責めによるマゾ属性の開花、度重なるエロ調教による陥落等々、悪役側に大変都合のよろしい(褒めてます)展開を素直に投入して、知性や理性を放棄して性的快楽を貪る状況に追い込まれれば、後はお下品な痴態を曝け出してよがり狂うメスの痴態をたっぷりご提供の使用も実に鉄板と言えるでしょう。
MakeYouBitch4  エロ演出としては、卑猥なフレーズ搭載の白痴系エロ台詞の連呼、快楽中毒になっている強烈なアへ顔、ぷっくりアナルやアダルト肉厚おま○こを肉棒やらオモチャやらが出し入れされる結合部見せつけ構図、子宮口をノッキング・オン・ヘブンズ・ドアな断面図など、過激なエロ演出をどんどん投入してアタックの強いエロ絵を連発させていきます(←参照 清楚美人のアへ顔アクメ! 短編「管理人は淫乱ペット」より)。
バスト&アップのアピールや派手なエロ演出の連続投入も含め、決して綺麗な絵、整った絵ではなく、それなりに荒さや乱れはありますが、とかく欲望の勢いと美人さんのお下品な痴態を魅せたいんだという熱意はよく伝わっており、トドメの中出しを一方的に決め込んで肉感ボディを強烈なアヘアヘアクメで染め上げるフィニッシュシーンのマッシブさまで力強く疾走しています。

  凌辱エロ的な、良く言えばストレートな王道、悪く言えばチープさのある様式美をどう感じるかで評価は分かれるかもしれませんが、非常に素直かつストレートな凌辱エロであり、初単行本ながら実用性の高い優良抜きツールをお届けしてくれた作家さんと言えます。
個人的には、美人管理人さんを監禁エロ調教で屈服させる短編「管理人は淫乱ペット」と、強気系若妻さんを寝取り凌辱な短編「人妻暴走~淫欲の料理教室~」が特にお気に入りでございます。