右脳『むいちゃいました!』

I'vePeeledHer 高橋ツトム先生の『NeuN』第6巻(講談社)を読みました。遠距離でも作用するノインの能力の恐ろしさが、脱出のための手段の冷酷さもあって強く伝わりました。バウマン医師、過去に問題はありつつその言葉は良心的で頼もしいですが、彼もどうなってしまうのか・・・。ヒトラーに対する忠誠心はほとんど無かったとも言われるハイドリヒですが、冷酷と悪名高い彼の策謀も気になるところです。

 さて本日は、右脳先生の『むいちゃいました!』(ワニマガジン社)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『色欲アジテーション』(茜新社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
変態チックな性癖や願望が解放される妖しい高揚感と肉感ドスケベボディが強烈な快感に包まれるエロシーンの実用性が魅力の作品集となっています。

I'vePeeledHer1 収録作は、陸上ユニフォームを着用し人前で走ることに高揚した気分を感じるヒロインとその幼馴染の主人公はある日学校の廊下で初めてのセックスをするのだが、それを撮影していた読書部の先輩ガールに脅迫され、彼女と共に三人でセックスの動画配信に出演することになるのだが・・・な中編「むいちゃいました」全3話(←参照 “私本当に露出とか好きじゃないですから!”と言うのだが・・・ 同中編第2話より)、および読み切り形式の短編4作。
1話・作当りのページ数は22~32P(平均27P弱)と幅はありつつ平均値としては中の上クラスのボリューム。ストーリー面にも存在感のある中編と話としてはコンパクトにまとめた短編になっており、共にエロの量的・質的な満足感は強く仕上げられています。

【変態チックな欲望の解放の妖しげなエネルギー感が魅力】
 作劇の方向性としては、変態的な性欲の発露に由来するインモラルさを有しつつ、その濃淡は作品によって様々であり、欲望のほの暗さを適度に織り込んだ中編からラブストーリーとしての朗らかさの方が優先されるライトな読み口の短編「ひなたちゃんのおねがい」まで印象には幅があります。
 妖しげな先輩によってヒロインが自身の中にあった露出性癖を引き出され、先輩と同様に主人公も彼女の本性に中てられてヒロインの性癖の解放に加担するという流れの中編は、変態性癖の解放感とヒロインの理性がせめぎ合いながらも、前者に天秤が傾いていくストーリーとなっています。
露出という変態チックな行為の快感に染まり、主人公達の“歯止め”が効かなくなっていく展開にダーク&インモラルさを含ませつつ、主人公とヒロインの恋愛関係は明確に持続しますし、先輩の策謀も彼女が魅力を感じたヒロインの本性を共有する点にあるため、話として暗さや重さにつなげることはありません。
I'vePeeledHer2 M気質な教え子ちゃんのラブ&エロアタックを仕掛けてくる短編「ひなたちゃんのおねがい」、重度のブラコンなお姉ちゃんが優しくてピュアな弟君にふとしたきっかけで手を出しちゃう短編「宗明少年の可憐なる悩み」など(←参照 ピュアな弟君に変態お姉ちゃんの魔の手が迫る!! 同短編より)、中編の先輩ガールなども含めて積極的に事態を押し進めてくる変態ヒロインが多く、彼女達の“活躍”が漫画的な面白さに貢献しています。
友人の母親(バツイチ)への恋心を打ち明けて熱烈アタックな年の差ラブストーリーな短編「おばコン」、互いに一服盛ってエッチを画策する保険医さんと少年とが互いの恋心に気が付かないままセックスに成功なエロコメ系の短編「ドラッグアンドドロップ」なども、基本的には陽性の読み口でありつつ、そこにほんのり倒錯性をエロシチュに織り込んだタイプ。
 溢れる欲望への戸惑いとそれを越えた解放感とを基調とする作劇であって、ラブエロ系としての甘味はあまり強くありませんが、読み口としては穏当さを共通させており、エロはハード&アブノーマルにしつつ、訴求層を広く取ったスタイルと総括できるでしょう。

【巨乳&巨尻のドスケベボディな変態ガール&レディ】
 20代半ば~後半程度と思しき短編「ドラッグアンドドロップ」の保険医さんや、30代前半程度と思しき短編「おばコン」の友人の母親など、アダルト美人も投入しつつ、人数的な主力は女子校生級の美少女さん達。
 快活な幼馴染&陸上ガール、妖しげな色香の先輩、サバサバとした性格の友母、おっとり無邪気な幼馴染&教え子ちゃん、普段は厳格で独占欲の強いお姉ちゃんなどなど、多彩な性格付けのヒロイン達であり、彼女達がドスケベな本性や変態チックな性癖を曝け出すことのギャップも魅力の一つ。
中編作の先輩や短編「宗明少年の可憐なる悩み」の姉ヒロインなど、自らの性癖を自覚した上で積極的にことを押し進めてくる変態ガールも多い一方、中編では強烈な露出願望を有しつつ、理性ではそれを最後まで否定し続けることで快楽の強烈さと背徳感を高める仕掛けとした中編のメインヒロインの描き方にも魅力を感じます。
I'vePeeledHer3 身長の高低や肢体全体の肉感の強弱などに一定の幅がありますが、巨乳&巨尻のグラマラスボディであることは共通しており、柔らかさと重量感で程好く垂れる釣鐘型巨乳やもっちもちの触感とデカさの主張がある巨尻のストレートなエロさは、女体描写において十二分に強い存在感を生んでいます(←参照 眠ったフリで意中の男子に好き放題にされんとする先生だ! 短編「ドラッグアンドドロップ」より)。
加えて、艶っぽいぽってりリップや程好いサイズ感の乳輪&乳首と、体パーツ描写にも適度な濃度の淫猥さを含ませて、女体のエロさを形成。
 絵柄そのものは親しみやすい漫画絵柄でありつつ、表情付け等に良い意味での下品さを香らせる淫猥な印象を混和させており、両者のバランスが魅力となる絵柄と言えるでしょう。

【アブノーマルな快感にのめり込む熱量と描写のアタックの強さ】
 ページ数の多さもあって、エロシーンには十分なボリューム感があり、濡れ場の分割構成を採ることもありつつ、基本的には欲望がノンストップで加速していく強い高揚感で突き進むシークエンスをたっぷりと魅せるスタイル。
 他人にセックスや裸体を見られるかもしれないというスリルや実際に見られてしまうことでの一種被虐的な快感を基調とする露出プレイ、力強く抱きしめられたりガンガン突き込まれたりな激しい行為を望むソフトM的な願望、ピュアな弟君を騙しつつ独占欲や庇護欲を含んだサディスティックさも感じさせる近親セックス、媚薬と催眠薬を双方が飲ませつつの疑似睡姦セックスなど、アブノーマル感のあるエロシチュが多いのは作劇面で述べた通りであり、作劇としてもエロとしてもシチュエーションの魅力を核とする構築と言えるでしょう。
 美人&美少女フェイスがお下品な表情でち○こをバキュームする“ひょっとこ”寄りのフェラ顔は前戯パートにおける(好みも分かれる)特色の一つですが、密着しながらの性感帯への愛撫や互いに全裸になっての股間さわりっこ、パイパン仕様の股間にむしゃぶり付くクンニ描写など、両者が興奮に呑まれる熱気や描写のねっとり感が明確な強み。
前戯パートにたっぷりと尺を採る分、抽挿パートが量的に圧迫されるケースもあれば、逆に抽挿パートの量的充実感を明確に図るケースもありますが、ヒロインのドスケベボディの存在感と、男女の体の密着感や組み敷いたり組み伏せられたりな攻防を物語る構図の使用でパワフルな絵作りが為されています。
I'vePeeledHer4 アヘ顔チックなものも含めて乱れまくりな熱っぽい官能フェイスに短い単語が連呼される切羽詰まったハートマーク付きの台詞回し、柔肌や股間をじっとりと濡らす液汁描写と、十分な密度とアタックのエロ演出を施して(←参照 中編「むいちゃいました!」第1話より)、快楽の強烈さや没入感を形成し、女体描写と合わさって質的なボリューム感を押し上げています。
 AV構図的なものも含めてちんこが出し入れされる結合部をがっつり見せつける描写や媚肉をかき分ける断面図をインパクト強く要所に投入しており、中出しホールドやら巨尻わしづかみやらで最奥まで密着しつつたっぷり中出しで両者KOなフィニッシュへとパワフルに突入していきます。

 変態チックな欲望の妖しさを適度に感じさせつつ、シナリオワークとしてはポジティブさを失わないタイプであり、また強烈な快感に男女双方が駆動されるストレートにパワフルなセックス描写も強い魅力と言えるでしょう。
個人的には、普段は厳格で堅物なお姉ちゃんが弟君の前ではド淫乱フェイスになって搾り取ってくる短編「宗明少年の可憐なる悩み」が最愛でございます。

ブラザーピエロ『お姉さんと汗まみれ』

SweatyWithElderBeauty わらいなく先生の『ZINGNIZE』第3巻(徳間書店)を読みました。三人目の“甚内”の登場となりましたが、彼の紹介の経緯やよりにもよって伊達政宗と密会しているあたり、長安の幕府に対する忠誠に怪しさがぷんぷんしますし、そりゃ佐渡守も注視するわなと。
ムキムキマッチョで禿頭な鳶沢甚内の奥さんがエロエロ豊満ボディでありつつ可愛らしい人で大変素敵です。

 さて本日は、ブラザーピエロ先生の『お姉さんと汗まみれ』(クロエ出版)のへたレビューです。先生の前単行本『部活少女パラダイス 汗っかきの天使たち』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
スレンダー美脚巨乳な美少女&美女ヒロインとのポジティブなラブストーリー&汗とスメルに包まれる肉弾ファックが楽しめる1冊となっています。

SweatyWithElderBeauty1 収録作は、生まれ故郷の島をマッスルアイランドにするため、遺したスポーツジムを復興させることを亡くなった祖父から遺言された主人公は、憧れであった幼馴染のお姉さんにジムの運営を手伝って貰うのだが、別の女性達からのアタックもあって彼女との仲がなかなか進展せず・・・?な中編「トレーニングガールズ」前中後編(←参照 初めはひ弱な主人公と力持ちなお姉さんだが・・・ 同中編作前編より)、勤務をサボってパチンコを遊戯中、とある事情でヤクザ軍団から逃走している女の子の逃亡を手助けすることになったタクシードライバーの主人公は夢や希望を失った人生にすっかり疲れていたのだが・・・な連作「私の彼はタクシードライバー」「私の目標はトラックドライバー」、および読み切り形式の短編・掌編3作+各作品のカップルがマッスルアイランドに大集合な描き下ろしエピローグ(6P)。
なお、掌編「ウルトララッキー成人祝い」(4P)は前々単行本『働くオンナの熟れた汗』(同社刊)に収録の連作「ウルトララッキー」の後日談的作品であり、宣伝漫画の部類。
この掌編と描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は22~36P(平均27P強)と幅はありつつ平均値としては標準を上回る水準。作品構成としてはストレートにエロメインながらも、頑張る人を応援する様なポジティブさのある作劇の読み口の良さも大きな魅力となっています。

【性愛のエネルギー感とそれぞれの日常を歩むポジティブさの結合】
 作劇の方向性としては、ドタバタラブコメディ的な方向性を基調として、エロ的に美味しい状況が転がり込んでくる棚ボタ感や変態チックなプレイや性癖を比較的ライトな雰囲気で提供する面白さなどを加えたスタイル。
そのスタイル自体に面白みを有しつつ、この作家さんの作劇の特色はストレートな性欲に対する男女を問わない称揚と、それらを含めて目前のことに頑張る人物が等身大に報われる展開のポジティブさであって、素直で前向きなエネルギー感が作品を貫いています。
 祖父の遺言であるマッスルアイランドを目指す中編や、謎の組織に追われヤクザにニンジャも登場する世間知らずお嬢様との逃避行な連作、奨励会(作中の名称は“精進会”)の年齢制限目前で四段への昇段を目指す主人公に女流王者なヒロインがエッチなご褒美をねだられる短編「あなたも一緒に姫将棋」など、展開としては漫画チックに突飛なものも多く、それがコミカルな楽しさにつながっています。
SweatyWithElderBeauty2その上で、生まれ故郷の人達に健康的で幸せな生活を送って欲しい(中編)、状況に流されるのではなく自分自身の選択で人生を歩みたい(←参照 自由に生きたいヒロインとそれを忘れていた主人公 連作前編「私の彼はタクシードライバー」より)、夫婦として愛し合いたいし将棋も強くなりたい(連作)等々、登場人物達のモチベーションはいずれも素直で健全なものとして描かれているのが明確な特色と言えます。
 よりストレートに恋心と性欲の熱量と充足が描かれる短編「戸鞠先生のエッチな特別授業」も含め、セックスで快感を満喫し、それが彼ら彼女らのモチベーションを高めて進んでいくことを手助けしてくれるという描き方は、読者に登場人物達を祝福する気持ちを喚起すると共に、読者自身に対しても応援してくれるような読書感を形成しています。
 組織からの逃亡劇というドラマチックな展開を有する連作や、こつこつ頑張る主人公にとってハーレム的な状況でありつつあくまで憧れのお姉さんへの恋路を基盤とする中編など、話の風呂敷の広げ方には幅はありつつも、微笑ましいハッピーエンドで登場人物達がこれからも共に歩んでいけることを示唆して、頼もしさを感じさせるまとめ方になっています。

【男性のモチベーションを高める魅力のあるしなやかボディのヒロイン達】
 メインヒロインの雫さんを含めてエッチな年上お姉さんコンビが登場する中編や、30代前半で教授職を務める美人教員さんが登場する短編「戸鞠先生のエッチな特別授業」など、単行本タイトル通りに年上の綺麗なお姉さんヒロインが登場する作品がある一方、同年齢層の奥さんや年下の幼馴染ガールや暴走お嬢様なども登場しており、必ずしも“お姉さんヒロイン(広義)”に特化した作品集でないことは要留意。
エッチな女教師さんや人妻さん、ツンデレ幼馴染な格闘ガールに奔放なお嬢様ヒロインとキャラメイクにキャッチーな要素を入れ込みつつ、記号的な属性で固めるのではなく、男性達の恋愛対象という面を含めてその言動が彼らのモチベーションとなる人物として描かれており、彼女達の本意に踏み込むことに意味がある存在として描かれています。
 また、過去の挫折から人生に諦観を抱いている中年男性、運動が苦手なのにスポーツジムの運営をすることになった青年、ヒロインへの恩義を忘れず好意を抱き続ける朴訥な男子学生等々、主人公の男性達は弱さや不器用さを有しつつ、それらをヒロインとの性愛関係の中で解消し、個々の努力や新たな一歩で前向きな歩み方を得るという描かれ方になっているのは作劇の核心を為す要素と言えるでしょう。
SweatyWithElderBeauty3 ヒロインのボディデザインについては、すらりとした美脚もあって等身が高く、全体的に締まった印象の体に、一部の貧乳キャラを除いて、十分なボリューム感のバスト&ヒップを組み合わせたものであり(←参照 このすらりとした美脚の長さ 中編「トレーニングガールズ」後編より)、存在感を主張する乳首や濡れて淫猥さを増す唇や舌、秘所などの粘膜描写のエロさと肢体全体のしなやかな美しさのバランスが特徴的です。
 美脚を包むストッキングの描写へのこだわりはこの作家さんらしい点であり、それも含めて衣装は色々と充実。
なお、次第にマッチョになっていく中編作の主人公を含め、男性のボディが筋骨隆々なデザインがメインであり、その恵まれた体躯でヒロインを圧倒する存在としてではなく、彼女達の期待に応えられる力強い存在として表現されており、柔らかな女体との好対照を和姦の中で形成しています。

【スレンダー巨乳ボディの存在感と美脚スメルへのこだわり】
 続きモノの序盤で導入パートをしっかりと描いたり、複数に分割したプレイ内容から核となる抽挿パートにつなげる構成があったりと、毎度長尺の一シークエンスを形成するわけではないものの、ページ数の多さもあって十分にボリューミィな濡れ場を提供することは各エピソードに共通。
 ジムに通うエッチな人妻さんとのエロエロトレーニング&3Pセックスであったり、ニンジャガールに見られながらのカーセックスであったりとエロシチュとしての味付けに変化をつけたり、女流棋士な奥さんに脚で将棋を打ってもらうのを見て楽しむ特殊なプレイ?があったりと、エロシチュやプレイに多彩さを設けつつ、合意の上で性欲や恋愛感情をストレートに発揮していくパワフルな和姦エロに仕上げるのがメインのスタイルと言えるでしょう。
 ストッキングに包まれた美脚のスメル&テイストを味わったり、脚コキであったりとこの作家さんらしい美脚へのこだわりを示すプレイに加え、秘所の味と匂いに包まれながらのクンニであったり、艶っぽい唇が肉棒を包み込むねっとりフェラであったり、柔らかボディの感触を満喫する指や舌での愛撫であったりと前後パートのプレイ内容も豊富であって、双方が行為に耽溺していく熱っぽさを形成。
SweatyWithElderBeauty4 抽挿パートは、スレンダー巨乳ボディの存在感を強く打ち出した上で、逞しいボディの男性がパワフルなピストンを繰り出して、男女双方が行為に夢中になっているエネルギー感を強く打ち出していますし、ここでも抽挿を繰り返しつつ美脚を嗅いだり口に含んだりといったフェティッシュな要素を織り込んでいるのが特徴となっています(←参照 美人教師の足先は甘い 短編「戸鞠先生のエッチな特別授業」より)。
 女体そのものの存在感や、露骨さのある結合部見せつけ構図、柔肌をじっとりと濡らす汗や淫液の描写にそれと組み合わされる各種粘膜描写と女体そのものの強い煽情性を武器としており、熱っぽい官能フェイスやパワフルな擬音に存在感はありつつ、演出面ではむしろ量的な過剰さを抑制したスタイルとも感じます。
 中出し連発的な構成もあれば1回戦をじっくりという構成もありますが、2P見開きでの中出しを基本とするオーラスの射精シーンに盛り上がりの最高潮を持ってくるエロ展開は共通しており、男性の体躯に一定の存在感を持たせたパワフルHの〆として高い熱量をラストまで貫いていると言えるでしょう。

 作劇面でもプレイ内容を含めたエロ描写でも、この作家さんらしさをしっかりと感じさせつつ、キャラメイクやストーリーに引き出しの多さも感じさせた最新刊という印象。
個人的には、人生に疲れていたおじさんが若者の自由奔放さに救われる連作と、眼鏡美人美熟女さんが若者のストレートな好意と欲望にメロメロな短編「戸鞠先生のエッチな特別授業」が特にお気に入りでございます。

沢尻メロウ『ギャルな妹は催眠プレイでイキまくるっ!』

GalSisterInHypnoticPlay はしゃ先生の『さめない街の喫茶店』最終第2巻(イースト・プレス)を読みました。作中の不思議な世界の謎、そして何故大人になった彼女がそこに来た理由が明かされたのですが、ヒロインとこの世界の別れは寂しくもありつつ、何処かでつながっていると感じらせるラストが素敵でした。
今回もお洒落感のある美味しそうなお菓子&料理の数々で読んでいてお腹が減りましたね。

 さて本日は、沢尻メロウ先生の『ギャルな妹は催眠プレイでイキまくるっ!』(ティーアイネット)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりのレビューとなりますが、“らくじん”名義での『絶対服従カメラ』(キルタイムコミュニケーション)等、過去作のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ギャルな妹ちゃんを催眠で好き放題な展開と多彩なシチュエーション&コスチュームでのパワフルHが楽しめる1冊となっています。

GalSisterInHypnoticPlay1 収録作は、生意気なギャル妹・葵に欲情していた主人公は、ダメ元で購入した催眠ピアス&マイクのセットを妹に使用したところ、彼女を催眠状態にしてセックスに持ち込むことに成功するのであるが、何故かこの催眠状態を解除することが出来ず、嘘を嘘で塗り固めていく内に事態は深化・拡大の一途を辿り・・・?な長編「ギャルな妹は催眠なんか信じない!」全6話(←参照 普段は反抗的なギャル妹が言いなりに!? 同長編第1話より)+描き下ろしフルカラー幕間劇(1P)。
描き下ろし幕間劇を除き、1話当りのページ数は28~36P(平均33P)と標準を上回る大ボリューム。長編作としてストーリー性に相応の存在感を持たせつつ、やりたい放題のエロシーンの満腹感も強く仕上げられています。

【催眠エロとしての王道テイストとユニークな捻り方】
 催眠・常識改変というエロ漫画的にお馴染みかつ強力なギミックを有する本作は、ヒロインを好き放題にしちゃうという黒い全能感や支配欲の充足というこのサブジャンルらしい特色を含んだシナリオワークと言えます。
催眠エロでは主人公の欲望の肥大化や暴走が事態の拡大を招くことが多いのに対し、本作はそのような面も持ちつつ、主人公側が催眠のオン・オフをコントロールすることが出来ず、破綻を回避するために催眠の上塗りや妹以外のヒロインの巻き込みを繰り返していくという構図が一つの特色。
GalSisterInHypnoticPlay2 構図はどうあれ、催眠状態の葵ちゃんに様々なプレイをさせたり、彼女の友人である乙葉ちゃんや義母であるまなみさんも催眠にかけてセックスしまくりライフを更に充実させたり(←参照 三段尻重ねトリプルくぱぁだ!! 長編第5話より)、更には学校の生徒全員の常識改変を仕掛けて・・・と催眠エロライフが大変な状態に至るのですが、催眠をかけている側の主人公が、催眠グッズについて事情を知っており暗躍する義母・まなみさんに催眠を掛けられる事態が発生することで、“何が本当なのか”が不確定になっているのも催眠というギミックを用いた作品らしいとも感じます。
 事態をコントロールできない主人公の不安や焦りは状況の拡大に拍車をかける面はあるのですが、同時に彼の妹に対する強い恋愛感情や欲望は一貫しており、やりたい放題の狂乱と義母の策謀の中、終盤において彼自身がいい意味で“開き直る”ことで決断を下しており、彼自身の主体性は揺らがないことが話としてのブレの無さにもつながっています。
際限無しの状況の拡大が如何なる決着を迎えるのかは読者諸氏自身に確かめて頂くとして、主人公の好き放題による関係者の破滅を外的作用によって明確に回避させつつ、童話『青い鳥』の如きラストという印象で、紆余曲折はありつつ、主人公とヒロイン相互の想いは実は変わらないのだというまとめ方で読後感を温和に仕上げています。

【華やかさとエロさのあるスレンダー巨乳ボディなヒロインズ】
 メインヒロインである葵ちゃんとその友人であるサブヒロイン・乙葉ちゃんは女子校生級の美少女であり、ここに主人公と葵の義母であり学校での教師でもあるアダルト美人のまなみさんが加わります。
 ギャル妹な葵ちゃんは兄に対してツンツン&生意気な態度をとる女の子であり、催眠状態でもこの性格を保ちつつ、同時にセックス関連の命令には従ったり、主人公には淫乱な様子を見せることになったりという非服従と服従の両面が存在し続けることが、エロの趣向を盛り上げる要素とも感じます。
催眠状態化でアナルを開発されちゃう乙葉ちゃんや、ストーリー面の鍵を握りつつエロ面では女性上位なプレイを見せるまなみさんは、どちらかと言えばエロのゴージャス感を高めたり、セックスの趣向のバリエーションを広げたりな役割が大きく感じられ、主人公は歪んだ形とは言え、基本的に葵ちゃん一筋で、ハーレム構築的な様相は意外に控えめ。
GalSisterInHypnoticPlay3 白ギャル・黒ギャル・黒髪短髪美人と三ヒロインそれぞれでキャラデザの明瞭な描き分けが為される一方、ボディデザインについてはスレンダー巨乳ボディで一貫しており(←参照 白ギャル&日焼けギャルコンビネーション、ヤッター! 長編第2話より)、柔らかバスト&ヒップの存在感と、締まったウェストやむっちり太股から伸びる美脚から感じる女体のしなやかさが共存するエロボディとなっています。
ルーズソックスな制服に露出プレイ用のドスケベ衣装、サキュバスコスプレ、エロエロウェディングドレスと葵ちゃんの衣装は多彩に用意されていますし、その他のヒロインもホットパンツな私服や黒スト教師スーツ、ボンテージ姿などを投入。
 キャッチーな二次元絵柄はギャルっぽい華やかなキャラデザとの相性が良く、丁寧な描き込みによる色気感の程好い強さも魅力的。表紙絵と完全互換で絵柄が安定しているのも安心材料でしょう。

【多彩なエロシチュ&アタックの強いエロ演出の催眠エロ】
 ページ数の多さもあって、総和としては濡れ場のボリュームは十分大きく用意されていますが、シチュエーションやキャラの変化によってエロシーンを分割構成することが多く、個々のシーンに関しては尺は中の下クラスであって、たっぷり長尺の一シークエンスを期待するのは避けるべきでしょう。
 催眠というギミックを用いて自らの欲望を叶えていくエロシーンであるため、前述した様に支配欲や倒錯性を明確に含んだ描き方であると同時に、主人公にとってもアンコントローラブルということもあって欲望の一方向性を過剰に押し出すことはなく、ヒロイン側も羞恥や困惑もありつつそれを催眠と性的快楽で押し流されるというアンビバレンツなリアクションを示しているのが、エロシチュの味付けとしての肝という印象。
 常識改変エッチ、3P・4Pなウハウハ複数人セックス、コスプレなりきりセックスに露出プレイ、野外セックス、クラスを巻き込んでの乱交エロ、アナルセックスや女教師搾り取りセックスと、エピソードやキャラによってエロシチュやプレイ内容を様々に用意しており、催眠エロとしての趣向を保ちつつ印象を一本調子にしない工夫が為されています。
 催眠下でのオナニー開陳やご奉仕フェラ、Wパイズリにドスケベ衣装での露出など、羞恥を感じつつも体も心も進んでエッチなことをしてしまうという相反する様相の前戯パートとなっており、ぐちゅぐちゅに濡れていく秘所やご奉仕プレイからの白濁液発射とそれを喜々として受け止めるヒロインの淫猥な描写などを抜き所として用意。
GalSisterInHypnoticPlay4 すっかりトロトロな秘所に挿入すれば、催眠の効果もあってかヒロイン達は最初から感じまくりで、ピストンによって更に蕩けていく流れを形成しており、瞳の中のハートマークや乱れた描き文字のハートマーク付きボイス、汁だく秘所をストレートに共通する結合部見せつけ構図など、十分に強いアタックのエロ演出を程好い密度と緩急で施す痴態描写を連続させます(←参照 挿入されて蕩け悶絶 長編第4話より)。
 前述したエロシーンの配置もあって、エロシーンの全体の分量に比してフィニッシュまでのタメにはやや不足を感じることはありますが、演出的な盛り上げと1Pフル~2P見開きのインパクトもあってハイカロリーな中出し描写を複数用意して抜きツールとしての満腹感を生み出しています。

 催眠エロとしての王道的な魅力を作劇・エロ共に有しつつ、主人公と妹の関係性や事態がコントロールできない危うさといった点で一捻りを効かせることで独自の面白みを持たせています。
個人的には、ホットパンツ姿もバニー姿も大変エロかった日焼けギャル・乙葉ちゃんがお気に入りですが、彼女の前穴セックスも欲しかったなぁと思います。

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