丸和太郎『すべてをあなたに』

SavingAllMyLoveForYou  高橋ツトム先生の『NeuN』第3巻(講談社)を読みました。ノインの言う“粉みたいなの”はヒトラーの言う量子としての意識、或いは霊魂のようなものなのかと思っていますが、オカルトめいてきたのは“ナチスもの”の定番ですね。
新たな土地、新たな兄弟の登場で話がどう転がるのか楽しみです。

  さて本日は、丸和太郎先生の『すべてをあなたに』(文苑堂)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『少女カラフル』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
華やかな二次元美少女ヒロイン達との甘味たっぷりいちゃラブ模様&キュートフェイスとしなやかボディが快楽に染まるエロシーンが詰まった作品集です。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で8作。1作当りのページ数は22~24P(平均24P弱)と標準的なボリュームで推移。ストーリーそのものに存在感はあまり無いものの、コンパクトな作劇の中での展開で魅せており、無理なく織り込んだエロシーンのボリューム感も適度に強く感じる構築となっています。

【程好い繊細さとたっぷりの甘味で魅せる棚ボタなラブエロ系】
  登場人物の心理を時にポエティックな筆致で紡ぎ出す叙情的で、一定のシリアスなドラマ性を感じさせる恋愛ストーリーを得手とする作家さんであり、今単行本で言えば短編「瑠璃伊江島純愛歌」がその路線にある作品ですが、今回はより軽快なラブコメディがメイン
元々信頼関係があったり、友達以上恋人未満であったりな状態から、ちょっとしたキッカケによってヒロイン側がグイグイとラブ&エロアタックを仕掛けてきて目出度く初エッチに~というラブコメディ的に王道な棚ボタ展開の幸福感があるシナリオワークが揃っています。
SavingAllMyLoveForYou1非常に分かり易くエロまっしぐらな展開ではありますが、そこはヒロイン達が主人公を好きだからこそ恥ずかしがりながらも大胆に振る舞ったり(←参照 空手ガールの大胆なラブエロアタックだ!! 短編「素直な口唇」より)、性的にピュアなのに背伸びをして誘惑したりな姿を彼女達の心情描写と合わせて提示することで、ラブストーリーとしての甘味を充実させているのはこの作家さんらしいと感じる点です。
また、男性主人公たちについても、ヒロイン達のアタックにドキドキしたり、混乱したりな純粋さを感じさせ、また彼ら自身の恋心を熱く語り出すことで、男女の対等性が生じており、恋愛ストーリーとしての誠実さにつながっています
  軽快なラブコメディとしての骨格を明確に持ちつつ、男女の心情描写の機微を比較的丁寧に魅せるスタイルはこれまでの作風通りに明確な特徴であり、読み手の嗜好によっては多少のクドさとして感じる可能性もありますが、微笑ましいラブラブ・ハッピーエンドまで適度な繊細さと十二分な甘味をバランスさせた雰囲気作りで安定していると評し得ます。

【柔らか美巨乳&スベスベ柔肌の美少女ヒロインズ】
  卒業と同時にお嫁さんとなった短編「すべてをあなたに」の新妻ヒロインや、離島の診療所で医者である主人公を看護師姿で手伝う短編「瑠璃伊江島純愛歌」の南国少女など、数名の例外は存在しつつ、人数的には女子校生ヒロインがメイン
真面目でしっかり者な弓道ガール、主人公がマゾ気質と勘違いして精一杯イジメようと健気に頑張る彼女さん、愛する旦那や彼氏さんに全力で尽くそうとする良妻タイプにちょっと不思議なおっとり系ガールなどなど、それぞれキャッチーな要素を持たせてキャラクターの印象の多彩さを図りつつ、前述した通りに彼女達の色恋沙汰における直向きさや純粋さを重視したキャラクター描写に仕上げています。
ちょっと特殊なプレイを仕掛けてきたり、裸体を見せつけたりとほんのりアブノーマル感こそありますが、ほぼ全員が処女ヒロインであって、変態キャラ的な突き抜け方はしておらず、あくまで恋心故にそういった大胆さを発揮するというヒロイン造形は、棚ボタ的な幸福感を増幅。
SavingAllMyLoveForYou2  理想のおっぱい胸像作りを真面目に探究する男子を振り向かせようと奮闘する貧乳女子な短編「勾配のヴィーナス」のヒロインを例外としつつ、柔らかさMAXのたっぷりバストをお持ちな巨乳美少女さんが勢揃い(←参照 おっぱい! 短編「みせられて・・・」より)。
スベスベ&つやつやな柔肌、十分なボリューム感の乳房と控えめサイズの乳首&乳輪な美巨乳、綺麗な弧を描く桃尻にパイパンor薄い茂みの股間と、バスト&ヒップの量感に由来するストレートなエロさは十分に打ち出しつつも、女体の整った美しさも重視するタイプと言えます。
  肢体の肉感に由来するセックスアピールと、修飾性の高い密度の高い描画の組み合わせという当世流行のスタイルの方法論を高い水準で実践するスタイルであり、フルカラーの表紙絵と中身のモノクロ絵に印象の差異をほとんど感じさせません。

【程好いアタックの演出を濃密に施すラブラブH】
  エロシーンには十分な尺があり、その中で前戯・抽挿パートの両方に射精シーンを設けるか中出し連発の構成を取るかによって複数ラウンド制を形成。
SavingAllMyLoveForYou3  アンビバレンツな感情がヒロインに攻撃的な形で向かってしまう短編「瑠璃伊江島純愛歌」の序盤を例外としつつ、その作品の中盤以降も含めていずれもラブエロ系のシチュエーションであり、ヒロインによるご奉仕プレイや騎乗位での腰振りなど(←参照 短編「青春パラフィリア」より)、ヒロイン側の積極性を示しながら濡れ場のシークエンスを形成。
  豊満バストに柔らかく包まれてのパイズリに、ちっぱいズリ、豊かな乳房を吸いながら手コキしてもらったり、拘束&顔面騎乗されながらのお口奉仕責めを受けたりなど、キャラ設定に合わせた多彩なプレイを前戯パートで投入し、基本的にはここでも射精シーンを投入しています。
前戯パートの後に、二人の愛を確かめ合う台詞を交わすことで一拍置いてから抽挿パートへと移行しており、破瓜の描写を投入してその痛みや淫洞のキツさに言及しつつ、双方の愛情が言葉で紡がれるたびにセックスの熱気と快楽が強く盛り上がっていくことで和姦エロとしてのパワフルさを形成しています。
SavingAllMyLoveForYou4  汗や涎などの体液に濡れる柔肌、涙で潤む瞳のとろんと蕩ける様やハートマーク付きの嬌声やラブ台詞など、演出面ではアタックとして抑え目なものを十二分な濃度で施すスタイルと言え(←参照 短編「しあわせの双房」より)、舌を絡めるキスや結合部のアップ構図なども含めて男女の肢体の密着感を重視した濡れ場となっています。
ヒロインが両脚を絡めるいわゆる“中出し固め”や、指を絡める恋人つなぎ、濃厚なキスなど、エロシーン終盤では双方の台詞描写に加えて、体位や動作でもラブエロ系としての甘味や陶酔感をより強いものに仕上げており、前戯パートか抽挿パートで既に射精シーンがあってもそれをさらに上回るボルテージで強烈な幸福アクメに浸るヒロインを1Pフルで描いて中出しフィニッシュとしています。

  ラブエロ系としての読み口の良さと実用性の高さを、共に甘味から生み出す技量には安心感があり、幅広い層に安心してお勧めできるタイプの作品群。
個人的には、真面目な弓道ガールがラブ&セックスにトロトロに蕩ける姿とその柔らかおっぱいの感触をたっぷり鑑賞できる短編「しあわせの双房」が最愛でございます。

コバヤシテツヤ『牝豚、ぶち犯す!!』

FuckBitchesHard  南勝久先生の『ザ・ファブル』第15巻(講談社)を読みました。組長が死亡フラグを立てまくっていたのでもしかして逆に・・・と思っていたのですが、仁義の人だったので残念です。佐藤には山岡-砂川ラインを粉砕して仇を取ってほしいですが、色々と因縁のある“マツ”がカギになりそうですかね?

  さて本日は、コバヤシテツヤ先生の(成人向け)初単行本『牝豚、ぶち犯す!!』(クロエ出版)のへたレビューです。ほのぼのとした雰囲気の『まんがタイムきらら』系列の四コマ漫画作品を描いておられた作家さんなのですが、何がどうしてこうなった感は正直あります。
それはともかく、悪意と狂気が支配する中でヒロイン達が苛烈な性的行為とバットエンドに沈み込んでいくハードな凌辱・寝取られエロとなっています。

FuckBitchesHard1  収録作は、若い頃の荒れた性生活から足を洗い、優しい旦那との婚約を果たして新たな生活を送る幸福を噛み締めていたヒロインは、彼女の荒れた生活の原因であったゲスなチャラ男と再開してしまい、過去の自身への負い目もあって彼の為すがままに玩具にされてしまうことに・・・な中編シリーズ作全3話(←参照 二人の家に押し入られて 同シリーズ第2話「Nasty Trash Rage」より)、妊娠できないことに悩む兄と兄嫁が特殊な性行為で妊娠率が上がると信じ込み、変態エロ漫画である主人公の性生活への参加を依頼することで主人公の積もり積もった兄嫁への恋愛感情が暴走な連作「妊活家族」前後編、子宝祈願の神社として高名な白鴉神社の巫女に志願した少女を待っていたのは狂気の孕ませ儀式で・・・な短編「白鴉の巫女」+中編シリーズのスピンオフでもある描き下ろしフルカラー後日談(4P)、および読み切り形式の短編「いもうとサクリファイス」。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は20~34P(平均28P強)と平均値としては標準を上回るボリュームで推移。シナリオワークとエロとが絡み合った上でストーリーとしてもエロ描写としても強烈なインパクトを叩き出しているのは間違いありません。

【ヒロインの幸福と尊厳を踏み躙る無慈悲な凌辱展開】
  表紙絵と単行本タイトルから察することが出来る通りに、明確な凌辱エロであって、ソリッドな欲望や悪意がヒロインをどん底に突き落としていくダーク&ヘビィな作劇が連発されており、この路線で貫き通した著者の胆力を先ずは称賛すべきと感じます。
荒れた生活から救い出してくれた旦那と幸福に生きていくことを誓った女性が、過去の男に玩具にされ、幸福な関係をズタボロにされ、凄惨な結末を迎えることになる凌辱&寝取られ作品である中編シリーズを筆頭として、単に性的欲望によって身体が蹂躙されるだけでなく、ヒロイン達のアイデンティティや登場人物の善意が損壊させられる故の胸糞悪さが充満しています。
FuckBitchesHard2  お兄ちゃん大好きな妹を金儲けの道具としてしか見ない兄(←参照 短編「いもうとサクリファイス」より)、自身がボロボロにした相手を再び性玩具として扱うチャラ男、兄嫁への想い故に暴走し、彼女の心身を破壊することになる義弟など、悪役である登場人物達は、真っ当な人間の情や倫理観を持ち合わせない者として存在感を放っており、生じた惨禍に対して向き合ったり、報いを受けたりしないことも、良くも悪くも読み口の悪さ・重さに直結しています。
  ストーリー序盤でコミカルな雰囲気を打ち出すこともあるのですが、そこからの地獄絵図への転落に対するある種の前フリであって、ストーリー展開における前フリとしてのタメには欠けますが、“上げて落とす”的な効果は相応に発揮されています。
いずれも明確に将来への禍根と惨禍の継続を示すバットエンドで閉められており、当人たちだけであればまだしも善良な人間や次世代にも悪影響を残す故の後味の悪さは非常に強く、凌辱系の作品に耐性がある諸氏も精神的に不良な時には読まない方がよいでしょう。

【美から醜へと変容していくスレンダー巨乳ボディ】
  登場人物の年齢層としては20代半ば~後半クラスの綺麗なお姉さんタイプと、概ねハイティーン級と思しき美少女さんとに分けられ、それほど明瞭な年齢的描き分けはないものの、前者は落ち着いた色気感を、後者は若者らしい華やかさを持たせたキャラデザインとなっています。
過去を断ち切って新たな幸福をつかもうとする女性、愛する旦那の赤ちゃんを欲するあまりに変態チックなプレイに挑戦な兄嫁、お兄ちゃんラブな妹ヒロインに巫女さんに憧れるピュアな美少女と、ヒロイン陣はそれぞれ善良さを感じさせるタイプで、それが序盤ではコミカルな雰囲気にもつながることもありますが、基本的には前述した極悪人達には良い餌食とされてしまいます。
  すらりと伸びた美脚もあって等身高めのスレンダーボディに巨乳&桃尻&比較的濃いめに陰毛の茂る股間を組み合わせた女体設計が基本であり、しなやかな印象が先行するもののボディの凹凸が比較的ハッキリしている分、バランスを整えるというより各体パーツの主張を目立たせるタイプと感じます。
FuckBitchesHard3妊娠によるボテ腹化、焼印を押されての腹部の淫紋、寝取られの進展に伴う清楚な外見からギャルっぽい外見への変容、鼻フックや鼻の孔への指の挿入など、清楚であったり華やかであったりなキャラデザインを大きく変容させることが多く(←参照 清楚な新妻だったのに・・・ 中編シリーズ第3話「Never Trust Rape」、バットエンドへと向かって“取り返しがつかなくなる状態”をヒロインの肢体をもって視覚化していきます。
  比較的角度をつけたシャープな描線で独特の萌えっぽさとデフォルメ感を形成する絵柄は、なるほど00年代にきらら系列で活躍した作家さんらしいと感じるタイプのものですが、そこに適度な重さ・濃さを重ねることでTI/クロエ系らしい絵柄になっていますし、全体的に重苦しい作劇の雰囲気ともよくマッチしています。
ただし、表紙絵のフルカラー絵と中身の絵柄には一定の差異を感じますので、店頭であれば裏表紙を確認することをお勧めします。

【凶悪なレベルで塗り込められるハードな演出と行為】
  明確にエロメインの構築であり、またエロシーンの進展や行為の過激化そのものがストーリーラインを形成していることもあって、作劇との相乗効果で性描写のインパクトを高めることに成功した構築となっています。
  凌辱エロとして一貫させつつ中編シリーズや連作など寝取られ系のエロシチュを組み合わせた作品が目立っており、ストレートな欲望の炸裂以上に、ヒロイン達の女性としての、また人間としての尊厳を踏み躙るような構図が目立っており、後述するプレイ内容の過激さを相まって、読み手を強く篩分けするタイプのエロシーンと言えます。
輪姦、イラマチオ、首絞めセックス、異物挿入によるアナルや性器の拡張、女体への噛みつき、出産ショーや脱膣などなど、プレイ内容としてもかなりハードなものが揃っており、苦痛と快楽とが混じり合った上で、両者が判別不能なただただ強烈な感覚がヒロイン達の身体を猛然と駆け抜けていくアグレッションで濡れ場をゴリゴリと推し進めています。
FuckBitchesHard4強烈な行為が強烈な感覚を生じさせるというスタンスが明瞭なエロ描写となっており、アヘ顔というか、意識を喪失しつつあるような表情付けに、もはや言葉にならない悶絶ボイスや半狂乱に連呼する台詞回し、台詞も擬音も濁音メインでアタックの強さを打ち出された上での高密度など、禍々しさを感じさせるレベルの演出を伴った痴態描写は、一種ホラー的でさえあります(←参照 連作「妊活家族」前編より)。
  兎角、勢いで押しまくる分、エロシーンとしての緩急や抜き所へのタメの確保といった部分で不足を感じることはあるものの、過激で過剰なエロ演出を伴う、激しい行為が否応もなく継続されていくシークエンスには猛烈な勢いがあるのは間違いなく、実用性の高低は読み手の嗜好に依るとしても、ヒロイン達を待つ苛烈な末路が如何なるものなのかという不安・哀悼によって読み手の意識を引き付け続けるエロシーンになっていると評し得ます。
  中出しフィニッシュでのオーソドックスな畳み方とは異なり、様々な形式で狂気や憎悪、悪意が噴出するラストとなっており、この点も読者によって評価が割れる点だとは思いますが、ともかく強烈な感覚にヒロイン達が支配され、悶絶しながら精液を内に外に浴びる無様な様子を提示して、過酷な展開の一応の〆としています。

  かなり読み手を選ぶタイプの作品揃いで、例えばhal先生などに近いタイプの狂気性・苛烈さを感じる作劇・エロシーンでした。
個人的には、実用的読書に使いやすいとは思えなかったのですが、とはいえ、寝取られエロと凌辱エロのハイブリッドにして、当然そうあるべきの破綻が最終盤で凶悪に炸裂する中編シリーズに度肝を抜かれました。

速野悠二『JKニンジャまりも忍法帖』

MarimoNinjaScroll  松江名俊先生の『君は008』第2巻(小学館)を読みました。友達を決して見捨てないという自身の正義を変な迷いや葛藤もなく貫き通す主人公、在り来たりではあるのですが、それでもシンプルに頼もしく気持ちの良い人物像になっていますね。
あやめさん、豊満バストは勿論のこと、尻下部から太股の肉感がミニスカでエロさ倍増ですな。

  さて本日は、速野悠二先生の『JKニンジャまりも忍法帖』(リイド社)のへたレビューです。なお、先生の前々単行本『僕が膣内射精をするセカイ系な理由』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満巨乳ボディな女忍者まりもちゃんの活躍と毎度のハードなエロ受難で大変なことになっちゃうエロとが詰まった1冊となっています。

MarimoNinjaScroll1  収録作は、普段は女子校生として生活しながら一たび命令を受ければ風祭一族の忍びとして闇の仕事に奔走し、敵対勢力との激しい戦いを繰り広げる美少女・まりもの活躍を描くタイトル長編「JKニンジャまりも忍法帖」全8話(←参照 自信満々だが果たして・・・!? 同長編第1話「危うし粘液忍法快楽責め」より)+カバー裏におまけのイラスト解説。
1話当りのページ数は18~24P(平均23P強)と標準的なボリュームで推移。長編作としてのお話的な読み応えはさほど明瞭ではありませんが、濡れ場の存在感は十二分に強い構成が安定して連続しています。

【伝統的で王道な女忍者の活躍&エロ受難のお約束感】
  山田風太郎御大の『くノ一忍法帖』シリーズからLilithの『対魔忍』シリーズまで、女忍者(くノ一)と言えば敵に捕らえられてエログロな責めを受けたり、はたまたそのエロ拷問からの逆転で任務を達成したりといった展開は、エンタメにおいて長大な蓄積のある王道であって、本作もその流れを素直に踏襲していると評して良いでしょう。
MarimoNinjaScroll2  長編ストーリー全体としてのドラマ性がある構成ではあまりなく、各話ごとに異なる任務とそれに関連するエロ的受難が描かれるオムニバス形式と言ってよく、基本的には凌辱色の強いエロシチュが毎度展開されていきます(←参照 まりもが邪悪な傀儡子の魔の手に! 長編第6話「傀儡!オールレンジ・アクメ」より)。
ヒロインを屈服させるための拷問や明確な害意を持つ凌辱が描かれる分、エロシチュの雰囲気としては一定の重さ・暗さもありますが、ヒロイン・まりもちゃんが毎回生還していることから分かる通り、各エピソードに勧善懲悪のお約束感やコミカルなオチが備えられているため、読み口が重くなることは、最終盤を除いて、ありません。
  ヒロインの隠された秘密が明らかになり、彼女を狙って数多の忍者勢力が死闘を繰り広げ、彼女を孕ませようと凌辱が繰り返される最終盤の展開は、それまでの展開と特に関係ない分、かなり唐突な印象があり、それまでに投入できていなかったエロシチュを詰め込むために用意された展開なのでは?と個人的には感じるところ。
この終盤展開の唐突さに加え、それまでエロはハードでもオチはコミカルに~という流れとかなり異なって後味の悪さをある程度感じるラストを迎えるため、終盤で評価が大きく分かれてしまう作劇とは感じますが、とは言え、その闇に生き、そして散る者としての無常観は、忍者ものとしては一つの王道と評しても間違いではないでしょう。

【健康的な肉付きの巨乳JKニンジャの一人ヒロイン制】
  作劇面でもある程度は重要な裏切りの女忍者・ほたるちゃんを一応はサブヒロイン的な位置付けにしていますが、基本的にはJK忍者・まりもちゃんの一人ヒロイン制と言って良いでしょう。
クナイ・ダートとワイヤを組み合わせた特殊な忍術を用いたり、女忍者らしく秘所に暗器を忍ばせたりと、忍者らしいカラテとジツの充実を示しながら、年頃の女の子らしく恋にドキドキしたりイケメンに目が無かったり、またドジなところがあったりと、親しみ易さのあるヒロイン造形と感じます。
MarimoNinjaScroll3  前述したほたるちゃんは、控えめバストのスレンダーボディであり、変化の術を長期間使い続けたためにフタナリち○こが生えてしまっているのですが、メインヒロインのまりもについては豊満さのあるバスト&ヒップを健康的な肉付きのある体幹に組み合わせた肉感ボディであり、二人が同時にエロに絡む際は対照的な女体設計が楽しめます(←参照 長編第3話「後輩くのいち巨根貫通術」より)。
セーラー服と忍び装束&褌を組み合わせた“JKニンジャ”らしい衣装デザインはなかなか面白いと感じましたが、基本的には徐々に服が破れていき~というお約束をしっかりした上で、肉感ボディを見せつける全裸セックスへと移行していきます。
  表紙絵のフルカラー絵ではアダルトな色気感が増していますが、単行本を通して安定している中身のモノクロ絵は少年漫画的な親しみ易いデフォルメ感のあるタイプで、懐かしさも感じさせるタイプ。とは言え、描き込み密度の高さでエロの濃厚感を出すなど、作画の手法論は現代的で、絵柄としても古臭さを感じさせません。  

【ハードで特殊なプレイによる半狂乱の痴態描写】
  サクサクとエロシーンに突入可能な設定・サブジャンルであるため、濡れ場の占める割合は十分に高く、また複数ラウンド制を基本として抜き所を随所に配置した構成を取っています。
  外国の褐色ショタ王子様を敵から守ってヒロインがリードする形でのおねショタHが描かれるエピソードもありますが、前述した通りにメインとなるのは凌辱・拷問系シチュエーションであり、明確な敵意・害意を含む行為として描かれている分、相応にハードで過激な雰囲気となっています。
蛙ニンジャによる媚薬粘膜&長い舌での前進愛撫責め、傀儡ニンジャによる全穴機械姦、拷問ニンジャによる激痛異物挿入&痛覚の快楽変換ジツ、幻術ニンジャによるヒロイン洗脳&幻影エログロファック、女ニンジャ同士によるフタナリレズファックなどなど、かなりハードであったりアブノーマルであったりなプレイが多く、抜きツールとしての評価の高低を大きく分けてしまう要因ではありますが、責めの特殊性・奇抜さを競うのは、『忍法帖』シリーズでも『対魔忍』シリーズでもそうであるように、このサブジャンルとしてはある種のお約束でもあります。
MarimoNinjaScroll4  特殊で過激な行為に対して、ヒロインの痴態描写もやはり特殊で過激なタイプを呼応させるという構図に概ね忠実なエロ演出となっており、特にエロ展開終盤ではアヘ顔チックな表情や瞳の焦点が定まらないままに絶叫する半狂乱の表情、犯される全身の肉穴から噴出する各種淫液、呂律の回らないエロ台詞に快楽や苦痛が入り混じった絶叫といったエロ演出を多用して(←参照 長編第8話「超絶怒涛!!忍法孕ませ合戦」より)、ヒロインの感じている感覚の強烈さを視覚的に強くアピールし続けています。
なお、異物挿入やフィストファックの際も含め、断面図にかなり注力している様子が認められ、拡張される膣内や子宮周り、直腸等を中心とした内臓をかなり丁寧に描き込んでおり、表現として丁寧で特徴的とは思うものの、絵柄との親和性の有無を含めて評価は割れると思われる要素
  ヒロインを拘束して嬲ったり、奉仕させたりな前戯パートと、秘所やアナル、同時にお口や場合によってはへそやら鼻やらもファックする抽挿パートにバランスよく尺を割り振って、それぞれに抜き所を設けており、その上で中盤以降の過激性のラッシュが強烈な構成と評したいところ。

  プレイ内容やエロ演出面で好みを分ける要素が多いと思いますが、『くノ一忍法帖』シリーズ以来の女忍者(くのいち)ものらしさを十分に有した作品に仕上がっていると感じます。個人的にはもっとハッタリを効かせて頂いてもよかったと思っているくらいです。
くノ一凌辱エロがお好きな方は是非チェックしてみて下さい。
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