大嘘『オナホ教室~女子全員妊娠計画~』

ClassOfOnaHoles のなかたま先生の『多田依さんはホメられない!』第1巻(電撃コミックス)を読みました。人を誉めるのは意外に難しいことがあるのは良く分かるのですが、ヒロインの不器用さと部下の女性の妙な方向への成長がコミカルな化学反応をしているのが楽しいところ。
とは言え、山下君はもっと怒られた方がいいと思いますね・・・。

 さて本日は、大嘘先生の『オナホ教室~女子全員妊娠計画~』(文苑堂)の遅延へたレビューです。先生の前々単行本『あしアソビ❤』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
可憐な美脚美少女さん達への復讐ストーリー&ストレンジラブを特殊なエロシチュでお届けな作品集となっています。

ClassOfOnaHoles1 収録作は、女子ばかりのクラスで孤立している主人公の少年は女子達から性的暴行に金銭巻き上げという凄惨なイジメを受けていたのであるが、そのイジメの一環で入手したオナホは、特定の相手と感覚がリンクし、かつ精液も届くワームホール・アイテムであり、主人公はこれを利用し次々とイジメ加害者達を罠に嵌めていくのだが・・・な長編「オナホ教室」全6話(←参照 すべすべストッキング脚コキ!うらやまイジメ許せない!! 同長編第1話より)+話として直接関係ないアナザーストーリー番外編、および読み切り形式の短編「靴下売りの少女」。
1話・作当りのページ数は20~28P(平均23P強)と標準的なボリュームで推移。長編として一定の読み応えはありつつ、エロメインの構築で安定しています。

【陰湿ないじめへの陰湿なワンサイドゲームの復讐劇】
 タイトル長編はいじめられていた少年によるエキセントリックな方法での復讐劇であり、イジメに加担していたクラスメイト達とそれを放置していた女性教師を遠隔ファックしていくという内容。
ClassOfOnaHoles2不思議なオナホを用いて遠隔で凌辱するため、主人公側がほとんどノーリスクであり、ヒロイン側は自分が何をされているか分からない状態で、主人公がイジメの中でさせられた様に、公衆の面前で情けない痴態を曝け出すという得体の知れない恥辱、そしてそれが自分にも伝播することへの恐怖に晒されることになります(←参照 次は自分もこうなるのでは・・・ 長編第4話より)。
 主人公の関与を認識できないヒロイン側が妊娠の危険性を認識できない状態で中出しを連発され、妊娠を知って精神的に弱った状態で主人公が快楽漬けになっているヒロインを更に蹂躙することで全員への復讐完了という流れであって、主人公側のワンサイドゲームである分、緊張感のある攻防といった展開を期待するのは避けるべきでしょう。
個人的には、責任の無い子供に類が及ぶ“妊娠”を復讐の手段として用いることに倫理的な抵抗感があることに加え、この一方的な展開で主人公側が歪んだ全能感に支配されて歯止めが効かなくなっていることを示すラストもあって、勧善懲悪の爽快感は無いものの、根本的にはイジメ加害者が悪いわけで、それらに対する因果応報がはっきりしているのは作劇として筋が通っているところ。
 短編2作については打って変わってのラブエロ系であり、同じ遠隔ファックのオナホを用いつつ、恥ずかしがり屋の二人がそれを活用してラブ&エロを深める長編作の番外編短編に、奇妙なキッカケでヒロインが素直な恋愛感情を主人公に開示でき、ラブラブ足フェチセックスを展開する短編「靴下売りの少女」は共にハッピーエンドでまとまっています。

【ふんわりと柔らかい印象の可憐な美脚美少女さん達】
 長編に登場する女教師さんを例外として、その他のヒロインはいずれも女子校生級の美少女さんで統一。
 主人公をイジメることを喜々として楽しむクラスメイト達に、それを見て見ぬふりをするクールというか冷酷な女教師と、長編作では主人公側の陰湿な復讐の標的になる十分な原因を有したキャラ作りとなっており、これに対し短編2作については恥ずかしがり屋な彼女さんであったり、ツンデレ幼馴染であったりとキャッチーなキャラ属性が施されています。
 いずれのヒロインもすらりとした美脚の持ち主であって、その分等身高めでスレンダーな印象があるボディデザイン。バスト&ヒップ共に十分なボリューム感がありますが、それらの肉感を強く前面に出すタイプではなく、美少女キャラとしての華やかさや可憐さが魅力のキャラデザインとなっています。
ClassOfOnaHoles3細やかな髪の毛の表現やじゅわっと濡れるおパンツの描写、濡れて程好く淫猥さを増す各種粘膜描写と細部まで丁寧な印象の描き込みに加え、何と言ってもさわさわとした肌触りのストッキングに包まれた脚&足の描写はこの作家さんの最たる特長(←参照 生脚&ストッキング足先! 短編「靴下売りの少女」より)。
 ふんわりと柔らかい描線で構成される絵柄は、少女漫画チックな可愛らしさを感じさせるタイプ。作画密度は十分に高い一方で、重さ・濃さを感じさせずに軽く柔らかい印象を保つ絵柄とも言えるでしょう。

【特殊シチュのユニークさとエロ可愛い痴態】
 凌辱系の長編にしても、ラブエロ系の短編にしても、セックスに至る動機付けがある意味シンプルであり、またスムーズに進行することもあってエロシーンには十分な尺が用意されています。
 ヒロイン側の脚コキ等の性的イジメも描写されつつ、遠隔ファックで一方的な孕ませセックスを展開したり、快楽の虜になったヒロインを服従させたりなエロシチュが長編ではメインであり、アナザーストーリーでも特殊アイテムを用いていますが、短編群は互いの想いを素直に表現できる恋愛セックスとして描かれています。
長編作では実際に体を重ねてのセックスも投入されつつ、メインとなるのは“遠隔”でのセックスであり、主人公自体はオナホに話しかけながらオナニーしているという珍妙な構図である一方、ヒロインが電車内や学校内、知り合いの前で強烈な快感を一方的に叩き込まれて快楽に乱れるという羞恥や恐怖を刺激される状態になっていることに、“復讐”としての意味合いを持たせています。
 ストッキング着用脚コキやオナホを指で弄っての遠隔手マンなどの前戯パートを投入し、特に前者には射精シーンも付随させて存在感を持たせていますが、遠隔とはいえ、ピストン運動の描写を充実させており、羞恥や恐怖を強烈な快楽で塗り替えられてしまう流れを形成。
ClassOfOnaHoles4可憐な美少女フェイスが紅潮し、涙が零れたりきゅっと瞳を閉じたりなエロ可愛い表情付けや、乱れた描き文字の小刻みな嬌声、潮吹きなど液汁描写と粘膜描写の組み合わせなど、十分なアタックのエロ演出を適度な密度で施しており、地の絵柄の柔らかさや軽やかさを保ったままで煽情性を打ち出しているのは大きな魅力(←参照 遠隔同時ファックだ! 長編第2話より)。
 ハートマーク付きのキュートかつ乱れた喘ぎ声を絶叫しつつ、白濁液が秘所(キャラによってはアナル)に注ぎ込まれてアクメを迎えるヒロインの痴態を1Pフル級の十分なボリュームで提供しており、そこに至るまでの盛り上げ方と分量としてのタメもあって〆に相応しい抜き所になっています。

 この作家さんとしては珍しく完全に男性側が支配的なシチュエーションとなる長編作で、脚コキがメインではないという点も好みが分かれそうではありますが、キュートな美少女がエロ可愛く蕩けさせられちゃう様子は大変眼福です。
何だかんだで女の子達を次々と好き放題な長編に愚息がお世話になりました。

田沼雄一郎『ママみ!』

Mamami 『モンスター娘のいる日常 4コマアンソロジー』第6巻(徳間書店)を読みました。実は、原作の方の最新第1“6巻”(未発売)と間違えて買ってしまったのですが、久しぶりに本作のアンソロを読むことになって楽しかったですね。
黒川おとぎ先生のスイーツづくりのお話がおっぱいに結び付けられる展開には笑いましたね。あと、うかんむり先生のモフモフケモ漫画も実にえがったです。

 さて本日は、田沼雄一郎先生の『ママみ!』(ワニマガジン社)のへたレビューです。先生の前単行本『ママパイ』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディな美少女&美女の本音を共有する性愛模様と生々しいエロさのボディとのパワフルなセックス描写が詰まった作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計11作。1作当りのページ数はいずれも16Pと控えめなボリュームで固定。短編集ということもあって、ストーリー・エロ共にコンパクトにまとめられていますが、共に質的な存在感が適度に図られた構築でもあります。

【日常の中での性的な解放感や相互承認のポジティブさ】
 作劇の方向性は多彩であって、青春ラブコメもあれば年の差カップルもの、奥様誘惑展開に寝取られ系や羞恥系シチュでの調教チックなものまで様々。
 とは言え、宅飲みの後、寝ている彼氏の横で別の男と関係を持ってしまう寝取られエロな短編「Cross the line」を例外として、性欲や恋愛感情が発揮されてそれを男女が共有するというポジティブな印象の作劇がメインではあります。
一部の作品を除いて、ヒロイン側が積極的に行為に誘う展開が多く、男性側にとって棚ボタ的な幸福感を生み出していますし、その展開において女性側が男性側の心身を包み込む母性的な様子がフィーチャーされることが多いのも特徴的な傾向と言えるでしょう。
Mamami1 また、強くて勝気なレスリング女子が主人公には甘えん坊な一面を見せたり(←参照 幼馴染の主人公“だけ”には素直になれる 短編「FALL!」より)、真面目でしっかり者な上司さんが主人公をエッチに甘やかしてくれたり(短編「すきだらけ」)、やさぐれ系美人の彼氏持ち先輩が後輩男性には弱音や本音を明らかにして甘えたりと(短編「夜の訪モン者」)、ヒロインの素顔であったり、エッチな一面であったりを独占できるという幸福感や優越感が作劇の魅力の骨子になっているとも感じます。
加えて、年の差を乗り越えて素直な恋愛感情が成就される喜びであったり(短編「ママ告」)、“駄目”なものを抱えている者同士の性愛が彼らの歩みを後押ししてくれる展開であったり(短編「滞納LOVERS」)、分かり易いスケベ心が登場人物の励みになったりと(短編「SPRINTER’S HIGH」)、登場人物の日常の中で性愛が善きものをもたらしてくれるという話が多いのも、読み口の良さにつながっています。
 話としてコンパクトで読み応えを生むドラマ性は無いものの、同時に作劇として軽薄ではなく、登場人物それぞれの奥行きを感じさせることでの日常の中のちょっとしたドラマを感じ取らせる作りであるとも評し得るでしょう。

【体パーツ描写の淫猥さが特徴の豊満肉感ボディ】
 女子校生クラスの女の子から30代半ば程度と思しき友人のママさんまでと年齢層は幅広く、女子校生~女子大生級の女の子と20代半ば~30代半ばなアダルト美女達の両方が同程度に拝める陣容。
 年下男性に完全に翻弄される強気彼女さん、エッチに誘惑してくる奥様美熟女、指導に熱心な運動部顧問の女性教師、しっかり者の上司さん、内向的で少し根暗な娘さんにパワフルなレスリングガール等々多彩な設定のヒロインが用意されています。
Mamami2クールなJKガールが惚れた中年男性教師の趣味につきあってママさんプレイをしてくれる短編「だめせん」のようなケースもありつつ、年上のヒロインが母性を発揮して、性行為をリードしたり、優しく甘やかしてくれたりといった趣向のキャラが多く揃っています(←参照 年下ボーイの告白を受け止めてくれる美熟女さん 短編「ママ告」より)。
 ヒロインの設定によって肉付きや身長には幅はありつつ、健康的な肉感の強さがあるボディにもっちりとした質感と重量感の巨乳&巨尻を組み合わせたグラマラスボディであることは共通。その上で、乳首や秘所などの体パーツ描写に適度な生々しさがある淫猥さを感じさせることも女体描写における強い特色です。
 男性キャラについては、可愛らしい外見のショタ系ボーイからだらしなボディの中年男性、真面目な眼鏡男性にチャラ男系寝取り男子にぽっちゃり男子と設定・キャラデザイン共に様々。後述するように、エロシーンを含めて男性キャラの存在感に一定の強さがあることは好みが分かれる点かもしれません。
 漫画チックな親しみ易さと色気感の適度な強さを併せ持つ絵柄は、キャラデザにおける描き分けを明瞭に為しつつ、単行本を通して表紙絵と完全互換で安定しています。

【豊満ボディの存在感と前のめりな勢いのある描写】
 ページ数の関係上、たっぷり長尺のボリュームを期待するのは避けるべきですが、とは言えエロメインの構築であって、旧コンビニ誌水準としては十分な尺を用意していますし、豊満ボディの存在感を軸として質的な満腹感もある作り。
Mamami3 前述した様に、母性的なヒロインによるリードや甘やかしプレイも目立ちますが(←参照 年下JKによるママプレイ 短編「だめせん」より)、作劇の方向性の多彩さもあってインモラルな寝取りエロや羞恥プレイ、女性側が甘えて男性側がそれを受け入れる恋愛セックスなど、エロシチュには一定のバリエーションがあります。
上述の趣向に合わせて比較的投入頻度が高い授乳手コキに加え、フェラや手マンなどのプレイ内容を有する前戯パートは適度な尺を有しており、丹念に描き込んだ粘膜描写やリアル指向のち○こ描写などの生々しさのある淫猥さを存分に活かした描写に仕上げています。
 ヒロイン自らが陰唇を押し広げるポージングやそこにち○こが挿入される様子などにも性器関連の描写の淫猥さがあって、その濃厚さは好みを分ける要素ではあるのですが、後続するピストン運動での結合部見せつけ構図でも強いインパクトを以て印象付けられるものに仕上げています。
Mamami4 大ゴマを中心に豊満ボディの存在感を前面に押し出すと共に、熱っぽい官能フェイスやじっとりと柔肌を濡らす各種液汁描写と、演出としては比較的ベーシックなものを程好い密度で打ち出すスタイル(←参照 短編「SPRINTER’S HIGH」より)。一方で、切羽詰まった台詞回しや動きの力強さを感じさせる擬音描写など、前のめりな勢いを形成しており、描写としてのパワフルさを形成しています。
この前のめり感とも関係しますが、比較的男性の体の描写が目立ち、また行為に夢中な彼らの表情や言動も、快感の最高潮で勢いよく射精するフィニッシュに至るセックスの熱量に大きく貢献しているのですが、好みを分ける要素であることには留意されたし。

 この作家さんとしては割合に“普通”な作品が揃っていますが、とは言え、女体描写やむせ返るような熱気と淫猥さに包まれたセックス描写、そして作劇の程好い旨味などの特長は明瞭に出ている作品集と言えるでしょう。
個人的には、眼鏡巨乳美人な女教師さんのエッチなご褒美が味わえる短編「SPRINTER’S HIGH」が特にお気に入りでございます。

しょむ『私たちは支配されながら犯される・・・』

FuckedUnderDomination『黒獣シリーズアートワーク』(ジーオーティー)を買いました。外伝は未プレイなのですが、このシリーズには原作ゲームもアニメ版も大変愚息がお世話になっておりました。今回は“アダルトコミック仕様”とのことで、邪魔なアレがかなり控えめで大変眼福でしたね。
ダークエルフの女王・オリガ、抱き枕カバー買うくらい大好きなキャラなんですよね。もちろん、ミスティオラも大好きです。

 さて本日は、しょむ先生の『私たちは支配されながら犯される・・・』(ティーアイネット)のへたレビューです。先生の前単行本『大好きだからめちゃくちゃに犯して』(クロエ出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
狂気の欲望に支配される中でヒロイン達が“壊れて”いくダークなストーリー&強烈さを感じさせるエロ描写がヘビィな1冊となっています。

FuckedUnderDomination1 収録作は、大企業社長の御曹司である無邪気な表情の“少年”は気に入った女性を拉致・監禁し調教することで自らのコレクションに加えるという狂気の趣味を有しており、彼のターゲットとなった女性達の顛末と彼自身の狂気の源泉が描き出されていく中編「コレクター」前中後編(←参照 拉致した三人のJKを競わせる“ゲーム” 同中編作前編より)、および読み切り形式の短編「記憶」。
収録本数こそ少ないものの、1話・作当りのページ数は32~52P(平均43P強)と尋常でない平均値を叩き出しています。短編・長編共にヘビィな読み応えのある作劇であり、ストーリー性を重視した上でエロシーンの量的・質的な満腹感も強い構築となっています。

【狂気が支配し、悲哀が交錯する凌辱・調教系のストーリー】
 共に少年の狂気が支配する作品でありつつ、長編作はヒロインの心身を蹂躙する明瞭な凌辱・調教系であるのに対し、短編「記憶」についてはダーク&インモラル系としてセックスに耽溺していく男女を描く作品となっています。
FuckedUnderDomination2 女性を凌辱・調教し、自らの性奴隷としてコレクションするのが楽しみという“少年”を主人公とする中編は、拉致されたJKガール達の友情、彼に逆恨みをする悪徳美人教師の怒り、彼に仕えていた美人秘書の主従としての安住といったヒロインそれぞれの拠り所が彼の奸智とハードな凌辱によって粉砕されるという嗜虐的で破滅的な様子が描かれています(←参照 忠実な部下の仮面を剥がされ、自身もまた標的とされていたことを知る秘書 中編第3話より)。
毒薬としての快楽と洗脳めいた他者からの抑圧によって彼女達が変容してしまう様子は、美徳を含めた人の弱さ・脆さを描き出すと共に、第3話で明らかになる主人公の秘密は、怪物と化した彼もまた、同じように他者からの理不尽な抑圧によって生み出された哀しい存在であることを明らかにします。
主人公の“少年”を作り出した理不尽がやはり生んだ“無敵の人”によって理不尽な結末が突如叩き込まれるラストは、主人公に対する法や倫理の鉄槌も救済も無く、悪が悪のまま終わることで、勧善懲悪の爽快感は無く、暗く重いものが残されるものとなっています。
 記憶喪失のヒロインが、“悪魔”を自称する美少年に自身が淫乱な女性であると洗脳され、彼とのセックスを繰り返すうちに、記憶喪失になった重苦しい理由と少年の正体を思い出す短編「記憶」も、主人公の動機の在り方やエロシチュに違いはありつつも、話としての重さや暗さ、事実が明らかになることでの話としての衝撃やテーマ性の深化が形成される魅力は共通しています。
 後味の悪さを生むラストを含め、作劇の方向性として好みを分けるタイプなのは間違いないですが、両作品とも読み応えのあるストーリーであり、ミステリアスな美少年である少年達の狂気で魅せた作品とも感じます。

【長身グラマラスのヒロインと華奢ボディの美少年】
 登場するヒロインの年齢層は幅広く、中編作ではJKトリオと20代後半~30歳前後と思しき女教師さんや秘書が主人公の標的になり、短編「記憶」のヒロインである記憶喪失の女性は女子大生くらいと推察されます。
 優しく善良な女の子、攻撃的で自尊心の強い女教師、クール&クレバーな美人秘書に記憶喪失ガールとそれぞれ分かりやすいキャラクター性と展開における役割を有したヒロイン達ですが、その善良さや友情、プライドの高さ、利己性や記憶といったそれぞれにとって重要な何かが他者に踏みにじられることに作劇としての意味合いがあるキャラクター描写とも言えます。
 輪姦の竿役として中年男性軍団が投入されることもありますが、男性キャラクターは主人公である美少年がメイン。可愛らしい外見で華奢な体の持ち主ですが、その言動や表情に強烈な歪みや狂気を感じさせることも多く、天使のルックスと悪魔の中身を持ち合わせるタイプ。
FuckedUnderDomination3 ヒロインの年齢層によってお腹周りの駄肉感の強弱などに幅はありつつ、等身が高く多少ガタイの良さも感じさせる長身に十分なボリュームのバスト&ヒップ&太股を組み合わせたグラマラスボディが勢揃いしており、前述した少年の華奢ボディとの対比でその肉感の強さがより目立っています(←参照 短編「記憶」より)。
艶っぽい唇や、程好いサイズ感の乳首&乳輪、もっさりとした陰毛描写に肉厚な秘所にアナルなど、体パーツ描写の淫猥さは十分に強く、これらにフォーカスした描写はエロの実用性を大きく押し上げる要素と言えます。
 作劇の方向性もあって、重さや暗さを感じさせる絵作りも多いですが、ベースとなる絵柄は描線の繊細さや妖艶な色気感もあって独特の魅力があるタイプ。二次元的な華やかさやキャッチーさとはやや異なるスタイルで、好みは分かれる可能性がありますが、作画密度や絵柄が単行本を通して安定しているのは安心材料と言えるでしょう。

【ハード&ダークな雰囲気で強烈な感覚に悶絶する痴態描写】
 ストーリー展開を重視する作品構築であり、ページの大半がエロシーンの様な抜き特化の構築を期待するのは避けるべきですが、とは言え個々のエピソードのページ数がかなり多いこともあって、濡れ場には標準を上回るボリュームがあります。
 前述した通りに中編作は凌辱・調教系の作品であり、拘束凌辱や電気ショック、輪姦、緊縛&電マ責め&アナル拡張といったハードなプレイが投入されると共に、肉体的な責めだけでなく、精神的にヒロインを屈服させるという強い嗜虐性を有した趣向を揃えています。
また、短編「記憶」については、記憶喪失によって事態を飲み込めないヒロインを快楽で染め上げるという調教的なシチュエーションでありつつ、記憶が戻った後には、それまでとはまた異なる背徳感を持った性愛とそれへの耽溺が描かれています。
 強気に反抗するヒロインのメンタルをへし折るアナル拡張&電マ責めや、衆目の視線の中で絶頂に導かれる手マンなど、ヒロインに羞恥心を感じさせたりプライドを貶めたりなプレイを投入する前戯パートは、ヒロインの恥辱アクメといった抜き所も用意しつつ、どちらかと言えば短めにまとめて抽挿パートへとつなげるタイプ。
FuckedUnderDomination4前穴でもアナルでもピストンの快楽によってトドメを刺されて屈従を誓う狂乱の痴態を曝け出していくことになるのですが、両パートとも、強烈な感覚によってヒロインが言葉にならない喘ぎ声を上げたり、アヘ顔も含めて一定の下品さもある乱れ顔や屈辱にまみれた情けない表情やエロ台詞を曝け出したりと、理性が崩壊したような半狂乱の痴態を打ち出しています(←参照 悶絶絶叫と共に歯の鳴る音が印象的 中編第2話より)。
 演出のアタックの強さと共に、ストレートな露骨さのある結合部アップ描写や女体の存在感の強さを押し出す大ゴマ、はたまた小刻みな小ゴマの連発で延々と行為が継続される様子を表現するシーンなど、絵としてのインパクトと情報量の高さを兼ね備えた画面構成で、中出しによって強烈なアクメに追い込まれる大迫力のフィニッシュを含めた複数ラウンド制の濡れ場を形成しています。

 ストーリーのヘビィな読み口と、ダーク&インモラルなエロシーンのインパクトがよく噛み合っており、重厚な1冊になっていると言えるでしょう。作劇・エロ共に好みを分ける要素はありますが、そういった作品に相応しい凄味を有した作品とも評し得るでしょう。

記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ
  • ライブドアブログ