ペーター・ミツル『まどろみ睡姦びより』

GoodDayForDozingFuck コトヤマ先生の『よふかしのうた』第2巻(小学館)を読みました。新キャラのキヨスミさんの言う、初めて夜中に出かけた時の“「自分だけの場所」みたいな感覚”、思わずうなずいてしまう程分かるなぁ、懐かしいなぁと思いました。
コウ君の友達をそいうい目で見るのが不純な気がして、という台詞もいい思春期を送ってるなぁとしみじみ感じました。

 さて本日は、ペーター・ミツル先生の『まどろみ睡姦びより』(ブラスト出版)のへたレビューです。これが2冊目の単行本となる作家さんです。
巨乳美少女さんとの皆に隠れながらのドキドキ恋模様&羞恥系シチュエーションが詰まった1冊となっています。

GoodDayForDozingFuck1 収録作は、性欲旺盛なラグビー部員達の目に留まらないように普段は顔を隠して男子寮の清掃作業をしているヒロイン・綾は、ある日部員の部屋で寝てしまい、それを他の部員から庇ったものの性欲が抑えられなくなったウイングマン・慶司にエッチなことをされてしまうのだが、二人の関係はその後も続いて・・・?なタイトル長編第1話~第6話(以下続刊; ←参照 綾さんを自分の布団の中に隠したものの・・・ 同長編第1話より)+ヒロインの妹・あゆみちゃんの番外エロ模様な描き下ろし掌編(4P)。
描き下ろし番外編を除き、1話当りのページ数はいずれも24Pと標準的なボリュームで固定。エロ・シナリオ共にやや物足りなさはありつつ、長編作として一定のストーリー性と適度なエロのボリューム感がある構築となっています。

【羞恥系シチュのドキドキ感とドタバタラブ模様の合わせ技】
 単行本タイトルや帯のキャッチコピーなどから、凌辱寄りのダーク&インモラル系を想像する方もおられるかもしれませんが、作劇の基本的な方向性は主人公とヒロインの恋愛ストーリーとなっています。
 基本的には誠実な好青年ではあるものの、綾さんの女体の前に性欲が毎度抑えきれなくなってしまう主人公であり、彼と綾さんがエッチなトラブルから密着してしまって強引にエッチに突入するという展開のパターンが中盤まで繰り返されます。
GoodDayForDozingFuck2このことを怒っていたヒロインであるものの、主人公の誠実さを知ることで恋愛関係が成立してからも、周囲から隠れながらの交際&エッチを重ねていくことになり、それらのエロシチュのドキドキ感と欲望に素直な主人公によるシンプルなエロへの突入が各話に共通する特徴と言えるでしょう(←参照 海水浴で王道の岩陰エッチへ突入! 長編第6話より)。
 かなりのラクビー好きである綾さんがマネージャーに就任して、部員達が強くなっていくという部活モノらしい展開であったり、綾さんの妹や部のOGで看護師の華奈さんといったサブヒロイン達の登場であったりと、長編作としてのストーリー性を形成する作劇要素もしっかりと盛り込んでいます。
一方で、各エピソードがまとまりは良いものの、話として個々に単発という印象が強く、話が大きく動くような盛り上がりやフックに欠けるのも確かで、読み口は良くも悪くも平板。
 これからも話は続くため、特にサブヒロインのストーリーへの関与がどうなるかという点で評価は変化する可能性は勿論あって、一工夫を期待したいところ。

【健康的な色気感&肉感の清楚系美少女ヒロイン】

 第6話から登場する美人看護師の華奈さんは今単行本ではエロシーンは無く、20歳前後と思しき綾さんをメインに据えつつ、サブヒロインである彼女の妹・あゆみちゃんにもエロシーンを用意。
 妹想いでしっかり者、また中盤以降はラクビーのトレーナーとしても部員や監督から頼られる存在になっていくヒロインは、清楚美人な印象であって、そんな彼女との恋愛関係や彼女の恥じらう姿を独占できるという構図が、エロシチュとも合わさって本作の大きな魅力になっています。
これに対し、主人公の青年は、努力家で誠実な人柄であって、彼女がなんだかんだで惚れるのも理解できる一方、ヒロイン側が拒絶している状態でも強引に性行為を進める強引さをエロシーンでは見せており、後で謝罪するケースが多いとはいえ、導入パートとエロシーンでの人物像の乖離は親しみ易さを減衰させる要素。
GoodDayForDozingFuck3 姉想いでちょっとマセた所もあるサブヒロイン・あゆみちゃんは、より身長が低くおっぱいサイズも控えめなボディデザインですが(←参照 長編第4話より)、メインヒロインの綾さんに関しては健康的な肉付きに程好いボリューム感の巨乳&桃尻を備えたボディの持ち主。ラガーマンである男性主人公が比較的高身長で筋肉質である分、女体の柔らかさ・たおやかさを対比的に印象付けているのは上手いところ。
加えて、プニプニの股間や、グレースケール絵ながらも艶っぽさのある柔肌の表現など、描き方としても女体の柔らかい弾力感がよく表現されており、実用性の基盤を形成。
 フルカラー絵をグレースケールにしての単行本収録であるものの、不自然さはあまり無く、むしろ絵としての密度がしっかり確保されている印象。ただ、絵柄そのものはややオールドスクールな印象で、多少の不安定さを感じることも時々あります。

【羞恥系シチュの充実とヒロインのリアクションが軸】
 各話に十分なページ数があり、また男性側の強引さもあってサクサクとエロシーンに突入していく分、濡れ場の物理的な分量は相応に強いボリューム感を有しています。
 単行本タイトルに反して、睡姦シチュエーションは未遂に終わる1回のみという点は流石にどうかと思うのですが、上述した様に周囲から隠れながらのエッチという羞恥系シチュを多彩な状況で提示するのが特徴であり、序盤はやや無理やり系、中盤以降は恋愛セックスのスタイルと合わせています。
 また、収録6話中、本番行為があるのは2話のみであり、その他は手マンやシックスナイン、素股でフィニッシュシーンまでを構成するというかなり変則的な仕様。恋愛関係になってから挿入をする・ヒロインとの恋愛関係を尊重するので他のヒロインとの挿入をしないというスタンスそのものは理解できるものの、主人公側が強引に推し進めている割に肝心な行為には踏み込まないという点に、個人的には中途半端な印象があるのは確か。
 とは言え、周囲の人物から隠れながら行為がエスカレートしていくことで、ヒロインが羞恥心やドキドキ感、それを上回る快感に包まれていく痴態描写が魅力であって、主人公が強引であることで、これらのアンビバレンツな反応を引き出してくるというのは重要なポイントと言えるでしょう。
GoodDayForDozingFuck4 汁気たっぷりの秘所をたっぷり指で愛撫したり、ビックサイズ亀頭のち○こを擦り付けたりでヒロインを蕩けさせる流れは、熱っぽい表情&蕩けボイス、汁気感の強さを強調する擬音などの演出で適度な濃密さを打ち出しており(←参照 お風呂場の仕切りの内側で手マン責めだ! 長編第2話より)、女体の存在感を明瞭に打ち出す画面の連続もあって抜きツールとしてのカロリーを生み出しています。
 小ゴマの詰め込みがやや窮屈に感じることがしばしばあることに加え、フィニッシュシーンを次話冒頭に飛ばしてしまう第1話の謎の構成、本番シーンがあってもゴム付きや外出しのみといった点がかなり好みを分けそうなのですが、むしろ蕩けフェイスでアクメ潮吹きや蕩けきった嬌声を上げるヒロインの痴態の十分な盛り上げで抜き所を提供することに注力したスタイルとも感じます。

 発表媒体故の制約という面がおそらくはあるのですが、ここまで描きつつ何故エロやシチュの魅力に徹しきれないかというモヤモヤ感が拭えないのは残念なところ。
個人的には今後の展開において華奈さんの活躍に期待したいところですが、どうなりますでしょうか・・・?

ドラチェフ『交尾のお時間』

TimeForCopulation 植芝理一先生の『大蜘蛛ちゃんフラッシュバック』第5巻(講談社)を読みました。ママさんの柔らかおっぱいタッチとかもありつつ、主人公と一ちゃんの青春ラブ模様がママさんと亡き父親の進展を追う様に形成されてきたなぁと感じており、ママさんとの関係に閉じる作品ではないんだなと改めて思いました。でも、ミニスカサンタのママさん、エッチなんだよなぁ・・・。

 さて本日は、ドラチェフ先生の『交尾のお時間』(エンジェル出版)のへたレビューです。前単行本は未レビューですが、これが2冊目の単行本となる作家さんですね。
爆乳&巨尻のグラマラスボディなドスケベヒロイン達がお下品迫力ファックで乱れまくりな作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編10作+フルカラーイラストギャラリー(6P)。1作当りのページ数は20~24P(平均21P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。お話的な読み応えはほとんど無いものの、量的にも質的にも強烈な存在感のあるエロシーンを用意した抜きツールとなっています。

【ビッチヒロインor種付けおじさんの欲望パワーで押し切る作劇】
 作劇の方向性としては、肉食ビッチなヒロインが男性を食いまくりなハイテンションセックスを繰り広げていく女性上位なタイプと、種付けおじさん的な男性キャラによってヒロインがドスケベに変容させられてしまうストレートなマチズモが発揮されるタイプとが概ね半々。
TimeForCopulation1 前者に関しては、アパートの大家であるママさんが実は住人達全員の優秀ち○こをエンジョイしていて嫉妬にかられた息子君もやっぱり食べちゃったり(短編「ママはドスケベ大家さん」)、ドスケベ女教師さんが指導と称して教え子達や同僚の男性教師を喰いまくりであったりと(←参照 先ずは見抜きのレッスンだ! 短編「桃子先生の楽しい性教育」より)、ヒロイン側がど直球にその性欲を発揮して、男性を誘惑してセックスを大満喫するという概ねシンプルな作り
 これに対して、後者のタイプの作劇は巫女となった女性を七日間犯し続ける“交尾祭”にヒロインが巻き込まれて次々とファックされたり(短編「種月村のドスケベ交尾祭」)、新婚ほやほやの奥様が旦那の弟に犯されてしまったりと(短編「ナイショのずぽハメ新婚ライフ」)、寝取られや堕ちモノ系の要素を有した凌辱系作品となっています。
凌辱・調教系としての攻撃性や重苦しさは一定程度有しつつ、いい意味で分かり易過ぎる展開・設定であったり、やたらと存在感の強い竿役の言動であったりが一種メタな文法としてのコミカルさを有している上に、ヒロイン側もすっかり快楽に夢中になって自らそれらの関係性の継続を望むようになるため、作劇全体としての重さ・苦さはむしろ少なくなっています。
 どちらのスタイルとしても、ストーリーそのものの面白みや存在感はあまり感じませんが、登場人物の強烈な欲望で突き進んでいく圧倒的な熱量は見事な点であって、抜きツールとしての強度を大きく高めるシナリオワークと総括出来るでしょう。

【特大サイズなバスト&ヒップ&太股のド迫力ボディ】
 女子校生級から30代前半程度の美熟女さんまで幅広い年齢層の女性キャラクターが用意されており、女教師さんや彼女の母親である金髪美人、ママさんやアマレス選手、JK美少女など多彩な設定となっています。
 最初からドスケベ具合MAXなビッチヒロイン達も多数登場していますし、逆に寝取られ展開や快楽堕ち展開によってド淫乱になってしまうヒロインも多くなっていますが、共に半狂乱な痴態を曝け出すことは共通。
なお、ビッチな年上ヒロインに翻弄されたり夢中になったりなショタ系ボーイの場合は可愛げや大人しそうな印象を持つキャラデザインにしていますが、いずれの作風においても竿役に強い存在感があることが多く、こってり脂ギッシュな巨体中年男性、筋骨隆々なヤンキー系男性、キモ顔ショタ、顔はヨボヨボだけど体はムキムキなご老人などなど、キャラデザそのもののインパクトが強め。
また、凌辱系作品においてはエロシーンにおける男性のハイテンションな台詞回しが連打されており、“会っていきなりなんですが 孕めオラァァァッ!!”“平均年齢70歳超えのザーメンくらへっ!!”“そこへ直れいっ!!種付けファックの刑にしたるぞ コラッ!!”(全て原文ママ)等々、粗暴さや理不尽さを明確に感じさせつつ、とにかく勢い重視で無茶苦茶なロジックな言動も強いインパクトを有しています。敢えて名前を出すならば、chin先生の描く種付けおじさんが好きならばグッと来ることでしょう。
TimeForCopulation2 短編「ガチンコファック!火野先輩」に登場するアマレス選手で筋肉ムキムキボディのヒロインや、駄肉感を打ち出す熟女系ヒロインなど、女体造形にはバリエーションを持たせつつ、特大サイズの爆乳&巨尻&丸太めいた太股を組み合わせ、それらを強く主張させるド迫力ボディが勢揃い(←参照 腰が打ち付けられるデカ尻&激しく揺れるデカ乳!! 短編「ナイショのずぽハメ新婚ライフ」より)。
パイパンか陰毛有りかはキャラに依りつつ、大陰唇がぷっくり膨らむドスケベ股間に濡れて淫猥さを増す各種粘膜描写、相応にビックサイズの乳首&乳輪と体パーツ描写の淫猥さも強く、全身これドスケベといった印象を打ち出す女体描写と言えるでしょう。
 絵柄や作画密度には多少の変遷を感じさせつつも、表紙絵の印象との差異は少なく、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさもある絵柄でありつつ、女体描写もセックス描写も下品さを感じさせるほどの強烈な煽情性を以てすることのギャップが魅力と感じます。

【お下品テイストを含ませた過剰性のある痴態描写】
 欲望任せにセックスシーンへと雪崩れ込んでいくこともあってエロシーンの分量は十分に確保されており、複数の男性とのセックスを連続させる中でザッピング的な構成となることもありつつ、とにかく勢いに切れ目が無いので、実用的読書の集中を途切れさせないタイプ。
 上述した様に、ビッチヒロインが次々と男性の相手をしたり誘惑したりで肉食セックスを満喫するエロシチュと、寝取られ要素や快楽堕ち展開を有する凌辱系のシチュエーションに大別されますが、共にヒロインが快楽に夢中になっていく流れを提示しています。
TimeForCopulation3 主導権が男女いずれにあるかはエロシチュの方向性によって明確に分かれつつ、美人&美少女フェイスがち○こに吸い付くひょっとこフェラであったり(←参照 初めて会った彼女のママさんのドスケベバキュームフェラだ! 短編「彼女の金髪ママがスケベ過ぎる件」より)、ベロチューされながらの手コキであったりと、前戯パートの時点からお下品テイストを絡めて強烈な快感が生じている様相を描いています。
 前戯パートにも一定の尺と抜き所を設けつつ、秘所を巨根やロングち○こでどちゅどちゅ突きまくってヒロインを蕩けさせる抽挿パートの量的充実が強く図られており、グラマラスボディの存在感を強く打ち出すと共に、それを巨体の男性が膂力で圧倒したり、小柄な少年キャラが迫力ボディにしがみついて腰を振りまくったりと、構図そのものが大変にパワフル。
TimeForCopulation4これに加えて、アヘ顔を中心とする乱れまくりフェイス、乳首から出る謎体液やムチムチボディを濡らす汗や愛液、前述した竿役達の一方的なトンデモワードの連発と淫語多数搭載のヒロイン側のハイテンションな実況台詞、勢いの強さを感じさせる擬音と、アタックの強い演出を量的な過剰性を以て投入することで、ハードで派手な絵作りが連続されています(←参照 短編「種付けツインズ生ハメ味比べ」より)。
 エロ描写としてのドギツさや下品さ、ヒロインの変容や竿役のキャラデザも含めて美醜のコントラストを意識している分、好みは分かれると思いますが、中出し連発のアグレッシブなエロ展開と演出密度の高さや手数の多さに由来するカ口リーの高さは強い魅力であって、アヘ顔アクメのヒロインに密着中出しなフィニッシュまで突き進んでいます。

 ヒロインのドスケベボディの強い存在感と、ビッチヒロインにしろ種付けおじさんズにしろ、強烈な欲望で押しまくるパワフルさが合わさって、その突き抜けたスタンス故に好みは分かれると思いますが、強力な抜きツールになっています。
個人的には、ドスケベ金髪美人さんとの不倫セックスにすっかり夢中になってビッチな彼女を独占できることになる短編「彼女の金髪ママがスケベ過ぎる件」に愚息が大変お世話になりました。

鏡『彼女はロマンスを求めない』

NoNeedForRomance 拙著のファンタジー小説『ダークエルフ王国見聞録』シリーズ(リンク)ですが、先日に最新第54話をアップしました。ちょっと忙しいのもあってレビュー更新を優先させていたのですが、久しぶりに新作を書き上げることが出来ました。
読んでくれたり“いいね”してくれたりした方、いつも応援ありがとうございます。

 さて本日は、鏡先生の初単行本『彼女はロマンスを求めない』(ジーオーティー)の越年へたレビューです。2カ月弱程遅れてのレビューとなり、申し訳ありません。
ピュア&キュートな美少女ヒロイン達がダーク&インモラルなエロ模様に巻き込まれて快楽堕ちさせられちゃう展開が揃った作品集となっています。

NoNeedForRomance1 収録作は、箱入り娘な優しいお嬢様のお付きのメイドであるヒロインは、お嬢様の許婚であるゲスな青年の魔の手から彼女を守ろうと自分の体を差し出すのだが・・・な連作「主従の婿取り」正続編(←参照 許婚男子の卑劣な交渉に・・・ 同連作正編より)、学校を卒業するまでは結婚を秘密にしている旦那様ラブなJK若奥様に次々と魔の手が・・・な連作「セーラー服とエプロンと・・・」「セーラー服とマッサージと・・・」、および読み切り形式の短編3作。
1話・作当りのページ数は12~38P(平均28P強)と幅はありつつ、標準を上回るボリュームで推移。十分なページ数もあって、シナリオ展開に相応の存在感を持たせつつ、エロシーンにもボリューム感がある構築となっています。

【インモラル系の王道を備えつつヒロインの在り方を崩さない作劇】
 憧れの人である幼馴染の女性が自分の兄とセックスをしているのに対抗?して、その妹と隣室でセックスすることになるも互いの気持ちに気付いて・・・な短編「キョウダイ×キョウダイ」はちょっと変わったラブコメディですが、その他の短編は悪い男が登場しての凌辱・調教要素を含むインモラル系。
NoNeedForRomance2旦那様とラブラブな若奥様が万引き偽装悪徳店長やら悪徳エロマッサージ師やらに騙されて凌辱されちゃう連作「セーラー服と○○」シリーズは、寝取られ系作品のテンプレ的セッティングを敢えて踏襲していますし(←参照 ピュアな若奥様に悪徳店長の魔の手が!! 連作「セーラー服とエプロンと・・・」より)、愛する存在の身代わりであったり(連作「主従の婿取り」)、父親の事業への援助と引き換えに調教されたりと(短編「サマーリゾートバイト」)、その他の作品もダーク&インモラル系として比較的ポピュラーな作劇になっていると言えます。
 人間社会で迫害されている天狗一族に奴隷労働をさせる超絶ブラックな企業で働く天狗美少女ちゃんが虐待された上に自身を庇ってくれていた姉貴分の身に起きた非道を知ることになる短編「地下工場の秘密」のように、悪役側の言動が酷いこともあって、清楚可憐な存在が悪意や獣欲に踏みにじられてしまう重苦しさや悲愴感が形成されているのはインモラル系の各作品に共通。
 各作品はこのタイプの作劇の王道として、分かりやすい快楽堕ち的な様相を示していくのですが、同時にヒロイン側の自主性や性質が損なわれることがないのも特色であって、自ら更なる背徳の快楽を望んでしまう短編「サマーリゾートバイト」のようにインモラルなまとめとなることもありつつ、勧善懲悪の展開やヒロインの意図が達せられるハッピーエンドに落ち着くことが多くなっています。
急転直下な解決となることもあって、マイルドな読書感にまとめるための強引さと感じないわけではないものの、“言われてみれば確かに・・・”的な救出劇が展開される短編「地下工場の秘密」や、悪に付け込まれた純粋さ故の勝利とも言える連作「セーラー服と○○」シリーズなど、作劇として破綻させることなく一捻りを活かしたまとめ方と評し得るでしょう。

【お洒落な印象の絵柄で描かれるピュア&キュートな美少女】
 女子大生クラスでも違和感のない短編「サマーリゾートバイト」の美少女さんや、地下工場で働かされている短編「地下工場の秘密」の天狗一族の女の子など、特定の年齢層が印象付けられないケースもありますが、メインとなるその他の女子校生級ガールと同程度の年齢層と感じます。
 連作「主従の婿取り」に登場するクールで主人への忠誠心の強いメイドさんといった気の強いタイプも居ますが、彼女が守ろうとするお嬢様を含めて、純真さや健気さといった面がナチュラルに強調されたヒロインが揃っており、それが悪人に付け込まれてしまう構図を形成。
欲望に忠実なゲス男子ではありつつそこまで悪人ではない連作「主従の婿取り」の許婚や、ツンデレ系幼馴染さんと意外な形でメイクラブになる短編「キョウダイ×キョウダイ」の少年などは例外でありつつ、脂ぎっしゅな中年男性であったり、下衆な笑みを浮かべる男性であったりと心の根の醜悪さを感じさせる容姿や表情の男性が多く、心身両面におけるヒロインとの美醜の対比を為しています。
NoNeedForRomance3 連作「主従の婿取り」のサブヒロインである、低身長&貧乳ガールなお嬢様を例外としつつ、華奢さを感じさせるスレンダーボディに十分なボリューム感の柔らか美巨乳&桃尻を組み合わせたボディデザインがメイン(←参照 柔らかもちもちおっぱい 短編「地下工場の秘密」より)。
柔らかバスト&ヒップの存在感によるストレートなセックスアピールはありつつ、すらりとしたボディの華奢さや体パーツ描写の淫猥さはむしろ抑えることでの端正な美しさなどが魅力となる女体描写と感じます。
 繊細で軽やかな描線で織りなす絵柄は絵としてのお洒落感を好ましい濃度で織り込んでおり、ピュア&キュートな美少女の可愛らしさや強気美人の凛とした雰囲気を魅力的に引き出しています。初単行本ながら絵柄は概ね統一されており、適度な作画密度も丁寧な印象を生んでいます。

【ヒロインの美しさ・可愛らしさを保ちつつ濃密な痴態描写】
 30Pを越えるような作品では、調教の進展などを表現したり、ヒロインの快楽堕ちの決定打となるような展開を用意したりでエロシーンが分割構成される傾向にあるものの、シーン間のつなぎは概してスムーズであって、抜きツールとしての満腹感は十分と言えます。
 互いの姉(兄)がラブラブHをしている横で自分達も・・・というちょっとアモラルな要素を添加しつつも、あくまで互いの気持ちが開示される恋愛セックスとしての側面が重要な短編「キョウダイ×キョウダイ」を例外としつつ、ご奉仕強制や騙しエロ、寝取り要素、性的調教といったインモラル系の要素を含む凌辱寄りのエロシチュがメインなのは前述の通り。
 ヒロインの柔らかボディを好き勝手に弄る愛撫や、頭部をホールドしてのお口ご奉仕強要など、ヒロインに対する優位性や支配性を利用して一方的な行為を強いるという前戯パートになっており、嫌悪感や戸惑いを隠せない純粋ガールに白濁液を発射する嗜虐性も形成。
NoNeedForRomance4ストーリー開始時点でいずれも処女なヒロイン達が、それを散らされ、羞恥や恐怖を背徳の快楽で強制的に上書きされていく快楽堕ち的な流れの形成はダーク&インモラル系らしい描き方であって(←参照 体は反応してしまって 短編「サマーリゾートバイト」より)、終盤では蕩けまくってされるがまま、男性の望むがままになってしまうという導入パートの可憐さとのギャップを生み出しています。
 ヒロインの美しさや可愛らしさをしっかりと維持しつつ、ぐしゃぐしゃに蕩けた表情やハートマーク付きの蕩けたエロ台詞、秘所から溢れ出る愛液やじっとり肌を濡らす汗といった豊潤な液汁描写など、十分な密度の演出を重ねてエロ描写の濃厚感を高めています。
瞳の焦点も定まらない程蕩けきった表情とアクメボイスを示す大ゴマ~1Pフルの中出しフィニッシュを複数ラウンド制の〆として用意すると共に、それで終わらず更にセックスが続いていく強烈なエネルギー感を打ち出すなど、量的・質的なカロリーの強さを一貫させた構築となっています。

 ダーク&インモラル系の王道的な魅力を有しつつ、それをある種逆手にとって捻りの面白さもあるタイプであって、ヒロインの純粋性や健気さをエロシチュにおける構図に利用しつつ、それが変容させられずに一貫していることでの面白みがあるタイプと感じます。
個人的には、強気&クールな忠犬メイドさんが下衆男子に調教されるも、彼女は彼女でお嬢様への忠節と自身の欲望のバランスと取っていく連作「主従の婿取り」が特にお気に入りでございます。

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