めぬ。『調教彼女』

TamingLover  芥見下々先生の『呪術廻戦』第2巻(集英社)を読みました。最近少年漫画をあまり読んでいなかったのですが、皇牙サキさんが面白いと評していたので読んだところ、すっかりハマりました。設定がちゃんと詰まった能力バトルはいいですよね。
あと、身長と尻がデカい女性、いいですよね(本筋とあまり関係ない部分

  さて本日は、めぬ。先生の初単行本『調教彼女』(ジーウォーク)の遅延へたレビューです。昨日の比良坂先生の初単行本と同じく、こちらもレビューの俎上に上げるのが2週間強の遅延で申し訳ない。
ヒロインが強烈な陶酔に包まれる痴態を曝け出し、背徳の快楽に傷つきながら、同時にその相手を求めてしまうもどかしいストーリーが描かれる作品となっています。

TamingLover1  収録作は、林間学校で夜中に部屋に来るように幼馴染の少年に言われたヒロイン・志乃は、彼への恋心もあって約束通りに来たものの、彼女が間違って布団に入ってしまった先はその少年の親友である東雲であり、その場で犯されると共に彼による調教は次第にエスカレートしていき・・・なタイトル長編「調教彼女」第1話~第6話(以下続刊: ←参照 クールで人気者なイケメン・東雲の本性は・・・ 同長編第3話より)+おそらく描き下ろしと思われるフルカラー幕間劇(4P)。
フルカラーパートを除き、1話当りのページ数は24~36P(平均30P)と標準を優に上回るボリュームで推移。長編ストーリーとして十分な読み応えのある作品であり、その上でエロシーンの質的な満腹感もしっかりとある構築となっています。

【陰湿な寝取られエロとその後を描くヘビィ&ダークなドラマ】
  想い人との約束で男子部屋へと行き、その人とその親友との布団を間違えるという、ちょっとしたミスを犯したことから、ヒロインが想い人とは別の男性に犯され、ずっと育ててきた幼馴染の少年との絆や恋心を、陰湿な調教の与える快楽によって蹂躙されるという寝取られ的な状況が中盤までの屋台骨。
クラスの人気者であるイケメン男子・東雲君のやり口はかなりえげつなく、ヒロインの想い人である優希の存在をセックスしながらちらつかせてヒロインの心情を揺さぶったり、ハメ撮り映像をクラスのSNSに流してヒロインの孤立化を図ったりと、ヒロインの心をへし折って自分だけのものにしようとするため、かなりダーク&ヘビィな読み口になっています。
  東雲君のヒロインへの強い執着の理由の吐露、そしてすれ違っていたヒロインと優希の関係性の決定的な破綻を描いて、寝取り/寝取られ調教として決定的な展開・状況を迎えさせつつ、面白いのはここの時点でまだ第3話のラストであって、この状態から数年の後に、ヒロインと東雲君とが再開することでの新たな関係性を描き出していきます。
TamingLover2過去の調教・凌辱や想い人との関係の破断がヒロインにとって強烈なトラウマや恐怖となっている一方で、身に沁み込んだ強烈な快感が東雲君との関係を求めてしまう矛盾、そして過去と異なり、ヒロインへの獰猛な執着を失い、紳士的に接する東雲君への強烈な不満などがヒロインの胸中で渦巻き、彼女自身もその愛憎、矛盾にどう対してよいのか分からないというもどかしい心情描写は丁寧で(←参照 長編第5話より)、読みを牽引します。
展開としてやや冗長という印象がないわけでは無いですが、とは言えそういった不安定でもどかしい感情というのは必然ドロドロ、ズルズルと心中で渦巻くものである故に、ドラマとしての説得力を有しており、ヒロインにとってのトラウマである過去が新キャラによって突き付けられる衝撃的な展開で、次巻への引きとしているのも構成として見事。

【不安定に揺れ動くヒロインとイケメンキャラの関係性】
  東雲君とのセックスシーンのあるモブキャラなどを除き、志乃ちゃんの一人ヒロイン制であり、3話までは女子校生の時の、それ以降は女子大生としての彼女が登場しています。
  調教展開のそもそもの原因を作った幼馴染・優希君は、恋心を蹂躙されるヒロインのリアクションを引き出す役割としては機能しつつ作劇上の存在感は乏しいものの、一方で寝取り側の東雲君の存在感は強烈であり、手段を選ばない陰湿さや獰猛さもありつつ、彼なりの純粋な恋愛感情を有していたり、大学生時にはヒロインへの執着を一見捨てて、真っ当に対処したりと、クールで穏やかなイケメンフェイスと相まって、理解不能性を有する異性としての魅力を備えています
TamingLover3前述した通り、東雲君のこの状態故に、複雑な感情が胸中で奔流するヒロインも不安定な存在へと変貌していく様子が明瞭に描かれており、セックスの快楽においても男女関係においても真に満たされることがない故の渇望が彼女を駆動しているのは、ある種の凄味・迫力をキャラクターに持たせています(←参照 “私を求めて” 長編第6話より)。
  女子大生時には、より成人女性らしい肉感や丸みのあるラインに発育していますが、両方の時点において健康的な肉感の体幹に程好い巨乳&桃尻を組み合わせた肢体造形であり、殊更にバスト&ヒップの肉感を重視するのではなく、さらさらとした黒髪なども含めて、清楚感や健康的な色気を重視したキャラデザインとなっています。
  少女漫画/女性向け作品のテイストを感じる絵柄は、イケメンキャラは涼やかな色気をしっかりと込め、ヒロインについては柔和な可愛らしさを引き出すタイプで、華やかなキャッチーネスや濃厚な艶っぽさはない一方で、幅広い層にとって親しみ易い絵柄と感じます。

【強烈で濃厚なエロ演出を施す半狂乱の痴態】
  ストーリー展開を重視する構成であり、ページ数の大半をエロシーンに割り振る様なことはなく、エピソードによってはエロシーンの分量が少なかったり、話の展開に合わせてエロシーンを分割構成したりすることはあるものの、個々のエピソードに十分なボリュームがあるため、それなりの分量は確保されたエロシーンと言えるでしょう。
  3話まではヒロインの羞恥心や裏切ってしまったことの後悔などを、隠れながらのセックスや寝ている想い人の横でのセックス、ローターによる調教プレイなどで増幅させる寝取り・調教エロが用意されており、前述した様に展開としての陰湿さや得体のしれない欲望に晒される恐怖感などがあるシチュエーションとなっています。
TamingLover4  真っ赤になった顔を涙や涎でぐしゃぐしゃにする表情付けや、言葉にならない嬌声の連呼、肢体の戦慄きや秘所の反応を物語る擬音の散りばめに、淫猥さを増していく液汁描写、子宮口をノックする透過図・断面図などの演出を組み合わせ、ヒロインが一方的に快楽に叩き込まれ続け、強烈な感覚にまともな意識を失っている痴態描写は、大変に濃厚かつ強烈(←参照 長編第2話より)。
  3話以降では、この意識を喪失する様な強烈過ぎる感覚、想い人の前で快楽堕ち宣言をさせられたことをトラウマとしながらも、それを再び求めてしまうヒロインの姿を描いており、無我夢中のオナニーや東雲に対して性行為を命じるなど、ヒロイン側に主導権がある状態へと変化。
胸中に渦巻く複雑な感情と欲望に衝き動かされたヒロインが貪欲に快楽を貪り、やはり半狂乱な痴態を曝け出すという、清楚な外見や取り戻したはずの平和な日常と大きくギャップを形成するエロ描写は、シンプルに性器結合を描くよりも強烈なエネルギー感があると評してよいでしょう。
  情報量を増す役割はありつつ小ゴマが多くやや窮屈な描写も目立つ画面構成、プレイ内容として必ずしも男女のセックスを描かず、その場合(フィニッシュシーン等の)抜き所の明確な形成ないことなど、好みを分ける部分もありますが、快楽の強烈さを十分に叩き出してくる分、抜きツールとしての満腹感は強く仕上がっていると感じます。

  ストーリー展開とエロの強烈さがよくかみ合った構築であり、ヒロインと東雲君の複雑に歪んだ、それでいて「ピュア」な関係性に魅せられました。第3話で終わっても決して悪くない作品ですが、それ以降を描いたことによって独自性のあるドラマに仕上がったと感じます。お勧め!

比良坂冬『比良坂ラメント』

HirasakasLament  伊藤勢先生(原作:田中芳樹氏)の『天竺熱風録』第4巻(白泉社)を読みました。お茶目にして戦士として勇猛、また将として冷徹さもある優秀さとラトナ姐さんの株がストップ高ですな!
ヴィマル王子、陰鬱さもありますが、親父と違って聡明な美少年なので頑張って生き抜いて欲しいところ。

  さて本日は、比良坂冬先生の初単行本『比良坂ラメント』(ジーオーティー)の遅延へたレビューです。2週間強程遅れてのレビューとなり、恐縮です。すごくお洒落な表紙絵なのですが、いわゆる“18禁マーク”も白地に赤というデザインを重視した特殊仕様でそこにも驚きましたね。
それはともかく、美しくそして超越的な存在の美女に心と体を絡め取られる喜悦の陶酔が詰まったファンタジー作品集となっています。

HirasakasLament1  収録作は、美しい山の神様に生贄として捧げられた青年は、精を搾り尽くされた生贄は女神の住まう屋敷の物になってしまうことを聞かされ、彼女の傍でめでられる何かを望むようになるのだが・・・な連作「或る人柱の記憶」前後編(←参照 完璧な存在の傍にありたい 同連作前編より)、男を喰らう女のゾンビが跋扈する世界でゾンビを打ち倒せる特殊な女性兵士“ワルキューレ”は能力を維持するために男性の体液を摂取する必要があり・・・な中編「ワルキューレの補給兵」全5話、および読み切り形式の短編3作。
1話・作当りのページ数は16~30P(平均23P弱)と幅はありつつ平均値としては標準的な水準。十分に存在感があり、また雰囲気の良さがあるストーリー作りとなっており、その上で質的・量的に程好さを保つ濡れ場を投入しています。

【超常の存在に惹かれていく幻想的な物語】
  異形の性質を移植され、ゾンビと戦う兵士達と彼女らへの“補給”を担当する男性を描く中編作も、人を物に変えてしまう山神や男性を捕えてしまう雨宿り先の妖しげな美女など和風伝奇要素のある連作や短編「雨の夜のひとさらい」など、ホラー的な要素も含んだファンタジー作品が揃っています。
ホラー的な要素とはいえ、恐怖感や視覚的ショックを形成するのではなく、妖しく不思議な世界に惹きこまれていく中で、自身の立っている場所が揺らいでいくような不確かさを味わうタイプで、特に連作や短編「雨の夜のひとさらい」「ルサンチマンはその冬に」などは坂口安吾の幻想小説のような味わいがあります。
HirasakasLament2  主人公が美しい山神様の傍に置かれる品に変化することを望む連作や、美しく勇ましい女兵士達の長に補給兵として付き従う主人公を描く中編作など、超越的な存在の美女の糧としてであっても、彼女達に尽くし、その一部となりたいかのような願望が叶えられることに主眼のあるストーリーとも感じます(←参照 中編「ワルキューレの補給兵」第1話より)。
これについても、女性による支配や男性の屈従といった性的倒錯性を重んじたスタイルではなく、完璧な存在である神や超越的な強者といった存在への憧憬や同一化の願望を、耽美で洒落た筆致で描き出している分、雰囲気の良さを保っています。
  必ずしも分かり易く整合性の取れたまとめ方にはしておらず、作品の方向性と同じく敢えてぼやかしたり、視点を変えたりするラストにも味わいがあって、短編群・中編では小粒である故の展開のまとまりの良さや、その上での奥行きがあって特に魅力的。
明朗快活なラブコメ系や、自由度の高さを活かしたファンタジーエロなどをお求めな諸氏には不向きとも感じるタイプではありますが、ストーリーと雰囲気重視の作品を所望する諸氏には是非お勧めしたいところ。

【整った美しさと妖しい官能のあるファンタジー美女達】
  いずれの作品も人ならざる美女がヒロインであり、かなり長命の存在もいると思われますが、見た目としては20歳前後~20代後半程度に見える美人キャラクターに仕上げられています。
知識欲の旺盛さに可愛らしさもありつつ人知を超えた故の威圧感もある女神、古い民家から出ることのない妖しく薄幸そうな女性、人ならざるモノを移植され圧倒的な戦闘力を誇る女性兵士達に、慈愛と畏怖の両面をもたらす存在としての山の神と、人間に対してその存在を超越する様な、ある種の信仰・崇拝の対象としての存在として描かれていると感じます。
  これに対して、男性達にはある種の厭世観があって、エロ漫画的に王道なガツガツとした欲望が分かり易く表出するタイプではないので、男性読者の代理としての役割はあまり果たさず、どちらかと言えば、妖しく不安定ながらも幸福な二人の関係性を外側から見守る様な読み方になると個人的には感じました。
HirasakasLament3背景描写の巧拙・密度には作品によってかなり幅がありますが、時に幻想的な作品での背景や小道具、衣装などの描写がヒロインの美しさや作品の雰囲気の魅力を大きく高め、雑な表現で恐縮ですが、美的センスの良さを強く感じさせます(←参照 現実世界と神の世界の境界を咲き、そして枯れる花で表現 短編「ルサンチマンはその冬に」より)。
  艶やかでサラサラとした髪の毛の表現や、美しい玉肌、すらりと四肢に程好いサイズ感の巨乳・桃尻、茂みのある股間を組み合わせた女体描写は、ストレートなセックスアピールを重視するというよりかは、何処か冷たい印象を伴う程に整った美しさを表現するスタイル
この女体描写の傾向は、後述する様に、抜きツールのアタックとして不足を感じる要因の一つではあるのですが、とは言え絵柄やヒロインのキャラデザインは幅広い層にとって魅力的に映るであろうものであり、表紙絵の雰囲気に惹かれたのであれば中身の絵柄にも安定して満足できるでしょう。

【抑えたエロ演出で彩る美女の肢体のエロスが詰まった濡れ場】
  導入パートにおける雰囲気作りや設定の説明などに尺を長めにとった構成であり、エロシーンの分量としては標準を下回る水準という印象が目立つのは間違いなく、たっぷり&こってりな濡れ場をお求めな諸氏は要留意。
とは言え、前述した様に崇拝の対象足り得る様な美しい存在が、肉の快楽に熱っぽく蕩けるという鉄板の魅力は、キャラクター描写が魅力的に為されている故に実用性を大きく高めており、また射精シーンでのアタックの強め方などもあって、実用的読書を楽しむためのエロシーンとして適切な描写・構成となっていることは間違いありません。
  ヒロイン側が迎え入れる、または比較的積極的に貪るなど、女性側に精神的なリードがあるエロシチュエーションが多い傾向にあるものの、彼女達と肉の交わりを持つ精神の高ぶりによって男性キャラクター達も抽挿パートで激しい腰使いをして、彼女達をアクメへと進めていきます。
HirasakasLament4しなやかな肢体全体をしっかり見せる大ゴマと、淫液の溢れる秘所や唇などをアップする小ゴマの周辺配置を組み合わせた画面構成は、初出時期によって密度は異なりますが、美しい肢体を複数の視点からの構図で次々と見せていくことで、質的に一定の濃密さを形成(←参照 中編「ワルキューレの補給兵」第4話より)。
  エロ演出面では、美人フェイスが快楽に染まって程好い熱っぽさを語る官能的な表情付けに、乱れた嬌声、肢体を濡らす汗やぶっかけ精液などの液汁描写など、ベーシックなエロ演出を量的にも質的にも抑制を効かせて用いるタイプであり、断面図を含めた粘膜描写の淡白さも合わさって、読み手によっては物足りなさを感じる可能性がある水準。
ただ、そこまでのタメにも欠ける傾向があるとはいえ、しなやかな肢体を絶頂に震わせながら中出しまたは敢えてのぶっかけやゴム付き射精を受け止める痴態描写には相応の煽情性の強さがあって、決め打ち的に抜き所をきっちり確保する姿勢は明瞭とも感じます。

  シンプルに抜きツールとして見た場合には物足りなさもありますが、妖しく美しい幻想作品としての魅力はずば抜けており、エロ漫画ジャンルの多彩な魅力を示してくれた初単行本と称揚したい所存。
個人的には、大いなるものへの崇拝と恋をユニークな形式で描き出した連作「或る人柱の記憶」が語り回しの良さもあって最愛でございます。

ICE『牝汁搾り 生っ!』

SqueezFreshFemaleJuice  岩永亮太郎先生の『パンプキン・シザーズ』第22巻(講談社)を読みました。“正義”を否定し続けながら、最後に少尉から掛けられた自分の行いへの言葉に心を動かされ、そして言葉に納得して死んだレサト、せめてもの救いであったと信じたいところ。
そして陸上戦艦はロマンですなぁ!!

  さて本日は、ICE先生の初単行本『牝汁搾り 生っ!』(エンジェル出版)のへたレビューです。後述する様に作中でのフェチ要素でもあるのですが、女教師美人にロングブーツを履かせてアピールというなかなかにフェチな表紙絵となっています。
ピッチリ系衣装に豊満ボディを包んだドスケベ美女達がハードな汁だくセックスに乱れまくる作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で9作。フルカラーパートのある短編「白熱の性戦」(24P)を例外として、1作当りのページ数は20Pと『エンジェル倶楽部』掲載作の標準仕様。ストーリー面の読み応えはほぼ無いですが、その分、尺の長さと迫力のエロ描写とで質的にも量的にもボリューム感のあるエロシーンを用意しています。

【共に欲望任せに進む凌辱系と棚ボタ系】
  作劇の方向性としては、悪い男達がその欲望をヒロイン達に対して一方的に叩きつけて快楽で蹂躙する凌辱系と、ドスケベ美女さん達による誘惑&貪りセックス系に大別され、それぞれエンジェル倶楽部系列の伝統的な作劇スタイルに忠実なタイプ。
SqueezFreshFemaleJuice1  前者の方向性としては、人気レースクイーンの美女がライバルの姦計によってカメコ軍団による輪姦に晒されてしまったり(短編「絶対的!レースクイーン」)、怪しげな薬を開発する悪徳企業に潜入した女スパイが媚薬を用いた快楽拷問を受けたり(←参照 女スパイの身に危機が! 短編「欲濁・堕ちた女スパイ」より)、強豪校の粗暴な野球部員によって美少女チアが襲われてしまったりと(短編「白熱の性戦」)、状況設定にこそ多彩さを用意しながらも、野郎連中の欲望任せにサクサクと進行するタイプ。
このタイプの作劇では、ヒロインの快楽堕ちや支配される状況になるなど、明確にバットエンド系でまとめるケースもありますが、一方でヒロイン側の逆転勝利やむしろ男性を性的に圧倒するラストであっけらかんとした雰囲気に戻る場合も多く、後述する棚ボタ的な痴女モノと併せて、単行本全体として重さ・暗さをマイルドにしている要因と言えます。
  後者については、憧れの先輩美人教師が実はドスケベであることが判明して主人公の青年もそのエロさにハマってしまったり(短編「女教師の熟れた性」)、仕事で疲れた男性を色々と元気にしてくれる社内診療室のドスケベ女医&ナースのお仕事ぶりであったり(短編「ココロとカラダ治してアゲる」)、お堅い雰囲気の美人司書さんがヒントに気付いた者だけに自身の本性を曝け出したりと(短編「図書館の熟痴女」)、設定に合わせてエロくて美味しい状況が転がり込んでくるタイプ。
  全体的に、後述する衣装要素やキャラデザインを投入可能な設定自体を重視するタイプの作品構築であり、ストーリーに存在感があるタイプではないのですが、とは言え、前述した二タイプの方向性があることに加えて、設定の多彩さ自体が印象の多彩さにつながっているのは間違いないでしょう。

【衣装関連や体パーツ描写にフェチを感じさせるアダルト美女達】
  設定としては女子校生級と思われる日独ハーフのチアリーダーさんを例外としつつ、概ね20代半ば~30代半ば程度と思われるアダルト美人達であり、全体的に成熟した色気のあるタイプの女性キャラクターが揃っています。
優秀な女性社長や凛々しい女スパイ、自信に満ちた美人レースクイーンなど、強さや優位性を持つ存在が快楽堕ちするという、凌辱エロらしい構図に据えられたキャラも居ますし、清楚な外見の女教師や司書さん、義母さんが実はドスケベ本性を曝け出して~という美痴女による誘惑展開として王道のタイプもおり、それぞれ作劇・エロシチュの方向性を明確化するキャラクターと言えます。
  女スパイの潜入ピッチリスーツ、変態性癖の持ち主な義母さんの露出プレイ用ボンテージ姿、水着、むっちり太股を包む黒タイツなどなど、肌にぴっちり張り付く衣装をチョイスできる設定にしていることが多く、またガーターベルトなどのセクシーな下着、ブーツ、ハイヒールなどのアダルトな色気を醸し出す服飾も頻度高くキャラデザインに含めています
SqueezFreshFemaleJuice2  ボディデザインについては、強い存在感のある巨~爆乳と巨尻を、健康的な肉付きの体幹に組み合わせた豊満ボディであり、ある種の迫力も感じる水準。重たげにたわむ乳房の表現や肉厚の色っぽいリップ、陰毛標準搭載で熟した秘所が花開く股間の淫猥さなど、体パーツ描写にも濃厚な煽情性を有しています(←参照 短編「図書館の熟痴女」より)。
  初単行本ながら絵柄の統一感は強く、表紙絵とも完全互換と評して良い水準で安定。アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさというよりかは、アダルトな色気感の濃厚さや、エロシーンでの一定のお下品さのある淫猥さを重視した絵柄であり、好みが分かれるタイプではありますが、『エンジェル倶楽部』系列としての“らしさ”が非常に明瞭な絵柄と評し得るでしょう。

【アタックの強いエロ演出とたっぷりの液汁描写で彩る痴態】
  どちらのタイプの作劇においても、登場人物の欲望が迅速に発揮されてエロシーンへと投入しており、十分な尺があることに加えて、絵柄やキャラデザそのものにある濃厚さが濡れ場では更に高まって質的な満腹感を生み出しています
  作劇に合わせて凌辱系とヒロイン誘惑系のシチュエーションに分けられ、両者の中間的なヒロインの願望による調教プレイな短編「継母寵愛」も含め、主導権の如何は異なりながらも、綺麗な女性がドスケベな痴態を曝け出すという構図をストレートに叩き込んでくるエロシーンであることは共通
SqueezFreshFemaleJuice3  媚薬やローションによるマッサージ愛撫や、ヒロインの完熟ま○こにむしゃぶりつくクンニ描写、露出オナニー等々、エロシチュやキャラに合わせたプレイを投入する前戯パートは、口淫描写の充実が特徴的であり、ひょっとこ気味な吸いつきや厚い唇や舌が竿に張り付く様子など、綺麗な顔がお口ご奉仕で歪んだり、はたまた積極的にしゃぶりつく淫蕩さを示したりしながら、白濁液を口や顔に浴びせるシークエンスを長めの尺で描き出します(←参照 短編「女教師の熟れた性」より)。
このぶっかけ白濁液や、ヒロインの肢体に塗られたローション、柔肌を舐められることでの唾液に滲み出る汗、そして股間から溢れる愛液など、行為が進行するにしたがってヒロイン達のエロボディが更にぐっしょりと濡れていくことで、女体の淫猥さが大きく高まっていくこともエロ描写における特色
SqueezFreshFemaleJuice4  抽挿パートに移行後は、アへ顔チックな表情付けに悶絶するかのようなハートマーク付きの嬌声、露骨な結合部見せつけ構図や局所のアップ描写、勃起ち○この大きさや子宮をノックする威力を強調する透過図・断面図など、アタックの強さがある過激な演出を多用しています(←参照 短編「女社長淫棒調教」より)。
この演出密度の高さに加えて、かなりぎっちり詰め込んだ画面構成を取ることが多く、読み手の嗜好によっては過剰さ・やり過ぎ感としてネガティブに感じる可能性は相応にありますが、大ゴマ~1Pフルの中出し&ぶっかけフィニッシュでヒロイン達のハードなアクメを投入する〆まで、ゴリゴリと押しまくるパワフルさと淫猥さの濃厚感とを維持しています。

  非常にエンジェル倶楽部掲載作らしい作品揃いと感じる初単行本であり、好きな人にはその“らしさ”がたまらなく好いものとして映る一方で、苦手に感じる人も相応に多いかなとは感じます。
個人的には、クール&ゴージャスなレースクイーン美女がライバルの姦計により大変なことに・・・!?な短編「絶対的!レースクイン」がキャラデザや作品のまとめ方など、この作家さんらしさを特によく感じてお気に入りでございます。
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