火愚夜『フタナリ島』

FuranariIsland 山本崇一朗先生の『からかい上手の高木さん』第12巻(小学館)を読みました。高木さんの“センパイ”呼びで私の心が完全敗北をするところを何とか持ち直したのに、そこからの“キス”関係のからかい連発で完全に撃沈されましたね・・・。西方君、木端微塵に爆発しないかな・・・。
石鹸の匂いを感じながらのお風呂帰りの二人・・・くそぅ、「神田川」かよぉ・・・(おじさん発言

 さて本日は、火愚夜先生の初単行本『フタナリ島』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。久しぶりにナイスなフタナリものをご紹介できて何よりでございます。
多彩なフタナリ美女達が繰り広げる迫力のバトル・ファックをハイテンションに突き進むストーリーでお届けな1冊となっています。

FuranariIsland1 収録作は、恋人のヒトミ(フタナリ)と共に南国へのバカンスに赴いた主人公・ハルカ(フタナリ)は、滞在先の蓋鳴(ふたなり)島にて世界中のフタナリが集って開催される世界一のフタナリ娘を決定するフタナリイカせあい競技“バトルファック”に出場することになり、選ばれし性豪フタナリ達とのセックスバトルに挑むことになるのだが・・・なタイトル長編「フタナリ島」全5話(←参照 本作は1P目からクライマックスだぜ! 同長編第1話1P目より)+描き下ろしハッピーエンド後日談(10P)。
収録話数こそ多くないものの、描き下ろし後日談を除いて1話当りのページ数は24~36P(平均32P強)と結構なボリューム感があります。長編作として作劇に一定の存在感を持たせつつ、十分量のエロシーンも含めてぐいぐい勢いで読ませてくれる作品となっています。

【格闘漫画の王道・オマージュを備えたエロコメディ】
 素人でありながら実はこの大会の準優勝経験のある恋人の後押しでセックスバトルに出場することになった主人公が、そのセックスモンスターとしての資質を強力なライバルたちとの戦いの中で発揮するという、設定そのものは荒唐無稽なものでありつつ、それも含めて格闘漫画・バトル漫画的な王道の魅力を有しているのが最大の美点。
 強力な敵たちとの戦い、盟友(恋人)の意外な敗北、強者との中で目覚める主人公の秘められた力、決勝まで勝ち進んだ先に待つ、この大会を開催する者の真意の提示と(彼女を苛む障壁との)セックスバトル等々、ストーリー展開としてもバトルものの王道を進んでおり、かつこれを1冊にまとめる展開のテンポの良さは見事です。
FuranariIsland2 設定から察せられる通りに、作品全体の雰囲気は明るく楽しいエロコメディであって、トンデモ設定や展開のギャグ的な魅力をしっかりと有しつつ、双方がフタナリち○こパワーをぶつけ合い、それぞれの必殺技を繰り出す“バトルファック”にバトル漫画としての盛り上げがあるのも強い魅力(←参照 ライバルの必殺技を受け継いで強敵を打ち破る展開!! 長編第4話より)。
“全選手入場”アナウンス、危険な脱獄囚、イギリス名所が必殺技名の貴族、格闘ロボ等々、名作格闘漫画のオマージュが散りばめられているのも楽しいですし、“なんというチン力だ”“まさにチンポのカウンター!”“さっきの射精は目くらまし!?”子宮絶対防衛障壁(イージス)!!““今 チンポを挿れているのは―――私です”等々のテンションの高い迷台詞が実際熱く感じられる読書感も実に面白いところ。
 エロ漫画的なフタナリがそもそもファンタジーであるので、それ故に何でもアリ的な自由度の高さを感じさせると共に、前述のバトル漫画的な王道を踏まえている故に、展開に無理がなく、展開の先が気になっていくワクワク感で読ませているのも◎。
話が深刻になることもなく、皆のちんこパワーで事態を解決することでハッピーな大団円でまとまっており、読後感も良好に仕上がっています。

【逞しいちんこをお持ちな多彩なフタナリ美女達】
 そもそも人間でないキャラ(格闘フタナリロボ)も居ますが、大規模な妊活に励む黒幕の女社長さん(36歳)を除いて、20歳前後~20代半ば程度と思しき美人さん達が登場しており、1名を除いていずれもフタナリヒロイン。
FuranariIsland3 明るく素直だが、エッチの際には性豪と化す主人公、彼女との直接対決のあるメイン格の快活で気の強いアメリカンフタナリ美女、および冷静沈着で誇り高い英国貴族に加え(←参照 ピンチの直後は最大のチャンス! 長編第3話より)、ロボ、博士、脱獄囚、シコルスキー、双子など様々なタイプのフタナリ戦士達が登場しています。
バトルファックにおいては、性的に相手を屈服させるという方向性がエロ的に明瞭ですし、勝者が敗者に対してご主人様権(一日限定)を行使できるといった面もありますが、バトルは真剣に戦いつつ、その後は何か友情とか信頼とかが形成されるのも、これまた格闘漫画のお約束であって、平和な空気の形成に貢献。
 設定の多彩さもあって、華やかさのあるキャラデザインは様々であり、身長の高低やおっぱいサイズなどにはバリエーションはありつつ、基本的には巨乳ヒロインがメインであって、分かり易いセックスアピールのある女体が勢揃い。
なお、黒幕の女社長さんを除いて皆さんフタナリであるため、並みの男性を上回る巨根の持ち主であり、かつ主人公最大の強敵・英国貴族アナベルさんを除いて“玉アリ”のフタナリさん。そもそも好みが分かれるキャラ属性ですが、ち○この逞しさの主張がなかなか強いのは好き嫌いの差をより大きくしているでしょう。
 女体の肉感的な描写やフタナリ巨根に十分なエロさを打ち出しつつ、絵柄そのものは親しみ易いキャッチーな二次元絵柄であって、表紙絵とほぼ完全互換で単行本を通して安定しています。

【セックスバトルの“バトル”部分に重点のあるエロシーン】
 セックスバトルそのものが主軸であるため、設定紹介的な第1話を除いてエロシーンに相当するパートのボリューム感は十二分。
 相手を性的に屈服させるという要素を持つエロシチュではありつつ、あくまで正々堂々としたスポーティなセックスバトルであり、また上述した様に全体的にエロコメ・ギャグ的な雰囲気ということもあって、抜きツールとしての実用性に関しては読者の好みによって大きく分かれるタイプであるのは間違いないでしょう。
また、セックスバトルの攻防の中で、如何にそれぞれの必殺技に持って行くかという流れを重視しているのは、これぞ格闘漫画!的な高揚感があると同時に、抜き所に向かって煽情性を積み上げていくエロ漫画的な文法とは異なっているのも、場合によっては実用性に負の影響を及ぼす要因であるのも確か。
 とは言え、各種プレイで相手をイカせることを目的としている分、熱烈なフェラであったりマッシブな腰振りであったりと、双方が熱烈に行為に励んでいくドライブ感が形成されており、巨根とその先端から飛び散るフタナリザーメンの存在感もまた大きな特色です。
FuranariIsland4必殺技が決ったり、攻防が大きく動いたりなシーンを中心として、アヘ顔であったり絶叫台詞であったりとアタックの強烈なエロ演出を施しており(←参照 主人公の高速ピストンが炸裂だ!! 長編第2話より)、攻めが決った効果を示す演出としても強い印象を打ち出しています。
 勝負の決着的なシーンにもエロ要素を盛り込んでいますが、派手な演出でのフィニッシュといったエロ漫画的にオーソドックスな〆はあまり用意されておらず、抜きツールとしての満足感を低下させる要素ではあるのですが、エロバトルをエロバトルとして一貫させたエロシーンであると評価したいところ。

 バトルものとしての王道的な魅力と、エロ描写としてのアタックの強さが独特のケミストリーを形成している快作であり、純粋な抜きツールとしての評価は個人的に高くないものの、非常に楽しく読ませて頂きました。
格闘漫画は続編・外伝が付き物ですので、是非ともこの世界観で新作を読ませて頂きたいなと思います。

はんぺら『奥さんは挟んで挿れるのが好き』

WivesLovesNippingAndBeingInserted TVアニメ版『アズールレーン』第11話「【残響】漂白されし紅の記憶」を観ました。思い悩むエンプラさんを食事に連れて行くベルファウストさん、頼もしい限り。あと、やっとイベントの爆発オチ担当ことピュリファイアーが登場していますが、アニメではどんな活躍をしてくれますかねぇ?アーク・ロイヤルが業が深そうな本を読んでいるのには笑いました。

 さて本日は、はんぺら先生の『奥さんは挟んで挿れるのが好き』(メディアックス)の遅延へたレビューです。先生の前単行本『奥さんが知らない快楽』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なキャラデザの巨乳人妻ヒロイン達が色々なエロシチュでの背徳の快楽に乱れまくりな作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計12作。1作当りのページ数は14~20P(平均16P強)と控えめな部類。全般的にコンパクトな構築であって、概ね軽めの読書感と一定のボリューム感のエロシーンとで構築されています。

【軽い読書感でオーソドックスな展開を各種用意】
 3作品を除いて人妻ヒロインを擁する作品で統一されていますが、作劇の方向性には一定のバリエーションがあって、人妻堕ちモノ系や寝取られ系などのダーク&インモラル系の展開もあれば、ビッチなヒロインが積極的に事態を押し進める不倫セックスや誘惑エッチといった話の印象としてはライトな展開もあります。
WivesLovesNippingAndBeingInserted1 エッチで欲求不満な人妻さんや年上美人に誘惑される展開には明瞭な棚ボタ的ウハウハ感がありますし(←参照 エッチな人妻さんがダブルで!? 短編「ご近所さんのおつまみ」より)、AV撮影やらスワッピングやら昔のセフレとの不倫エロやらの状況に人妻ヒロインが流されていく場合でもヒロイン側の性欲が満たされて乱れまくるという解放感が重視されている分、重さや暗さは排した作劇が主軸と言えます。
また、前者のタイプではヒロイン側にセックスも含めて主導権を一貫させることが多く、彼女達に翻弄されるちょっとした被虐感を形成するケースもある一方(短編「報酬はカラダに❤」「夫の弟との接し方」等)、後者のタイプでは男性のリードに押し込まれるケースが多く、エロの趣向としては味付けを変えつつ、美人なヒロインが熱っぽく乱れまくることは共通しています。
 凛々しい美人の先輩がエッチな看病をしてくれる短編「風邪に効く運動」のようにラブエロ系としての甘味を有する作品もありますが、欲望の解放と充足が基調のシナリオワークであるため、恋愛系としての印象よりもストレートに欲望ドリブンな印象が強い作品が揃っていると感じます。
 部下であり夫である男性の失態を取り戻すために人妻ヒロインが取引先の悪人に夫の眼前で凌辱ハメ撮りされてしまう短編「撮られ妻」は堕ちモノ系・寝取られ系としての方向性が明確であり、マイルド寄りの快楽堕ちエンドにまとめつつ、凌辱色が明瞭。
 いずれにしても、人妻ヒロインを主軸に据えたシナリオワークとしてはオーソドックスなものが多く、話としての印象は良くも悪くも軽い印象ですが、その分エロシーンに集中しやすい作りとも総括できるでしょう。

【多彩なキャラデザ・設定のスレンダー巨乳アダルト美人】
 エッチな女教師さんや生意気な従妹ちゃん、年上彼女さんなど例外も数名存在しつつ、前述した通りに人妻ヒロインで大半が占められた陣容であり、20代前半~30歳前後程度と思しきアダルト美人が勢揃い。
 作劇の方向性とも関連しますが、男性を誘惑し翻弄してくるタイプのエッチに積極的なヒロインと、状況に流されていく中で秘めていた欲求が発現していく受動的なタイプのヒロインが存在しますが、共に作劇における役割の分かり易さがあるタイプ。
なお、寝取られ系やスワッピングなど、夫の存在がエロシチュとして重要になるケースもありますが、ヒロイン側の積極性が目立つタイプを中心に夫の存在感は希薄であって、背徳感を盛り上げるための、人妻としての属性を意識させるスパイス的なものと言えるでしょう。
WivesLovesNippingAndBeingInserted2 人妻でないヒロインも含めてキャラデザインは多彩であって、性的に奔放な黒ギャル妻さんや、王道の清楚系人妻さん、有能なキャリアウーマンでクール美人な容貌の人妻さん(←参照 鋭い眼光で恥辱を与える相手を睨むが・・・? 短編「撮られ妻」より)、アダルト&セクシーな女教師さんに生意気ガールな制服JKなどが登場。
ボディデザインについては美脚も含めて等身高めのボディに、柔肉をたっぷり詰めた巨乳&巨尻を組み合わせたスタイルで概ね統一されており、程好く大粒な乳首や張りの良い肉感なども含めておっぱいの存在感のアピールが十分に強いのも特徴です。
 フルカラー絵とモノクロ絵に一定の印象の差異を感じますが、アダルトな色香を程好い濃度で安定供給してくれる絵柄は人妻ヒロインとよくマッチしており、十分なキャリアもあって絵柄は単行本を通して安定しています。

【パイズリ描写の充実と抽挿パートでの痴態描写の適度なアタック】
 ページ数の関係上、エロシーンのボリューム感はそれ程強くないものの、サクサクとエロシーンに突入していくこともあって、抜きツールとしての満腹感は適度にある尺を用意しています。
 スワッピングやハメ撮り、不倫エッチに年下少年喰いなど、背徳感のあるエロシチュを多く用意し、ヒロインが強烈な快楽に蕩ける様子を提供していますが、作劇面が比較的ライトなこともあって、倒錯性の強さよりかは性的な解放感が前面に出たシチューションとも感じます。
WivesLovesNippingAndBeingInserted3 単行本タイトルにもある通り、前戯パートではヒロインのもちもち巨乳によるパイズリの投入率が高く、睡姦パイズリ(短編「乳で願いを」)の例外を除きつつ、ヒロインにたっぷり搾り取られて美人フェイスにぶっかける抜き所を投入(←参照 短編「奥さん満喫コース」より)。それ以外にもお口ご奉仕やヒロインのスレンダー巨乳ボディをまさぐる愛撫、ヒロインの優位性を示す脚コキなど、シチュエーションに合ったプレイを投入。
 男女いずれに主導権があるかに関わらず、抽挿パートの突入後はヒロイン側も激しい腰遣いを示しつつ、パワフルなピストン運動で乱れていく様子を描いており、更なる快感を求めてフィニッシュシーンへと勢いよく突き進んでいきます。
WivesLovesNippingAndBeingInserted4汁気たっぷりの結合部描写や、頬を紅潮させて瞳を蕩けさせた官能フェイス、適度な分量の実況系エロ台詞とベーシックな演出を適度な密度で織り込むタイプであって、個性が強いタイプではないものの、大ゴマを中心として着実に煽情性を積み上げています(←参照 短編「追試は白濁液の匂い」より)。
前戯パートでのプレイ内容を充実させる分、ピストン運動の描写に多少の量的な物足りなさを感じることはあり、またフィニッシュシーンでの演出的な盛り上げも比較的抑え目ではありますが、前述した勢いの良さと安定した描写の積み上げもあって、大ゴマでの中出しアクメにオーラスの抜き所としての存在感を持たせています。

 人妻ヒロイン作品としてオーソドックスな楽しみ方の出来る作品が揃っており、多少の物足りなさはありますが、ヒロイン造形としてもエロシチュとしても分かり易さが魅力となるタイプと言えます。
個人的には、眼光鋭い眼鏡美人妻さんが夫の前で快楽堕ちさせられちゃう短編「撮られ妻」とビッチな黒ギャル人妻さんのエロエロ誘惑な短編「奥さん満喫コース」が特にお気に入り。

椿十四郎『曖妹だいありぃ』

FuzzySisDiary 十日草輔先生の『王様ランキング』第6巻(エンターブレイン)を読みました。オウケン、残忍な嗜好の持ち主ですが、人格者であった彼を豹変させた“人の夢”とまで称される力は何なのかが気になりますね。
ボッジ君、とても強くて頼りになる存在になりましたし、きっと真っ直ぐに戦って皆を助けてくれると思いますが、複雑な状況に混乱しないといいのですけどね。

 さて本日は、椿十四郎先生の『曖妹だいありぃ』(ティーアイネット)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりにレビューの俎上に載せさせて頂きますが、『シスター⇔シスター』(ジーウォーク)のへたレビュー等、過去作のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
地味系キュートな妹ヒロイン達との性欲丸出しな多彩な関係性&暴走セックスが詰まった作品集となっています。

FuzzySisDiary1 収録作は、学校での性教育で男性の勃起とコンドームの着用について学習した妹ちゃんはすっかりそれらに興味津々になってしまい、兄に実践を要請するのだが・・・!?な短編「保健のお時間❤」(←参照 帰宅するなりこの発言 同短編より)+描き下ろし後日談(6P)、および読み切り形式の短編7作。
描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は22~26P(平均24P)と標準的なボリュームで安定。ストーリー性そのものは強くないものの、エロシーンも含めて妹ヒロインの多彩な魅力を引き出す作品が揃っています。

【性的欲望や好奇心がストレートに発現され充足される展開】
 いずれも実妹ヒロインとの近親セックスを描く作品であって、その状況に倒錯性を持たせつつ、男女の関係性は作品によって多様。
 上述の短編「保健のお時間❤」を含め、ヒロイン側の性的好奇心や恋心が展開を駆動するケースが多いのは確かであって、男性側にとってエロ的に美味しい状況が形成されるという構図そのものは共通していると言えるでしょう。
FuzzySisDiary2自分の可愛さに自信を持っている故に妹が兄の性欲を受容したり(←参照 短編「どきどきフリータイム」より)、仲良しな余りにエッチな遊びを開発した二人の三つ子妹に翻弄されちゃったり(短編「あたらしいア・ソ・ビ❤」)、ちんこに非常な興味を掻き立てられた妹ちゃんの要請であったりと(短編「保健のお時間❤」)、ヒロイン側が状況をお膳立てしてくれるタイプのシナリオワークが一つの軸
 一方で、兄側が積極的に妹を求めて、これをヒロインが受け入れるという形式の作品も多く、恋愛感情や性的好奇心がヒロインのモチベーションとしてポジティブにその状況を可能にしているケースもあれば、母親によるネグレクトの状態で兄にとって都合の良い存在として犯される状況を無表情で過ごすという胸糞悪さを掻き立てる短編「囚われの華」といったケースもあります。
ストーリーそのものとしての印象はあまり無いものの、性欲に流されて妹とセックスをしてしまう兄の駄目さと、それぞれのキャラなりに“自然”な反応を示していく妹との対比で形成される関係性を描く作劇と言え、性欲も含めて登場人物達の感情の動きに、陰陽の両面を含めてリアリティを含ませているのが特色と感じます。
 性欲や性的好奇心それ自体の純粋性が発揮される展開である分、甘味のあるラブラブエンド的なまとめ方になるのはむしろ少ないのですが、セックスの快楽を妹側も求め続けることが示唆されるラストになることが多く、性的な解放感やその充足という意味でポジティブな読後感となる作品が多いと言えるでしょう。

【地味系としての可愛らしさのある妹ヒロインズ】
 三つ子として出生した主人公と二人の妹というケースはやや特殊ですが、いずれも実妹ヒロインでありつつ、年齢層はランドセルガールからJKガールまで幅があります。
 お兄ちゃんラブな子犬系ガールも存在しますが、漫画チックなキャラクター属性で固めるというよりかは、彼女達自身の性的好奇心や性的なものの受容を無理なく表現されたヒロイン造形という印象があり、彼女達自身の意志が叶えられることと男性側の性的充足が合致する関係性となっています。
兄である男性キャラについては、妹達に翻弄されちゃう大人しいショタ系兄や妹と恋人的な関係にあるイケメン寄りのお兄ちゃんなども存在しつつ、妹を不細工と評しつつセックスをしたり、家政婦兼性処理相手としか思っていなかったり、そこまでいかなくても欲望任せに妹に手を出していたりと、印象としての好悪には幅がありつつ、愚かしさを含む人物として描かれるケースが多いのが特徴。そうであっても、彼らの性的欲望は充足されて、かつ基本的にはヒロイン側の充足を阻害しないというのは上述の通り重要なポイント。
FuzzySisDiary3 ヒロインのキャラデザインについては、“地味系”としての可愛らしさというのが大きな特色であり、短髪+そばかす+眼鏡な妹キャラや細目+眼鏡+タラコ唇といったニッチな要素を併せ持つキャラや(←参照 太眉&そばかす&眼鏡な妹ヒロイン 短編「もっと凄いコト❤」より)、女の子としての可愛らしさを明確に有しつつ二次元的な華やかさは敢えて抑えて一種の現実味を織り込んだキャラなどが主軸。そういった女の子が次第に可愛らしさや性的魅力を明瞭に感じるようになると言う描き方が身上と言えるでしょう。
 年齢層に幅があることもあって、女体の等身には多少のバリエーションはありつつ、ぺたんこ~並乳クラスの控えめバストも含めて肉付きの弱い未成熟ボディとしての印象が共通しています。
 漫画チックな親しみ易さのある絵柄は表紙絵と概ね完全互換で安定しており、十分な作画密度でありつつ絵としての淡白さも適度に保っているのは前述した地味系ヒロインとの相性が良いスタイルと言えるでしょう。

【演出的な緩急を付けつつエロティックさを増していく痴態描写】
 サクサクとエロシーンへ突入していくこともあって、濡れ場には十分なボリューム感があり、主導性の有無に関わらずヒロインがセックスの快楽にメロメロになっていく流れで彼女達の魅力も高めていく仕様となっています。
 閉鎖的な状況で心を閉ざしてしまっている妹が兄に好き放題にされてしまう短編「囚われの華」を例外としつつ、男女双方の性欲や性的好奇心が発現されてそれを共有するという意味では和姦シチュエーションが多く、近親セックスとしての倒錯性も含みつつ、それらの発現と充足そのものが重視される快楽全能主義感がシンプルに貫徹されたスタイルとも言えるでしょう。
 エロシーンの構成において、前戯パートに長めの尺を取るのが特徴的であり、初めてのちんこにドキドキ&ワクワクしながら手やお口でそれを弄るプレイもあれば、既に慣れている行為としてのお口ご奉仕、ねっとりキスやヒロインの性感帯への愛撫など、それぞれのエロシチュや男女の関係性に合わせたプレイで、近親エッチのエスカレーションとしての流れを形成。
FuzzySisDiary4 抽挿パートに移行後は、セックスの快感で蕩けていく流れの中で前述した通りに地味系ヒロインがそのエロさを増していくことが煽情性に直結しており、熱っぽく蕩けた瞳の表情やハートマーク付きの蕩け台詞などのエロ演出は、過激なものは排除しつつ、ベーシックな手法を適度な濃密さでというスタイルを保っています(←参照 短編「浴衣でお祭り❤」より)。
その一方で、デフォルメ感と生々しさを両立させた性器関連の描写でインパクトを打ち出す結合部見せつけ構図や断面図、仰け反りながらの悶絶ボイスなど、アタックの強烈さ・露骨さを打ち出す描写も要所で投入しており、描写としての緩急がしっかり付けられた流れが形成されているとも感じます。
 抽挿パートの充実に押される形で抽挿パートに多少の物足りなさを感じることはありますが、兄妹双方が行為にのめり込んで興奮していることをヒロインの痴態描写や男性の台詞で表現しつつ、大ゴマメインの中出しフィニッシュへと投入しており、演出的な盛り上がりはそれ程ではないものの、精液が溢れだす秘所などの追撃描写を含め、複数ラウンド制の〆として十分なカロリーを有する抜き所になっています。

 妹ヒロインものとしてのこだわりを明瞭に発揮しつつ、地味系ヒロインとしての魅力をニッチなものも含めて多様に提供しており、エロシーンの実用性と兄妹の関係性としての作劇の奥行きの両面に貢献していると感じます。
個人的には、自信家&生意気だけど意外にサバサバしているし可愛げもある妹ヒロインとのエッチに双方がのめり込んでいく短編「どきどきフリータイム」が最愛でございます。

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