天太郎『へんあい』

DistortedLove  山口貴由先生の『衛府の七忍』第6巻(秋田書店)を読みました。帯の“沖田総司、参戦!”のキャッチコピーにいやいや、いくらなんでも時代が違い過ぎるだろ!?と思いましたが、編み笠の男の正体が示された瞬間にドリームマッチ!!的な興奮がありましたね。あと、スモトリなゴッチャンメカには爆笑でした。

  さて本日は、天太郎先生の『へんあい』(コアマガジン)のへたレビューです。先生の前単行本『Love Maker』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
おとぼけラブコメから狂気が支配するダークな凌辱エロまで多彩な作劇と巨乳肉感ボディの弾力を満喫なパワフルファックが楽しめる作品集となっています。

DistortedLove1  収録作は、通学の都合で新婚ホヤホヤな兄貴の家に転がり込んできたヒロインは、食いしん坊な兄貴と義姉がラブラブな生活を送っているのを目の当たりにしながら自身の兄への想いを貯めこんでいるのだが・・・な連作「らぶたん」正続編(←参照 兄への想いを本人に聞かれてしまって 同連作正編より)、および読み切り形式の短編7作+フルカラーピンナップ(2P)+毎度恒例作家さんのエッセイ4コマ(計6P)。
フルカラー作品である連作続編「らぶたん2」(6P)を除き、1作当りのページ数は20~24P(平均23P弱)と標準的なボリュームで推移。作品によってストーリー面での存在感には強弱の際がありますが、その上で肉感ボディの存在感にも由来するエロシーンの満腹感は一貫した作品構築となっています。

【お馬鹿なラブコメ系から歪んだ感情が支配するダーク系】
  漫画チックに楽しいノリでお馬鹿でスケベでそれでいて優しいラブコメディや、よりリリカルな雰囲気を強めた純愛モノを得意とする作家さんであり、今回でも連作「らぶたん」や短編「まじめなbaby actor」などはその系統であり、柔和な読み口が楽しめます。
  その一方で、今回は登場人物の歪んだ欲望や感情が滲出してくる凌辱エロ系統の作品が目立ち、これまでもダーク&インモラル系の香りのする作品も時々書いていたものの、作劇としての暗さ・重さはこれまで以上の水準にあって、一定の衝撃を受けました。
DistortedLove2覆面で正体を隠して彼女を強姦し、抵抗されることで自身への愛を確認するという歪んだ愛情の持ち方をする男と彼を本当の意味で受け入れていた少女とを待つ末路(短編「黄昏夕日が堕ちる刻」)、ペットロスで心を病んだ少女に男性教師たちが付け込む形での狂気の“ペット”ごっことそれに巻き込まれ、壊される少女の友人(←参照 中出しを拒絶するが・・・ 短編「クリミナルプラン」より)、暴力と性的虐待を振う義父への疑いと幼い義弟を守ろうとする意志に動く気丈なヒロインの姿に反し、全ての凶行と狂気の源泉が意外な所に存在していたことを示す後味の悪い真相(短編「mother」)と、歪んだ感情や純粋かもしれないが狂気的な欲望によって、他者を巻き込みながら破滅へと向かっていく流れは、短編作ながらヘビィな読書感を生んでいます。
  肉体関係にありながら、素直になれなかったことでスレ違い、再会した後に互いの本心を確認し合いながらも、二人の成長のために思春期の区切りをつけ未来へと歩み出していく流れを少し切なく、そして優しく描く短編「あの頃の時の中で」のように、人の等身大な善性を称揚する作劇がこれまで通りに魅力的である分、これらの人間への不信を感じさせるダーク系の切れ味は対比的に鋭くなっていると評し得るでしょう。
いずれの作劇でも、登場人物の心理を掘り下げていく展開の上手さはしっかりとあるため、雑食派の諸氏にはお勧めできますが、この作家さんの従来の路線に評価の重点を置いている諸氏は、今単行本の作劇の幅にはよく留意されたし。

【むっちむちの弾力肉感なグラマラス巨乳ボディ】
  女子校生級の美少女さんも多数登場しつつ、下は小○校高学年クラスから上は20代半ば~後半程度のアダルト美人まで登場しており、ヒロインの年齢設定は様々
  お兄ちゃんラブな仔犬系妹キャラにツンデレなギャル系妹さん、身長の低い主人公に対して母性と悪戯心を抱く長身ガールなど、漫画チックに楽しさのあるタイプのヒロイン達も目立ち、こちらはラブコメ系でのキャラクター造形。
一方で、辛い状況にありながら義弟を思い遣る姉キャラ、主人公のことを心から愛していたことが彼の歪みや真意を意図せずにスルーしてしまうことになる穏やかな少女、自身の悪意が主人公の歪んだ欲望を発動させることにつながってしまう因果応報な高飛車ガールなど、前述した凌辱エロや狂気的な展開を形成することになるヒロインにも存在感があります。
DistortedLove3  ごく一部のロリ系ガールを除き、標準~やや大きめの乳輪に小さ目乳首を組み合わせた巨乳~爆乳をお持ちなヒロイン陣であり、むにっとした弾力感強めのおっぱい描写はエロシーンにおいて揉んだり、吸ったり、はたまたおねショタ的な構図でバストに顔全体を包まれたりな描写で特にその質感が際立ちますし、そもそもの存在感が強力(←参照 たぷんたぷん 短編「黄昏夕日が堕ちる刻」より)。
ウェストは適度に締まっていますが、骨盤の大きさに由来する腰回りに肉付きの強さはビックサイズおっぱいの肉感に比肩するもので、もっちりお肉がたっぷりの巨尻にムチムチの太股と肢体全体の肉感をかなり強く仕上げています。長身ヒロインではその肉感に包まれる幸福感を、低身長のトランジスタ・グラマ系ではその肉感を抱きしめる幸福感を味わえます。
  表紙絵の絵柄の印象がこれまでと異なる様に感じますが、中身の絵柄は少女漫画チックさを感じさせる鮮やかな修飾性や繊細さと、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさとを組み合わせたスタイルでこれまで通りに安定。作劇の幅が広がった分、雰囲気の陰陽の描き分けやドラマとしての盛り上がりを感じさせる勘所など、絵としての表現力も高まったと感じます。

【女体の肉感の強さと溢れ出る感情の描写で魅せる濡れ場】
  エロシーンの総量としては十分なものがあり、抜きツールとしての機能性について評価が分かれる部分があると思いますが、序盤での前座的なエロシーンにも一定の尺を設け、その後にコアとなるエロシーンを持ってくる分割構成を取ることが多いのが特色で、ストーリーの展開と抜きツールとしてのボリューム感のバランスを取っています。
  おねショタ的な組み合わせや、好き合う者同士のラブラブH、ダブルヒロインとの3Pセックスとハッピーであったり甘い雰囲気であったりする作品もある一方で、ドストレートに欲望が叩きつけられるな凌辱エロやヒロインの心身を踏み躙る狂気的でサディスティックな乱交エロ、卑劣な睡姦などなど、ダーク系のエロシチュが多いのは前述の通り。
ラブエロ系における甘いラブエロ台詞や、凌辱系における嗜虐的な言葉遣いに行為への抵抗感や恐怖感を表現する表情&台詞など、各エロシチュにおける雰囲気の出し方はオーソドックスなものを踏襲しつつ、素直になれない感情や好きな相手に対して暴走してしまう気持ち、ストレートな欲望の中に宿る異常性など、セックスの中で表出していく情動の細やかさや陰部にフォーカスできる心情描写の繊細さもまた、エロシーンの雰囲気を各方面で高めている要因と感じます。
DistortedLove4  トロンと蕩けた瞳にふにゃんとしたお口の輪郭、それらから漏れ出る涙や涎といった表情付け、肉厚な秘所から零れ出てくる液体、量的に抑えた実況系エロ台詞から要所で投入する乱れた描き文字&ハートマーク付きのエロ台詞連呼と、演出面では一定のアタックの強さを打ち出しつつ、演出面の量的飽和感や過激さなどは狙わないスタイル(←参照 短編「まじめなbaby actor」より)。
その一方で、前述した様に肢体描写の存在感がエロシーンに十二分な密度を打ち出しており、重たげに揺れたり弾んだりな巨乳描写に、これまた迫力肉感のお尻をバックショットからアピールしたり、結合部見せつけ構図でのむっちむちの太股アピールなどなど、それらの肉感を強調する構図や接触描写を充実させています。
  分割構成の際には、前半の短めのエロシーンにも抜き所を設けつつ、後半の尺が長い方での濡れ場にもフィニッシュシーンを軸とした射精シーンを用意するなど、複数ラウンド制としており、これは分割構成を取らない場合でも同様。おっぱいを揉んだり吸ったり挟まれたりな状態から、ムチムチ下半身を密着させての中出しフィニッシュまで、パワフルさに切れ目が無いのもフィニッシュの実用性を高めています。

  作劇的には新境地も感じさせる最新刊であり、元々、特に短編作としてのシナリオワークの丁寧な組み立てには定評がある分、ダーク&インモラル系の作劇にも存在感がしっかりとあります。
個人的には姉妹ダブル睡姦から性悪美人への制裁ファックまで一貫して主人公の醜悪さが光る短編「Sleep Slaves」と、おっとり系むちむち奥さんとギャル系ツンデレ妹さんとの両方のHが楽しめる連作「らぶたん」シリーズが特にお気に入りでございます。

DISTANCE『じょしラク!~2 Years Later~』②

JoshiLuckSecondSecond TVアニメ版『はるかなレシーブ』第12話「だから私たちは、かけがえのない一人を選ぶ」を観ました。力を出し尽くした試合の後、負けた者の悔しさも勝った者の責任も描きながら、それでも良きライバル・友人として共にあるという部活ものとして心地よい描き方でした。水着でおっぱい&お尻もたっぷり楽しませて頂きました!!

  さて本日は、DISTANCE先生の『じょしラク!~2 Years Later~』②(ジーオーティー)のへたレビューです。なお、先生の前単行本にして、この作品の第1巻である『じょしラク!~2 Years Later~』のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ド迫力の肉感巨乳ボディな美少女ヒロイン達とのパワフルファックをやりたい放題ライフがずるずる継続する第2巻となっております。

JoshiLuckSecondSecond1  収録作は、前シーズンから2年経ち、主人公が監督を務めるラクロスチームには新世代の選手達が入っているのであるが、前シリーズのメンバー達も含め、そこではまたまたトラブルが起きたり、主人公にとって棚ボタ的にエロ騒動が巻き起こったりな日々が続いていく長編シリーズ第5話~第8話(以下続刊)および幕間劇(1.5話、4.5話、8.5話)3作(←参照 ゆきなちゃんの意外な一面が明らかになって新たな騒動が!? 同長編第5話より)。
登場人物が増えた上にシリーズとしての連載期間が長い上に、あらすじなども用意されていないため、既刊を全て読了していないと、設定や話の流れを理解するのはかなり難しいでしょう。
1話当りのページ数は18~40P(平均32P強)と幅はありつつ、標準を優に上回る平均値となっています。長編ストーリーながらストーリーとしての読み応えはほぼ無くなってきており、迫力ボディの美少女さん達の痴態を質的にも量的にも強いボリューム感で満喫できる作品構築で通しています。

【長編故のご都合ハーレムの殺伐さと冗長さの顕在化】
  第2巻である今回は、新世代組であるメガネっ子・ゆきなの意外な本性が示されると共に、彼女にレズビアンとしての好意を寄せる栞(前世代の赤城綾の妹)との恋のトラブルが主軸を担っており、我らが主人公・黒田君はそのちんこで二人の融和を補助。
  元から主要素でもなかったラクロス関係の部活モノとしての要素や、主人公の奮闘といった側面は更に薄くなっており、ストーリーに存在感がないことに加えて、登場人物の多さが作劇の骨組みの分かりにくさにつながって、話数が進むにつれて読み口がどんどんと低質化していく傾向にあります。
  流されるままに手を出していき、綾に釘を刺されていた栞に結果として手を(ちんこを)出したり、サブヒロインの人妻さんとズルズル関係を続けた挙句に無思慮な発言をしたり、ヒロインの信頼を踏み躙る行為をしたりと、問題のある行動が多いことに加え、反省や後悔を口にしながら全く改善することもないという、表面上は真面目さを取り繕う主人公のクズっぷりは、まだ自分の悪行に自覚的な悪役や単なるモブ竿役の方が遥かにマシというレベルで、読み口をかなり悪くする要因
JoshiLuckSecondSecond2尽くす系ヒロインである桃井ちゃんなど例外も勿論いますが、ヒロイン達も主人公への信頼や恋愛感情は当然ながら乏しい傾向にあり(←参照 “奴には監督の自覚が無いのです” 長編第1.5話より)、ラブエロ系としての甘味のあるハーレム展開を求める諸氏にはやや不向きで、スポーティなセックスを特にヒロイン側がエンジョイする日々という描き方とも言えるでしょう。
  また、そういったどうしょもない主人公でもヒロイン達が見捨てることなく、おこぼれにあずかる形でエッチ三昧の日々を送らせてくれるという意味では、棚ボタ的で肯定感のあるシチュエーションであるのは間違いなく、充実したエロシーンの前後をスムーズにつなぐ役割は果たしています。
無自覚なものも含めて愚鈍故に巻いてきた火種がとうとう爆発しそうな予感を感じさせる第8話のラストで〆ているので、第3巻では冗長に陥ったここから作劇面での巻き返しをしてくれるだろうと大ベテランの手腕に強く期待しています。

【むっちむちの弾力巨乳&桃尻のスポーツ美少女軍団】
 前回のギャルコンビに加えて、前述したゆきな&栞にもエロシーンが用意されており、これで主人公が新旧全ヒロインにハメることに成功したこともあって、ハーレム的な様相の拡大を示しています。
  選手としてもまた個人としても、ヒロイン達は自らの意志と能力で十分やっていけるタイプの女性キャラクターであり、監督としての主人公の存在価値はほぼ感じられない展開となっていますが、とは言え何だかんだで主人公がセックス相手として高い魅力を有し続けていることと、恋人として独占するような価値がないこと故に、全ヒロインの共存を可能としていると言えるでしょう。
ゆきなと栞の百合的関係性を含め、ヒロイン間での関係性はむしろ丁寧に描かれることもあるのですが、前述した様に人数の多さもあって、特定のキャラにフォーカスすると他の多くのキャラは放置され続けられる傾向はネガティブな印象が先行しやすく、メインを誰に据えるかという狙いが不在のまま作品が続いているのも悪手と感じます。
JoshiLuckSecondSecond3  ヒロインのキャラデザをしっかりと描き分け、多人数ヒロイン制であっても識別をしやすいのは流石ベテランの仕事を感じるところでありつつ、ボディデザインについては弾力感あふれる巨乳を装備した肉感ボディで統一(←参照 アスリートの引き締まったお腹にムチムチ弾力の爆乳と太股の組み合わせだ!! 長編第6話より)。
バスト&ヒップの存在感の強さはもちろんのこと、艶っぽい唇や存在感のある大粒の乳首、ぷっくりと肉厚の大陰唇に挟まれた秘所など、体パーツの淫猥さは十分に強く、がっつく男性の欲望を受け止めきる肢体の存在感の強さはパワフルなエロ描写の基盤と評して良いでしょう。
  とうに完成している絵柄でありながら、時代に合わせて修飾性やキャラデザインなど絵柄の細部をしっかりとアジャストしてくる大ベテランの仕事ぶりは高く評価すべきポイントで、漫画チックな親しみ易さと前述したドストレートなセックスアピールを無理なく共存させるキャラデザ・描写の安定感は作品への評価を安定させる要因と言えます。

【肉感ボディの存在感の強さと十二分のアタックのエロ演出】
  エピソードによってページ数に幅がある分、濡れ場の尺にも長短の差はありますが、基本的にエロメインの作品構築となっており、その上でじっくりと1回戦として仕上げる構成がメイン。
  ドSなヒロインによるフェラ&アナル責めやら、主人公に懇願されての授乳手コキやら、フェラご奉仕やらと各種前戯プレイをじっくりと投入しつつ、ここで射精することなく、ヒロイン側に射精させるためにはセックスしなければと思わせて抽挿パートへと投入させるという、主人公側の無自覚なベッドヤクザぶりが遺憾なく発揮されます。
  レズセックスに竿役として参入したり、ドSメガネっ子に徹底的にリードされ情けない射精の懇願をしたり、黒ギャル3Pセックスを楽しんだり、人妻コスプレ種付けセックスを敢行したりと、エロシチュとしても多様ですが、ヒロイン達が普段の様子と異なる痴態を曝け出すというギャップも実用性を高める明瞭な強み。
JoshiLuckSecondSecond4いざ抽挿パートへと移行すれば、アグレッシブな腰振りでヒロインのウィークポイントを的確にとらえ、子宮口をテンポよくノックすることで(一部を除いて)完全な主導権を握る主人公の種付けムーブの前に、強気なあの娘も人妻なあの人も完全に無力となって、ドスケベ痴態を曝け出しながらされるがままとなることで、強烈な支配欲への刺激を形成(←参照 黒ギャルも完オチだ! 長編第7話より)。
上下左右に振られるお尻に、激しい突き込みや腰使いで乳首残像を伴いながらゆさゆさと揺れる巨乳、密着する媚肉を押し分けながら最奥まで進んで行く肉棒を描くねっとりと描き出す断面図と、女体そのもののエロさをたっぷりと描き込み、同時に濃厚な陶酔感の蕩け描写を組みわせることで終始濃厚なエロ描写を連続。
  ねっとりと舌を絡み合わせるキスや前述の乳揺れ描写、言葉では嫌がりながらもきゅんきゅんと肉棒を締め付ける秘所などの反応から、問答無用で種付けムーブに移行する主人公の動向を受け入れ、快感に悶絶しながら種付け精液を子宮に注ぎ込まれるヒロインの痴態を投入して、十二分なタメにも由来するハイカロリーな抜き所を形成しています。

  長期シリーズとなったこともあって、この作家さんの新たな代表作となる作品と評して良いでしょうが、現状としてはこの作家さんのキャリアの中で、トップクラスの話の面白みの無さ・読み口の悪さと感じます。とは言え、抜きツールとしての強度・信頼性は著しく高いので、評価が難しいところ。
個人的には、黒ギャルコンビとの3Pセックスが楽しめる第7話が最愛で、第8.5話は正直蛇足と感じたところ。

夏庵『猥婦アウト』

WipeOut  石塚千尋先生の『ふらいんぐうぃっち』第7巻(講談社)を読みました。変種マンドラゴラ、カワイイですね~。相変わらず背景描写の丁寧な作品で、登場した市場とか、実際に行ってみたいなぁと感じました。
あと、お風呂回もありますよ、お風呂回!!


  さて本日は、夏庵先生の『猥婦アウト』(コアマガジン)のへたレビューです。先生の前単行本『処女ネトリア』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディが快楽に染め上げられていく王道の人妻寝取られエロが楽しめる1冊となっています。

WipeOut1  収録作は、新婚の旦那が単身赴任のために寂しい思いをしていた人妻・むつみは、ある日隣に引っ越してきたチャラ男風の男性に犯されその後もズブズブと不倫関係が続いてしまうのだが・・・な長編「単身婦妊」全7話(←参照 初めての生ハメセックスを不倫男にされてしまい 同長編第1話より)+フルカラースピンオフ(4P)、読み切り形式の短編4作と長編・短編群の各ヒロインが集合しての描き下ろしスピンオフ(6P)。
両スピンオフを除き、1話・作当りのページ数は6~22P(平均17P弱)と幅はありつつ平均値としては控えめな部類。十分な読み応えのある長編作と、話としてコンパクトにまとまった短編群となっており、いずれもエロシーンの満腹感は適度に強く感じます。

【マイルド路線でありつつ真髄は押さえた寝取られエロ】
  寝取られエロの名手でありながら、人妻モノはあまり描いてこなかった作家さんですが、今回のメインである長編「単身婦妊」は新婚ホヤホヤの人妻さんがセックスの手練手管を知り尽くした若い男に翻弄され、依存するようになっていく王道の堕ちモノ・寝取られ展開を描いています。
夫の居ぬ間に、夫とでは味わえない性的快楽をみっちりと叩き込まれ続け、また自身の妹も彼の毒牙に掛かることで、ある種彼を巡った競合が生じる故に余計に深みにはまってしまう展開、そして撮影された痴態の映像がギリギリ彼女と分からぬように夫へと見せられたり、旦那以外の子供を妊娠してしまったりと、各種王道的な要素を散りばめながらヒロインが背徳の関係性に飲み込まれていく様子をじっくりと展開。
  本作は旦那の人の良さもあって、夫婦関係の決定的な破断を描かず、またある意味ではヒロイン自身が男性との関係を強く望む能動性が明瞭に描かれているため、表層的な悲惨さや胸糞悪さは少なく、この作家さんとしてはかなりマイルドなストーリーであるとも言えます。
WipeOut2その一方で、男性にとってみれば、愛する妻子との家庭関係が保たれている様で、実際には、妻は身も心も自分以外の男性をより優先する存在として位置付けており、ある種托卵の様な状態において、男性自身は既に妻から見限られているという構図は(←参照 より強い雄の子供の方を生みたい 長編「単身婦妊」第6話より)、特に奥さんや恋人のおられる読者諸氏にとっては恐怖心や不安感を叩き込まれるストーリーとも言えるでしょう。その意味で、帯にある“NTRの入門編にして最高「胸クソ」傑作”というのは言い得て妙と感じます。
  欲求不満な外国人奥様が宅配のお兄さんが配達に来るたびにエッチに誘惑な短編「ミーチャさんの通犯生活」や授乳している奥様が義父とのセックスでちんこミ○クを味わう短編「シークレットギフト」など、寝取られエロ的な作品も含めて短編群はより軽めの作劇であり、いずれもインモラル感はありつつヒロイン側にとっての快楽全能主義でまとまっている印象があります。

【肉感的な巨乳ボディの若妻ヒロインズ】
  短編「Nイマジネーション」では女子校生級の美少女さんがヒロインとして登場していますが、その他の作品のヒロインは20代前半~後半程度と思しき若妻さん達が勢揃い。
  長編作のメインヒロインのように、旦那さんへの一途な愛情を持っている人妻さんもいれば、彼女の妹や短編群のヒロインの様に、それはそれとして不倫セックスをエンジョイしているタイプの女性キャラクターも多く、後者は作品の読み口を軽くしている要因と言えます。
なお、寝取り側の男性キャラクターは、日焼け金髪のチャラ男風キャラや太鼓腹の中年男性、さえない初老の男性など、ヒロインの肢体との美醜も形成する典型的な悪役系タイプが揃っていますが、やり口として周到ではありつつも一方的・暴力的なことはしないのも、この作家さんにしてはマイルド路線と感じる点。
  控えめバストにスレンダーボディな長編作のサブヒロインにしてメインヒロインの妹である美夏を例外として、ヒロイン達のボディデザインは適度な肉感の強さがある巨乳ボディで統一。
WipeOut3サイズとしてはバランスを保ちつつぷっくりとした乳首、艶っぽい肉厚の唇、適度な濃さの茂みとその下で密に濡れる熟した秘所と、体パーツ描写にも十分な淫猥さを持たせて、過度にならない程度に肢体全体の肉感や淫猥さを強調することで(←参照 新婦を睡姦 短編「マリッジルージュ」より)、実用性の基礎を形成しています。
なお、長編作には妊娠したヒロインのボテ腹姿でのセックスがあるのは、この作家さんらしい要素の一つ。
  初出時期にある程度の幅があるためか、描線の濃淡やキャラクターの表情付けなどにある程度の変化を感じますが、絵柄そのものは既に完成している作家さんであるため、絵柄の統一感は十分に強いです。

【してはいけない挿入の密着感・射精の侵入感を重視したエロ描写】
  短編群はページ数の都合上、尺が短めの濡れ場が多いものの、長編作については濡エロシーンの割合を高めることで概ね標準的な分量のエロシーンを用意しており、質的なアタックの強さ・背徳感の濃さと併せて十分な満腹感を形成。
  セックスしながらの旦那とのプレイ、ハメ撮り映像を妻と分からない様に加工して旦那に見せる行為、旦那との再会直前にたっぷりと中出し精液を充填したりと寝取られエロとしての陰湿感や背徳感を強く高めるプレイを多数搭載したエロシチュエーションを長編作ではお届け。
短編群はよりライトとはいえ、新婚初夜に新婦を眠らせて孕ませ睡姦したり、義父との不倫コスプレセックスがあったり、幼馴染の少女がおっさんに調教&托卵孕ませ宣言させられたりと、インモラル感のある要素を明瞭に含んだエロシチュであることは共通。
  ヒロインの肢体をねっとりと愛撫して快楽を与えていく流れを形成することもありつつ、前戯パートではフェラ描写の充実が目立ち、夫以外の肉棒のサイズや臭いなどを強く認識させられながら、それに奉仕する(させる)という背徳感を形成しており、艶っぽい唇や白濁液を浴びせられる舌などの描写にも淫猥さがあります。
WipeOut4  抽挿パートに移行後は、ダイナミックな構図での結合部見せつけ手法を多用しており、快楽に包まれ汗をじっとりと流す肢体に、時にアへ顔チックなものも含めて快楽に圧倒されている表情付け、堪えきれずに絶叫する嬌声に愛液が水音を奏でながら溢れ出る秘所を強くアピールしてきます(←参照 長編「単身婦妊」第5話より)。
淫洞を掻き分けた肉棒が子宮口をノックする断面図・透過図、寝取られエロでは妊娠や旦那関連の台詞による雰囲気作りなど、適切な技巧も絡めて進行する抽挿パートは、膣内射精に伴う強烈なアクメ快感に乱れまくる痴態と、その後に白濁液が秘所から零れ出したり、子宮口に密着した鈴口から最後の一滴まで注いだりな描写で追撃をかけて、出してはいけないところに出す(出される)という状態を強調することで、実用性を高めています。

  この作家さんとしては、かなりマイルドな読み口ではありますが、知らないところで愛する者が性的に簒奪されているという不安や恐怖は、寝取られエロとしての醍醐味であって、そこは十二分に押さえられたシナリオワークと感じます。
長編、どのエロシーンも大変良いですが、人妻姉妹丼で孕ませ宣言な第4話が特にお気に入りでございます。
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